【補助資料1】用語紹介(1)※組織・制度を含む「基本用語」

――【ダイバーズに関して】――

 

<ダイバーズ>

『エーテル』によって遺伝子が変異した人間のこと(体内に『エーテル』を有しているか否か、ではない)。

・ダイバーズは蝶のシンボルマークで表現される。

・ダイバーズは血筋に関係なく、現在ダイバーズでない人間が突然ダイバーズになることがある。

・ある程度の物理現象・生理現象を自らの意志で発現できる“超能力”を有している。

・能力の特徴によって『ソーサラー』『アルケミスト』『ウィザード』に分けられる他、能力の熟達度に応じてランクがつけられている。

・能力を生物体に及ぼすか否かで『身体型』と『空間型』に分けられる。

 身体型…『疲労』しやすいが、その『疲労』の『回復』も早い。

 空間型…『疲労』しにくいが、その『疲労』の『回復』は遅い。


※この世界の能力は『ダイバーズに関する10原則』の“原則9”により、

一度能力を行使すれば、『保存時間』の間はその能力を“解除”するまで効果が持続する。逆に言えば“、本人の意思にかかわらず、能力が一定時間ということになる。

作中ではまだ触れてはいないが、能力を“解除”することにも『疲労』を伴う。



<ソーサラー>

それまでそこになかったものを形成する能力を持つダイバーズ。

例えそれが体の一部とつながっていようとなかろうと、“見た目何かが追加で形成されている”のであれば、全てソーサラーに分類される。



<アルケミスト>

本来持ちえない性質を持たせたり、性能を変化させるダイバーズ。

対象は生物でも無機物でも、あらゆるモノに及ぶ。ただし、“元々そこにあったモノ”を対象とするため、ソーサラーのように元々そこにはない物体を創りだすことは不可能。



<ウィザード>

自然界にある物理・生理現象を扱ったり、生物の生命活動に直接影響を与えるダイバーズ。

最も人々が“能力者”としてイメージする能力を有する。ただし、個人によって能力の制限が多く扱いが難しい。また、『能力の効果範囲』と『適応するモノ』によって名前が付けられるため、漠然とした能力名が多く、非常によく似た名前の能力が存在する。



<『ダイバーズに関する10原則』>

 ダイバーズの特徴を端的に表したものであり、ダイバーズが能力を行使するときの法則。


◇原則1

 ダイバーズは遺伝子が変異し、エーテルを操作できる人間を指す

◇原則2

 ダイバーズは、自身の思い描くイメージを情報としてエーテルに付与し、物体や生態、そして現象そのものとして具現化できる。これを能力と呼ぶ。

◇原則3

 ダイバーズは、エーテルが存在しない空間では能力を行使できない

◇原則4

 ダイバーズは、能力を行使する意志を持った瞬間に身体的負荷がかかり、疲労を感じる。これを総じて『疲労』という。

◇原則5

 ダイバーズは疲労が限界に達すると能力が行使できない

◇原則6

 ダイバーズの能力の効果が及ぶ範囲や発動にかかる速度には、個人により限界が存在し、その限界は生涯変化しない

◇原則7

 能力の起点は必ずダイバーズ自身である

◇原則8

 一度情報が付与されたエーテルに第三者が干渉することは基本的にできない

◇原則9

 情報が付与されたエーテルは一定時間経過後に、元の“情報を有していないエーテル”に戻る。この時間を情報の『保存時間』という。

◇原則10

 上記の9つを逸脱するダイバーズは存在しない。






――【エーテルに関して】――


<エーテル>

 古の時代から地球にもともとあったとされる謎だらけの物質。ダイバーズが能力を使うのに必須なモノであり、古代秘密組織『不死鳥』が2026年に世界中に散布した。



<オド>

最初から物質として存在している『エーテル』。

構成元素は不明だが、ダイバーズが能力を行使するのに必須な『エーテル』である。『オド』は神経細胞のような働きを持っており、人間の脳から出たイメージを情報として他の『オド』もしくは『マナ』に伝達する役割を持っている。



<マナ>

エネルギーとして存在している『エーテル』。

『創造体』作成時には、『マナ』を『オド』が取り込んで実際の物質になっていると考えられている。



<能力体>

『エーテル』を使用して生成・変化させた物体の総称。

能力体には『エーテル体』『創造体』という2つの種類がある。



<エーテル体>

『オド』の集合体――塊として固形化させたモノ。

・簡単に作れ、扱いがしやすいという特長がある。また、形状・強度等はダイバーズのイメージ次第でいかようにも変化する。

・これを作製するダイバーズはソーサラーに分類される。



<創造体>

エネルギーである『マナ』を、実際の質量をもった『物質』に転換してしまい、その物質によって構成されたモノ。

・無機物だけでなく生物細胞を含むあらゆるモノが作成可能。

・個人が創れる物体の種類・形状は少ないが、物体を維持できる時間が『エーテル体』より長く、創り出した物質の性質を使えるという特長をもつ。

・一度に作成可能な『創造体』は基本1つ。同時作製、組み合わせ等を行うことは能力の『技術』としてカウントされ、それぞれ『複創造』『複合創造』と呼ばれる。

・これを作製するダイバーズはソーサラーに分類される。



<召喚体>

創造体の中で、特に生物として創られたものを指す。

・召喚者の意志によって自由に操れることもある他、意志とは無関係にその『生物』としてふるまう個体も存在する。

・生殖能力・生存本能・学習能力・記憶能力を持たず、召喚する(能力を行使する)たびに“新しい個”として誕生する。故に学術的『生物』としては認められていない。



――【制度】――


<特秘能力者制度>

その国にとって有益な技術、または世界的に希少な能力を有するダイバーズを犯罪者組織などから守る制度。いつ、どうして誕生したかは不明。

これに登録されると便宜上のコードネームが割り当てられ、「保護(具体的内容は未だ作中に出ていない)」を受けられる。ただしその代わりに、以下の2点について制約が課せられる。

①能力に関する研究に強制参加すること

②自身の能力を親族・自身の認めた人物以外公表することが出来ない



――【組織】――


<不死鳥>

古代秘密組織。

・数千年に渡って『エーテル』を管理していた組織。2091年現在では国連所属のダイバーズ組織として扱われている。

・2026年に『エーテル』を散布した組織であり、当時のリーダーは『レークス』と呼ばれていた。



<日本能力者特殊部隊>

“日本軍”の中の、ダイバーズのみで構成された治安維持組織。

・全10隊で構成され、その数約200名である。

詳細は不明。

※自衛隊はこの2091年の時点では存在せず、日本軍のみが存在する。理由はまだ語られていない。



<日本能力者総合大学>

日本に4つある能力者専門の国立大学のうちの1つ。

・最も古い能力者を研究する大学であり、日本最大規模。

・場所は茨城県、筑波。

・学生は全員ダイバーズ。



<黒箱>

能力至上主義を掲げるテロ・犯罪集団。

過去に2度鎮圧されているが、詳細は不明。第三次『黒箱』は2070年活動を開始した。



【その他】


<BIG MUTATION>

2026年に『エーテル』が散布され、ダイバーズが世界に誕生したこと。



<第三次世界大戦>

2030年に勃発したダイバーズが関わった戦争。

詳細不明。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る