第14話 事件の結末
江草刑事は、先日の元交通大臣峰岸 昭信逮捕当初かなり単独捜査は厳しく危険だと身にしみて感じていたので、今回の警視庁からの捜査協力には感謝の思いで一杯で泣きそうになっていた。
早速、江草刑事を班長とした捜査一課木崎刑事、捜査二課の三塚刑事と東林刑事とで班を作った。そこで、木崎刑事と江草刑事はホシに挙げられている徳井 行雄の所存をつきとめることに専念し三塚刑事と東林刑事は逮捕された峰岸 昭雄元議員の警視庁からの情報整理と人脈調査をするように決めた。
江草刑事と木崎刑事は、車で警視庁ビルへ向かい先に連絡してあった捜査四課の柴刑事課長へ協力要請に行った。
柴刑事課長は、捜査対象にした徳井 行雄について大企業の総会屋対策リストに挙がっていたことを教えてくれ、こちら捜査四課のプロに交渉依頼したほうがいいか問い合わせると言った。つまり、それなりに手ごわい相手か無難にとも言った。
江草刑事と木崎刑事は、捜査四課の事は噂では聞いたことはあったが、詳しくなく、ただただお願いするしかなかった。そして、面会を終えた。
その後3時間程、警視庁近くの喫茶店で、2人は待ってると柴刑事課長より連絡があり、もう一度3人は会った。すると、この捜査対象になっている徳井 行雄は元有名企業の会社員で5年前から企業の裏活動を勤め始めていると説明があり、その有名企業の名前を聞いた途端、 江草刑事は、
「えっ、ムーンサイダーローマー?えつ、そう、今おっしゃいました?」
と驚いていた。
あの行方不明になった瀬野記者とジョギングしていた仲間の役員している企業の元社員と初めて知ったのである。これは、江草刑事たちにも捜査可能そうなので捜査四課課長にその旨を伝えた。
そうこうするうちに、日が暮れ2人は以前よく通っていた料亭で週末もあり今後の捜査対策について夜遅くまで語っていた、
週明け朝早くより、江草刑事と木崎刑事は、重要参考人で出頭依頼でジョギング仲間の江縞 久幸を神奈川県警本部まで連行した。
そして、彼とその元会社員の情報屋 徳井 行雄との関係をまだ容疑までいけず、談話室で質問した。江縞氏は、しばらく否定していたが、横波署の水上刑事からもそれ風の男と会っていたと彼の秘書の証言をこの土日にとれたことを伝えると首をうなだれ、自認した。そして、瀬野記者の遺体を2人で、埼玉県の山に遺棄したとも自白した。そして、事件は、終末に向かって行った。緊急で、江草刑事たちは、即刻飯島課長に急ぎで徳井容疑者を逮捕に向かうよう伝え、6、7時間後都内の架空事務所にいたところを取り押さえた。そして、江縞容疑者と徳井容疑者は
逮捕された。神奈川県警捜査一課の担当事件の島中刑事はじめ2人の記者の殺人のいきさつを容疑者からの自白のもと無事終えた。
これで、事件を終えた捜査一課飯島刑事課長は、涙で一杯になったまま廊下で江草刑事に何度も大泣きしていた。江草刑事も余りの表情にお互いにお疲れ、お疲れと言い合い抱き合ったいた。
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