第20話 不可解な線と奇妙な・・・・・・
真夏の暑い日差しが続くある日、勤務時間も夕方になり貴憂刑事は、ある事件の不法侵入犯人とある知人の面会立会いを終え、警視庁へ戻って捜査一課に入ると、作部刑事が、部下の志位刑事と、先日の無事解決済みの青年の失踪且つ誘拐未遂の件で仕上げの為、話し合っていた。
ちょうど、その事件は、まだ3日前に終わったのだが、疑問符が多く後の仕上げが、大変そうだった。江草刑事は、地方の警察署回りで出張の最中の事件だったので、噂にしか認知していなかったが、1週間もかかる謎多き事件とのことだった。
実はその当日、昼過ぎに警視庁捜査一課の貴憂刑事に、一本の電話がきた。以前、江草刑事が、先日まで地方へ出張中で、親しくなった支羽県の佐生署の新間副署長より、一人気がかりな中年の男性のことを調査してほしいとのことだった。
早速、江草刑事は、快く受け警視庁捜査二課の事務員に、連絡して、第三者機関の監査も厳しく基本情報だけでもと依頼した。
翌日になり、早速極秘で、机の上にファイルが、置かれていた。その男性は、谷戸礼区出身の人物で、穎間 才津という50代で、過去に誘拐未遂事件をある期間
に、頻繁の歴があると記載されていた。そして、江草刑事は、ある期間に、はっと
目を驚かせていた。毎年、夏の時期に一か月に関連性の事件を10件ほど仕掛けているとあり、今の時期要注意人物だとすぐにできればとりかかろうと思った。
しかし、用心しないとこの間の地方研修前の人質誘拐事件のあと一歩の犯人追いつめ途中で襲われたケースが、またありうるかもとあのシーンが、脳裏をよぎり、はっと極秘ファイルを共有の立ち入り厳禁の書庫へしまった。
そして、2、3日経て、先日の地方研修中に親しくなった新間副署長より連絡が
あり、またこちらから伝えて、また、あまり期待できないかもと伝えた。2日前か
ら、上の書類稟議課の決済が、なかなか降りず、先日の副署長の陳情内容では、難しいかもとも伝えておいた。江草刑事にとっては、ふうとため息をつき、異様な雰囲気に包まれていた。しばらくすると、同僚の木崎刑事が、席に戻り、先日の無事解決済のはずの青年の事件が、どうやら難航してるらしい。
この事件は、三日前に捜査一課5名が、盈粥駅前近くのロータリーで、長く盗難車に乗っているところを逮捕した。これで、無事容疑者を取り押さえ、誘拐されかけた20代の女性にも取調室の遮断ガラス超しに確認してもらい確信したが、いくら証拠を整理しても意味不可解な足取りが、迷路巡りのように捜査官を悩ませていた。
この青年は、都内の私立大学を卒業し、自動車関連企業へ勤めていたが、2年で退職し、都内のスーパーで、アルバイト生活をしていた。この青年の生い立ちに、志位刑事と作部刑事は、意味不可解になり、担当が、急遽変更になった。担当は、捜査一課より、現場の所轄の彌悠署に送られた。
それを噂で聞いて、貴憂刑事は、書類整理しながら、先日の自身担当の人質誘拐事件の、現場検証の資料を作成していた。
owari
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