令嬢と小姑(男)のあれこれ その後

相澤

第0話 ざっくり世界観とあらすじ

☆世界観など☆


〈リイソ・レイユ王国〉

 古代語で偉大なる故郷を意味すると言われている。世界最古から続く王国として知られ、一般的にはレイユ王国と呼ばれる。

 王家は既に失われたとされている多くの古代の遺物や知識を所持しているが、秘匿している。

 王家が国全体、公爵家が王都、四つある侯爵家が王都の東西南北に構え、辺境伯が国境を守っている。

 侯爵家と辺境伯家は役割で名前が異なるだけで扱いは同格。

 国王に権力が集中しているが、国王自らが率先して現状を変えるべく改革中。


〈創世神話〉

 この世界に先祖を導いたとされる男神と女神の話。男神が世界を創り、女神が文化をもたらしたとされる。女神は気付きを与える存在としても知られている。

 レイユ王国の王家か許可した者のみが入れる部屋に男神と女神が描かれたとされる絵画があったが、現れたモデル本人によって回収されている。

 本人は神ではないと否定しており、女神と思われていた龍姫は異界の渡り人と呼ばれる日本人。日本的なものが世界中にあるのは龍姫が伝えたからである。


〈古代語(古語)、古代の遺物(遺物)、古代魔法、古代魔法具など〉

 神話の時代に使われていたとされる言葉、物、魔法、道具などの事。

 古語は現在使われているものとは異なり、忘れられてしまい一部のみ解読可。遺物は再現不可で僅かに残るのみ、古代魔法の一部は形を変えて現代に残っているが、各地の王家がほぼ秘匿している。

 各地に遺跡も残っており、考古学者が今も調査している。王家により隠されている遺跡があると噂されている。


〈ダンジョン〉

 各地に自然発生する謎の地下空間。階層になっており、地下から地上に向けて成長していく事はわかっているが、詳細はわかっていない。

 ダンジョン内には魔石を持つモンスターと呼ばれる生き物? がいる。モンスターは人を見ると襲い掛かってくる。

 地下に行くほど強く、放置すると増え続け、ダンジョンから地上に溢れて来るので、間引きや管理が必要になる。

 モンスターは温度が高ければ高いほど増えることは知られている。ダンジョン内に入るには、ダンジョンギルドでの登録が必要。


〈ダンジョンギルド〉

 ダンジョンを管理する組織。ダンジョンの傍には必ずあり、宿屋や食堂を併設している事が多い。

 遺物の技術を応用したカードでダンジョン入場希望者をギルド員として登録管理し、ギルド員や周辺の安全にも留意している。

 カードが持ち主がダンジョン内で活動している間、項目ごとに実力を測定記録している。

 ギルド員には実力に応じたランクが設定されており、SS→S→A→Bなどと表現されている。


〈SSランカー〉

 カードによるランク制度が始まってから、未だに二人しか認定された人がいない。最近ウテシュ伯爵家のデポラが認定され、大陸中で話題になっている。

 Sランクまでは規定個数の能力が基準を超えていれば認められ、SSランクは全ての項目で高い能力が求められる。


〈魔石〉

 モンスターを倒すと、モンスターが消えた後に残る不思議なもの。魔石についても詳細は不明。通話機などの日用品の動力源として活用されている。

 強いモンスター程良質な魔石が取れ、高値で売買される。


〈魔獣〉

 人を除く魔法を使う動物の総称。魔法を使えない動物もいる。それらは普通に動物と言われる。


〈魔法学院〉

 中央と東西南北に五校ある。レベルは中央が一番で二番が西とされているが、他の学院は基本最寄りの生徒が集まる。

 中央は入学時に魔力量と家格が重視される為、王家や上流貴族の婚活会場と揶揄されている。

 三年間、週休三日。全寮制が多い。

 中央は緩い雰囲気だが、西はお互いに切磋琢磨している。

 卒業試験に合格すれば、スキップも卒業も可能。但し、スキップで卒業資格を得る試験は難易度が高め。

 卒業試験の成績が専門学院の入学試験も兼ねている。


〈専門学院〉

 完全実力主義。一定の基準に達していないと入学できない。逆に言えば基準を満たしていれば何人でも入れる。

 専門性が高いので、総合力だけでなく一点突破でも入学は可能。但しそうなると卒業に必要な単位取得が難しくなるので、特別聴講生制度での対応になる。

 二年制と四年制があり、令息はほぼ全員が四年制、当主になる予定のない令嬢は二年制を選択する事が多い。

 卒業試験時に順位が発表され、将来の仕事などに大きく影響を与える。



☆本編のざっくりあらすじ☆

 エルヴィーラの父親であるノルン侯爵家当主が、娘のエルヴィーラを第一王子ベルンハルトの婚約者にしたいが為に、暴力付きの苛烈な教育を施していた。

 エルヴィーラはこの環境から抜け出したいと考えており、親友となったデポラやイザークたちゲルン侯爵家の協力を得て、父親との別居に成功。

 その後も強引にベルンハルトの婚約者にされない為に画策しつつも、いざとなれば国外へ出奔する計画を立てる。


 回避できる可能性を考え、魔法学院へ入学する。学院入学をきっかけに、今までベルンハルトの傍にいるからと一緒くたに避けていたディートリヒとも交流を持つようになる。

 学院での出来事を経て友人も増やし楽しく過ごしていたが、父親が王妃を手に入れたいが為に王弟と手を組み事件を起こそうとしているのに気が付く。

 協力者と共に王弟と父の野望を未然に防ぎ、望む生活を手に入れた。ディートリヒと婚約し、専門学院での学生生活も満喫するつもり。

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