第6話1-5天秤の女神とガーベルと魔法王国エグザイム
1-5天秤の女神とガーベルと魔法王国エグザイム
準備は万端、爺様はまずお茶を一口飲んだ。
重々しい扉絵を開いていよいよお話の始まりである。
爺様のお話を俺は興味津々で聞く。
お話の内容はざっくりこんな感じだった。
一冊目のお話は天秤の女神が人間に魔法の秘密を授けるお話。
女神戦争の後、世界の復興をするために全権を受けた天秤の女神アガシタは面倒なので人間に女神たちが使う力の秘密、魔法を教えて人間たちに世界復興させようとした。
しかしなかなかいい人材が見つからず、その人材を探すために自分の分身を作って人間の長になりそうな人物を探させた。
見つかったその人物を使って人間たちに魔法を広めさせ人間たちに力をつけさせようとする。
この時人間に魔法を広める為、三種の神器「「賢者の石、至高の杖、万物の書」を渡す。
二冊目は建国王の冒険譚
魔法を広める為に長に選ばれた人物はガーベルと言い、人々に魔法を広めながらいろいろな国を建国していく。
そんな中エルフの秘宝「時の指輪」を手に入れ、「命の木」が枯れない限り彼も死なないというものすごいアイテムだ。
順風満帆なこの世界だったが、「女神戦争」の残夢、狂気の巨人が力を増してきて人々を苦しめるのでその長たるガーベルは巨人を倒すため戦いを挑む。
しかし腐っても女神が作った化け物、人だけの力で倒せず女神の分身の犠牲で何とかこれを退けるも倒し切れない状態で逃走される。
ガーベルはこの狂気の巨人を倒すために北のノージム大陸に渡り様々な人々の力を借りて「賢者の石」半分と「万物の書」を消費して何とか巨人を封印することに成功する。
人々が喜ぶ中、ガーベルは心残りの自分が愛した女神の分身を取り戻すために「知識の塔」でその方法を探る。
すると魔道を極め冥界の女神セミリアに会いに行けと神啓を受ける。
三冊目は古代魔法王国エグザイムのお話
魔道を極める為にこの魔法王ガーベルは様々な手段と力を使って魔法王国エグザイムを建国する。
エグザイムは魔法で栄華を極め、宮殿を空に浮かせたり、通常人がいけない深海や火山の中までいけるようにしたり、極寒の地の気候を魔法で変えて作物が育つようにしたりとなんでもあれであったらしい。
それ程すごいのに様々な方法で天界の月にいる冥界の女神セミリアに会おうとするがなかなか方法が見つからない。
業を煮やした魔法王ガーベルはエグザイムの大魔法の原動力であった「賢者の石」を使って月へと旅立つがそれは魔法王国エグザイムの崩壊を意味していた。
原動力をなくしたエグザイムは宮殿は空から落ち、深海も火山の中も行けなくなり、極寒の地も元に戻り、一晩で全てが崩壊したそうだ。
・・・崩壊させちゃったのね。
衝撃の真実、古代魔法王国の崩壊原因ってそう言うことだったの!!?
その後この本を書いた人の愚痴や恨みつらみがすごかったこと。
もう、勘弁してくださいという程の感じだった。
ご愁傷様です。
ちーん。
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