第0話 ざっくり人物紹介

☆人物紹介と本編終了後の近況


*上流貴族は王族、公爵家、侯爵家、辺境伯家と一部認定された伯爵家。

 中流貴族は伯爵家と一部認定された子爵家。下流貴族は子爵家と男爵家。

 上流、中流、下流ではマナーなどが異なる。上流と中流、中流と下流に交流はあるが、上流と下流での交流は個人的なものがほとんど。


*社交デビューと正式な婚約が結べるようになる年齢は十八歳。


★ノルン侯爵家

 王都の南側にある温暖な気候の領地を持つ。前当主が犯罪者となり、代替わりしたばかり。先々代とは疎遠。


・エルヴィーラ

 アッシュグレーの髪を肩甲骨辺りまで伸ばしている。アメジスト色の瞳。小柄で儚い系美人。

 顔も色彩も父似で自分の見た目をあまり好きになれないでいる。

 本編の主人公。ノルン侯爵家長女。家族や協力者と共に父であるノルン卿の罪を暴き、自由な生活を満喫中。

 ガロン侯爵家のディートリヒと婚約したばかり。

 魔法が得意だが運動音痴気味。いざという時には出奔予定だったので、庶民派で家事全般をこなせる。


・ヴェルナー

 アッシュグレーの髪にアメジスト色の瞳。顔は母似だが中性的にはならず、男らしい雰囲気。

 エルヴィーラの兄。父に代わりノルン侯爵家の当主となる。経験が浅く苦労しつつも、現在は当主の仕事に邁進中。

 ハルン侯爵家のイザベラと仮婚約中。イザベラからよい影響を受け、重度のシスコンがやや解消されつつある。

 防護魔法が得意。


・カリーナ

 エルヴィーラとヴェルナーの母。家族への金銭的支援と引き換えにノルン侯爵家に嫁ぐ。

 聞き上手で情報を集めるのが得意。若くして侯爵となったヴェルナーに尽力中。


・先代ノルン卿

 エルヴィーラとヴェルナーの父。生涯幽閉の上、労役の罰が下されている。

 日々何かに魔力を注ぐ日々。


・エーリヒ

 ゲルン卿から紹介されたエルヴィーラたちの元家庭教師。エルヴィーラの魔法の才能を開花させた。

 現在はノルン侯爵家に居候中で、ヴェルナーやカリーナを助けている。


★ガロン侯爵家

 王都から東側を守る侯爵家。海に面しており、海賊対策が主。中央学院の敷地に隣接している。


・ディートリヒ

 明るい赤みがかった茶髪に茶の瞳。長めの短髪。中肉で少し背は高め。

 ガロン侯爵家の長男でエルヴィーラの婚約者。水魔法が得意。

 微笑みの貴公子と呼ばれているが、親しい人たちにはポンコツとして親しまれている。笑い上戸の引き笑い。

 珈琲が大好きで続きの間の使用人と珈琲同好会を結成している。

 夢中になれるものが無く情熱に欠ける事を気にしていたが、エルヴィーラへの好意を自覚してからは気にしていない。


・ハルトヴィヒ

 ディートリヒの弟。兄とエルヴィーラの事が大好き。第二王子レオンハルトと仲良し。


★ウテシュ伯爵家

 領地は王都から西寄り。多くの騎士を輩出している為、上流貴族に認定されている。


・デポラ

 黒髪黒目。健康的なグラマラス。キリっとした美人。

 多くの騎士を輩出しているウテシュ伯爵家の長女。エルヴィーラの親友。

 フォード伯爵家のダーリングと仮婚約をしていて、十八歳で婚約に切り替える予定だったが保留中。

 努力を重ね、ダンジョンギルドでSSランクに認定される戦闘力を持つ。


・ゲオルク

 年の離れたデポラの兄。騎士団に所属。


・テレーゼ

 デポラの友人で紹介されてエルヴィーラとも友人となる。しっかり者。


・クラーラ

 テレーゼの友人。テレーゼに紹介されてエルヴィーラとデポラも友人となる。


・ハイデマリー

 クラーラの友人。魔法学院入学後にクラーラからエルヴィーラに紹介された。デポラとは以前から知り合い。


★ローヴィル辺境伯

 北の国境に領地を持ち、国境を守る役割を担っている。ゲルン侯爵家の協力を得て、温泉とダンジョンを主体とした観光地を開発中。


・クリストフル

 アッシュグレーの短髪に青紫の瞳。細身の中背。穏やかな雰囲気。

 ローヴィル辺境伯家長男。普段は隠しているが、親しい人の前では訛る。気配を消すのが得意だが、巻き込まれ体質。

 本人の意志も含めて目立たないが、ハイスペック。だが皆に忘れられがち。

 仮婚約者がいたが解消となり、新しい婚約者を探し中。


★ルキア伯爵家

 東の海に面する領地を持つ。海賊対策の先鋒で、ガロン侯爵家と協力関係にある。


・テオドール

 赤茶の髪に赤茶の瞳。人懐っこい雰囲気のワイルド系。やんちゃな感じ。

 ルキア伯爵家の長男。ディートリヒの幼馴染。ポンコツなディートリヒを影から支える面倒見の良い人。

 エルヴィーラとはテオ様エル様と呼び合う仲。クリストフルには劣るものの、オールマイティ。


★シェルテル伯爵家

 王都寄りの北に位置する領地を持つ。王都に伝手が少ない北のローヴィル辺境伯家と懇意にしている。


・コンラート

 暗めの金髪に明るい碧眼。

 シェルテル伯爵家の長男。祖父母の代からの付き合いで、クリストフルとは幼馴染。見ただけで穏やかで優しいとわかる系で実際にそう。

 魔法は得意だが運動音痴。エルヴィーラとはお互いに心の友。


★ハルン侯爵家

 王都の北を守る侯爵家。先代、現当主が奔放で入り婿が奮闘中。


・イザベラ

 オレンジの髪の派手な顔の美人。小柄で華奢。ヴェルナーと仮婚約中。

 双子の弟スヴェンは、エルヴィーラを害そうとしたことで魔法学院を退学。現在は西の辺境伯家に預けられている。


★クレイスト伯爵家

 領地に金脈が見付かり、一番上流に近いと言われている中流の伯爵家。


・スーリヤ

 焦げ茶の髪に目のグラマラスなお姉様。弟がいる。

 その後面倒見の良いお姉さんな事が発覚し、デポラと気が合いエルヴィーラに懐かれる。

 色々と一般人の感覚に近い為、周囲のおかしさに振り回されがち。


★ゲルン侯爵家

 王都の西に領地を持つ。侯爵家の中で一番影響力を持っている家。


・イザーク

 肩にかからない長さの蜂蜜色の髪を前髪を作らうに無造作にハーフアップにしている事が多い。温かい色味のブルーグレーの瞳。

 男らしいが甘い顔つきで色気駄々洩れのイケメン。長身でがっしりめの体形。

 ゲルン侯爵家長男でエルヴィーラやヴェルナーと仲良し。


★王家


・ベルンハルト 第一王子

 腰まである金髪をセンター分けしている。碧眼。顔は母似で中性的。子供向け絵本の王子様風。長期療養中。


・レオンハルト 第二王子

 金髪の短髪で碧眼。父似。

 兄を心配していた。ハルトヴィヒと仲良し。ディートリヒの事は二人目の兄として慕っている。

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