愛を知らない私は。

@kotoco

第1話 愛を知らない私は。

死ぬ理由はたくさんあるのに、

生きる理由ってそんなにない。


誰かに側にいて欲しいけど、

誰でもいいワケではない。


助けて欲しいけど、

助けてと叫びたい人はいない。


だから、今日もひとり

朝起きて、仕事して、寝る。

淡々と日々を繰り返していく。


今年で28歳になる。


最近は学生時代の友達の結婚と

出産報告が続くようになった。


幸せなことだ。

ずっと一緒にいようと思える人がいるのは。


きっとその出会いが長らく続く人生の

生きる理由になるのだろう。


不完全な環境で生きてきた。

探そうと思えばそれが理由な気がするが

愛を与え、

与えられることが下手くそな自覚がある。


愛を知らない私は

家族も仕事もこの日常も

生きる理由にはならない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

愛を知らない私は。 @kotoco

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る