第8話ちょっと覚醒
俺は目を開くと、流石に声を上げてしまった。
だって、剣からなんか生えてんだもん。てかなんだよこれ。いやそれより今は集中しないとな。
ベルは、ベルで木の裏に隠れてはわわわと、驚いていた。
「うっそぉ〜、ノリで試しに助言しただけなのにもう発現しちゃったの〜?」
ベルは最小限の声量しか出していないのにユウトはそれを聞き逃さなかった。いや、この剣に生えた鉄のような柱が振動して声を拾ったのだ。
「見つけた!!そこだぁー!!。」
ユウトは叫んだ後無意識に鉄の柱を解除した。その途端に柱の根の部分がポキッと折れて、地面に落ちる前に炎のようなものが出て燃え尽きた。
良し、もう一回あれをやればいけるかもしれない。
ユウトは剣を強化するイメージを強くした。すると剣の刀身の周りから銀色の粒子がポツポツと出てきて、回転し始めた。
「うぉぉぉぉ!!」
ユウトは一心不乱にベルの方へ剣を振った。すると振った方向が扇型に後を作った。
「カスったか?。」
「ざ〜んね〜ん。」
うそ、!マジかよ!
俺は背後にベルを見た。するとお姉ちゃんは俺に抱きついてきた。
「すごーい!もう魔法使えるなんて!きっと才能があるんだよ!」
その話を聞き終えた瞬間ほっとしたのか俺はお姉ちゃんに抱きつかれたままなので体が逆くの字になって気を失った。
目が覚めたのはあの時と同じ天井いや、今は俺の部屋になってるか。
ユウトは、ゆっくりと起き上がりしばらくぼーとしていた。するとお姉ちゃんが入ってきた。
「ユウト目覚めたのね!傷とかない?もしも大事な弟に傷なんかつけたらうるさないからね!」
....いや、それお姉ちゃん....やっぱり言うのはやめておこう。
「それよりさ、さっき俺が出したのってなんなの?」
するとベルは説明しよう!とでも言うような仕草をし、話し始めた。
「それはね、魔金属生成て言って、体の魔力を使って金属が出せる魔法なんだよ〜用途によってはどんな形状の金属にも変えられるよ!例えば最初っから剣を生成できたり金属製のロープを使ったりすることができるんだよ、ユウトってすごいね!」
ユウトがそうなんだ〜と口にする前にベルはまた喋り出した。
「もう一つが多分魔力操作て言う魔法なんだけど、魔法で作った物とかを自由に形を変えられるんだ。他の人が魔力で作ったやつも一応操作できるんだけど、みんなプロテクトをかけるから普段の戦闘のときは役に立たないんだけど、でも魔金属生成の唯一の弱点の最初からしか武器を作ることしかできないと言う弱点を魔力操作が補ってくれるんだ!」
お姉ちゃんは最後ドヤった。
続
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