紙芝居 16時にだけ開く扉 無口な雨宿り
とある街の中にある公園
一人のおじさんが公園の中央で昔ながらの紙芝居をやっているが紙芝居の周りには、女の子が一人いるだけである。
「お嬢ちゃん毎日見てくれるけど、いまどき珍しいよ。次の話も聞くかい?」
女の子がうなずくと、おじさんは次の話を始めた。女の子は昭和ヘアーに昭和っ ぽい服装と今は珍しい。次の話も終わり、おじさんが帰ろうとすると、
「ありがとう」
今まで毎日見に来るがいつも無口だった女の子が初めて口を開いた。
公園での紙芝居を終えて、おじさんが帰る途中人が集まっていた。どうやらその 家のおばあちゃんが亡くなったらしい。そのあと、おじさんが聞いた話だが、そのおばあちゃんは子供のころ紙芝居が好きだったらしい。
その後、公園に女の子は見に来なくなった。
#16時にだけ開く扉
学校帰りの女子高生2人は、いま、とある扉の前で立ち止まっている。
扉に張り紙がはってあり、そこには「16時にだけ開きます。その扉の先は未来です」と書いてある。
女子高生はスマホで、張り紙を背景に写真を撮ったりしていると16時になった。
女子高生が不思議な顔をしながらも扉を開けると、そこには……
#無口な雨宿り
突然の雨
古びたお店の軒先に作業着姿のおっさんと一匹の白い猫が雨宿りをしている。
そこには一人と一匹はお互いに顔を合わせず、外の雨の様子をみている。
徐々に気温が下がり、猫がおっさんの隣で小刻みに震えていると、おっさんは着ていた上着を脱ぎ、上から猫にかぶせた。
すると、猫はおっさんの足元まで来て、小さくうずくまった。
しばらく時間が過ぎ、おっさんに奥さんが迎えに来た。でも、猫は一人である。
おっさんがジッと猫の目を見て、どうしようか考えていると、少し細身の白い猫が迎えに来たらしく、その猫とどこかえ消えた。
おっさんは上着を拾うと、奥さんと帰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます