第6話 お仕置き

 温泉から帰った後、屋敷での昼食はカレー、ライス又はナン。サラダにラッシー。デザートはマンゴプリンだった。


「今日、ツキヒロがオッパイ飲んでいるところを見て思ったの」

「お母様、あれは僕が飲みたいと言った訳ではなくて」

「いいのよ、言い訳しなくて。ちゃんと分かっているから」

 いや、全然分かってないだろう。


「まだまだオッパイが恋しい年頃よね。お母さんが忙しいばかりに、なかなかオッパイに触れられなかったものね。そこで考えました。法律を改正してツキヒロは好きな時に好きな人のオッパイを自由にできる様にしようと思うの。どうかしら」

 どうかしらって、駄目に決まってるだろう。決まってるけど。嬉しいかも。


「カグヤ様、いくら何でも法律を改正するのは行き過ぎです」

「そうかしら、ツキヒロが寂しがらずに済む、良い案だと思ったんだけど」

「でしたら、せめて屋敷内だけにするとか、知り合いだけにするとか、考えてください」

「そうね。それじゃあ、まずは屋敷内から始めてみましょうか。問題が無ければ範囲を広げていく方向で」

 何かとんでもないことになっている。


「お母様、僕は別にオッパイが恋しくなんかないよ。そんなこと決めなくて大丈夫だよ」

「いいのよ、そんなに強がらなくても、今日から屋敷にいる全員のオッパイを自由にしていいのよ。先ずはお母さんのオッパイから、揉んだり、舐めたり、吸ったりしなさい」

 何か話の方向がずれてきてないか。


「お母さんもうオッパイあんまりでないから、足りない分は、お母さん特性、愛のジュースを飲ませてあげるわ」

 おいおい、いらないよ、そんなもん。

「それと、バター味のお豆はどうかしら、舐めたり吸ったりするといいのよ。軽くならかじってもいいわ」

 俺はバター犬じゃねえ。


「うーん。よくわからないけど遠慮しておこうかな」

「そおお、それは残念だわ。気が変わったら何時でも言ってね」

「分かったよ。気が変わったらね」

 気が変わることはねえよ。このエロ女。



 昼食後、自室に戻ると俺はブリジットに抱っこされていた。

 ブリジットに抱っこされるのは珍しくない。よく抱っこされて絵本を読んでくれていた。

 でもその場合大抵は横抱きか、背中から抱かれる形だ。今回は正面からガッツリ抱き締められている。ブリジットの豊満な双丘が顔に押し当てられ気持ちいい。


「ツキヒロ様、ほら私のオッパイを自由にしていいんですよ。カグヤ様から許可が出ています」

 あの話はうやむやになったのではないのか。

 ブリジットは服と下着を胸の下まで下ろすと、今度は生乳を俺の顔に押し当てた。


「まだ母乳は出ませんが、吸ってくれていいのですよ」

「ブリジットお姉ちゃん、嬉しいけど今はまだいいかな。今度寝る時お願いするよ」

「そうですか。私、ツキヒロ様がティモカと消えてしまってから心配で心配で、私が出来る事なら何でもしますから、もう私の前から消えないで下さいね」

「心配してくれてありがとう。でももう心配する必要はないから」


「ブリジット先輩、すみませんでした」

「ティモカ、事情は聞いているわ。ツキヒロ様を思ってした事ですから、きつくは言いませんが、迂闊過ぎますよ」

「以後気を付けます」


「そういえば、ティモカお姉ちゃんにお仕置きしなくちゃいけなかったね」

「お仕置きですか?」

「今回の件で、ティモカお姉ちゃんは僕に罰を与えて貰いたいんだって。だから、お尻ペンペン百回の刑に決まったんだ」


「分かりました。ティモカ、こっちに来てお尻を出しなさい。私が百回思いっきり叩いてあげる」

「ブリジット先輩がですか、私はツキヒロ様に叩いて貰いたいんですが」

「それでは罰でなく、ご褒美にしかならないでしょう」

「まあまあブリジットお姉ちゃん、それじゃあ二人で半分ずつ叩こうか」

「えー。ツキヒロ様が百回叩いてくれるのではないのですか」

「ティモカ」

「はーい。それでお願いします」


「じゃあ早速始めようか。ティモカお姉ちゃん、そこに手と膝をついて四つ這いになって」

「こうですか」

「もう少しお尻を突き出して。そうそう、そんな感じ」

「スカートはたくし上げた方がいいですね」

「え、ブリジット先輩。恥ずかしいです」


 ブリジットがティモカのスカートを捲る。ナイスだブリジット、分かってるね。

 純白の下着姿の丸いお尻が露わになる。ガーターベルトとストッキングが妙にエロい。


「じゃあいくよ、先ずは一回目、それ」

 パチン。

 俺はティモカの左側に立ち、左手をティモカの腰に当て、右手を振りかぶり尻を叩いた。

「アン」

 ティモカが小さく声を上げる。


 続いて右手に立っていたブリジットが大きく振りかぶり、スナップを利かせて叩いた。

 バチン。

「痛い。痛いですよ。ブリジット先輩」

「罰なのだから、痛いのは当たり前です」


「次いくよ。それ」

 俺もブリジットを見習ってスナップを利かせてみた。

 パチーン。

「痛い。さっきより痛いですよ、ツキヒロ様」

 バッチーン。

「痛い、痛い、痛い。ブリジット先輩少しは手加減して下さい」

「何を言っているの、本番はこれからよ」

「え、やだ」

 ブリジットはティモカの下着を太腿までずり下ろした。


「どうぞ、ツキヒロ様」

「うわー。ブリジットお姉ちゃんが叩いた方手形が付いてる。僕も負けられないな」

「そんな事競わなくていいですから。下着をあげて下さい。見えちゃうじゃないですか」

 うん、いろいろ見えてるけど、エロエロでいいよね。


「それ五回目」

 パチーーン。


 おお、直だと流石に良く響く。下着の叩き心地もそれはそれで良いものだが、直は違うね。直は。


 パーーン。


 ブリジットは、屋敷中に聞こえるのではないかと思えるほど、良い音を立てている。

「いつー」

 ティモカは声を上げられないほど痛いようだ。


「それ七回目」

 パチーーン。

 パーーン。

「うっ」


「それ九回目」

 パチーーン。

 パーーン。

「あっ」


「それ十一回目」

 パチーーン。

 パーーン。

「アン」


「それ十三回目」

 パチーーン。

 パーーン。

「ああん」


 ティモカがだんだん痛みを超えて、快楽を感じ始めている。

「ティモカお姉ちゃん、なんだか気持ち良さそうだね」

「そ、そんな事ありませんよ」

「辛かったら、もう止めようか」

「いえ、これは罰ですから。最後まで、もっと思いっきり叩いて下さい」


「そう。なら続けるね。十五回目」

 パチーーン。

 パーーン。

「あーん。いい」

 ティモカが股間を濡らし始めている。


「ああーん、もっと、もっと強くお願いします」

 三十回目を超えたころ、ティモカの股間はもうぐちょぐちょだ。


「あうーん」

「ほらほら、この雌犬、もっと鳴け」

 パーーン。

「あん、あん。ブリジット先輩もっと」

 五十回目を超えると、ブリジットがノリノリとなっていた。

 俺は手も痛くなってきたし、疲れたので、休憩中だ。もうブリジットに任せよう。


「先輩じゃないお姉様とお呼び」

 パーーン。

「はい、お姉様。もっと愚かな雌犬に罰をお与えください」

 パーーン。

「ああ、いい。お姉様」


 おかしいな、「お前など性奴隷で十分だ」「お許しくださいご主人様」となるはずだったのだが。どこで間違った。ああ、ブリジットを参加させてしまったところか。失敗、失敗。


「ほら、あそこが大洪水だぞ。この淫乱雌犬」

 パン、パン、パン、パン。

「あん、あん、あん、あん。そこは、そこは」


 途中で数えるのも面倒になって止めたが、そろそろ百回を超えただろう。二人は完全にSMの世界に入り込んでいる。このままだと何時まで経っても終わりそうにない。止めるとするか。

「ブリジットお姉ちゃん、百回だよ。もう止めてあげて」

「はっ。ツキヒロ様。私は何を」

「ティモカお姉ちゃんにお仕置きしてたんだよ。もう終わりでいいよ」


「あん。お姉様、もっと」

「ティモカお姉ちゃんも戻っておいで」

 俺は、ティモカの目の前で手をひらひらと振る。


「あっ。ツキヒロ様。あいたたた。お尻が熱い」

「ティモカお姉ちゃん、大丈夫。冷やした方がいいよ」

 ティモカのお尻は真っ赤に腫れ上がっていた。

「そうですね」

「ティモカ、私がやってあげるわ」

「お願いできますか。ブリジット先輩」


 ティモカの真っ赤に腫れ上がったお尻に、ブリジットが魔法を掛ける。

 四つ這いでお尻を突き出すティモカ、真剣な顔でそのお尻に手をかざすブリジット。

 絵面的になかなか面白い。


『凍結』


「あー、ヒンヤリして気持ちいい。あーいい。あー。あ痛。いたたたた。先輩、冷やしすぎです。冷たすぎで痛いです」

「あら、ごめんなさい」

「先輩、故意ですね。わざとでしょ」

「あはははは」

「ツキヒロ様も笑わないでください」

「そんなに赤く腫れてたら、回復魔法の方がいいかもね」

「いえ、これは罰なのですから。今日一日位はこのままでいます」

「そうなの。無理しないでね」


 俺は、ティモカの冷え過ぎたお尻を、真後ろから、両手で優しく撫でながら温めてあげた。

「ありがとうございます。ツキヒロ様」

「どういたしまして」

 真後ろから撫でていれば、当然いろいろ、エロエロな所が丸見えだ。生尻の感触も堪らない。

 ティモカを介抱しながら、俺も癒される。ギブアンドテイクだ。ウィンウィンの関係だ。フィフティーフィフティーの関係・・・ではないかもしれないが。六十対四十はあるだろうか。

 いや、今は、そんなことを考えるよりも、この眺めを堪能すべきだな。


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