第4.5話 相談と発見

「うーん、それは謝った方が今後のためにもいいかもしれないよ」


俺は昨日の星宮明里を泣かせてしまったことをどうするべきか灯火に相談していた。


「やっぱりそうだよなぁ。非があるのは完全に俺だしな……」

「まあしょうがないとはいえね。それにお隣さんなら、尚更謝っとかないと気まずくなっちゃうだろうし」

「だな。今日タイミングを見計らって謝ってみるよ」

「うん。でも意外だなぁ、星宮さんの自己紹介見た感じそんな感情的になる人でも

なさそうなのに」

「そうだよなー、多分地雷を踏んじゃったんだんだろうな……そういえば話変わるんだが灯火は星宮さんの事可愛いとか美しいとか思わないのか?」

「どうしたの、急に?」

「いや、昨日の自己紹介の時隣のやつに『星宮さん可愛くね?』って言われた時

そんなに興味なさそうだったからさ」

「あー、なるほどね、確かに整った顔立ちだと思うよ? でも付き合いたいとか

そういう感情は無いかな」

「そうなのか、なんだ灯火彼女でもいるのか?」

「ううん、居ないし、いらないかな、僕には彼女さえいれば良いんだ!」


と言うと、灯火はおもむろにポケットからスマホを取り出し写真を見せて来た。

写真には中学生くらいの浴衣を着た可愛らしい女の子が写っていた。


「灯火お前、こう言う趣味だったのか……?」


俺は灯火をロリコンかと思ったが、


「いやいや、この子は僕の妹だよ」


まさかのシスコンだった。

シスコンは聞いた話によると重症化してしまうと本当に妹以外の女性に興味を

示さなくなるらしい。

しかも灯火はもの凄く良い顔立ちをしているので言い方はよくないがタチが悪い。


「お前がシスコンのせいで女の子が何人泣く羽目になるんだろうな……」


相談ついでに灯火の新しい一面が見れて収穫のある高校生活2日目だった。

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