第10話魔金属が出せるように
朝、魔法を試した後、俺は家に帰ってきていた。そこにはすでにお姉ちゃんが起きて朝食の準備をして待っていた。
「あ〜ユウトおはよ〜あれ?外から帰ってきたってことは魔法の練習とかしてたの〜?」
お姉ちゃんジト目で俺を見てきた。
「うん、お姉ちゃんにはお見通しだったか〜。」
俺が答えた後、すぐに朝ごはんにしようか。とベルが言い、朝ごはんを食べた後にベルが早朝の話をしてきた。
「あれ〜朝の結果はどうだったの?昨日みたいにいっぱい出せた?」
俺はありのままを話した。
するとお姉ちゃんは、ウンウンと頷きながらその後良し!というような感じな仕草をし俺に話しかけてきた。
「じゃあ!今日は魔法の練習をしよう!。」
というわけで、俺とお姉ちゃんは森の中に入っていた。
花がいっぱい咲いているところにつきベルはクルッと正面から180度、つまりユウトの方へ体ごと振り返った。
「じゃあ、一回出してみてくれない?」
と、お姉ちゃんに言われたので俺は左手を出してパーの状態にして思いっきり力を入れた。すると、出るには出るのだが、本当に一握りの鉄屑がどこから出てきたかわからない光の粒子が手のひらに集まり形成した。
するとそのコインぐらいの鉄屑を見たお姉ちゃんが俺に助言してきた。
「さっきから出そうとしかイメージをしていないでしょ?今度は、出そうとする意識に自分の思い描くイメージを隅々まで意識して〜!」
俺は助言を聞いた後、目をつぶり、出すというイメージと、なぜか銀色の炎をイメージした。
だんだんとぼやけていたイメージが鮮明化して行く。
すると目はつぶっているが、手の中に確かにさっきの鉄屑とは違う何かがある感覚がある。
よっし!いいぞーさっきまでにはなかったほんのりした、暖かさがある!
....あれちょっと周りも暖かくね?
確かに今は元の世界でいう冬と春の間みたいな時期だ。以外に涼しいはずだが。
ちょっと薄めで見ようとしてユウトはまぶたをすこしだけ開ける、すると驚きすぎて、この光景をガン見してしまった。
おいどうなってんだ!
驚いてるユウトにベルは焦っていった。
「そのまま集中して!今はそのイメージを意識し続けて!」
そこ広がっている光景は手のひらから銀色の炎ではなく、糸のような、帯のような、なんとも説明しづらいが三つに束ねられたところどころ透き通った、銀色の帯たちが手のひらから出ていた。
そのままユウトの外側が銀色の線で円で囲われていて線状にまたもや上に登って行く銀色の帯たちが三つの束になり時計回りに回っている。
それを見てるベルが一言つぶやいた。
「綺麗。」
お姉ちゃんの言葉を聞いて同じことを思った俺だった。
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