コンビニ

自動ドアが開くといつもの軽快な音。


「いらっしゃいませ」


明るくてハキハキした挨拶。

他のコンビニはどこか感のする挨拶なのに、この店舗だけは違う。


──あ、今日もあの店員さん居るんだ。


年下だろうか?多分アルバイトだろう、その店員さんが実はお気にいりなのだ。


あたしはいつものようにサラダとお茶を持ってレジへと向かう。大食いだなとか思われないよね?これなら…なんて考えてしまう。


前に並んだ人がレジに向かい、次があたしの番だ。


そんな時……


『…お次のお客様こちらへどうぞ~』


隣のレジに新しく来た店員さんに呼ばれる


「あっ……」


やる気なさげな雰囲気。

本当はあの店員さんがよかったけど、仕方ない。あたしの番だから。


あたしがレジに向かうとすぐに、

あの店員さんがまたお客様をレジに呼ぶ。


ちらっと、つい見てしまう。

爽やかな笑顔、声、雰囲気…。


「……よし」


明日また仕事を頑張ろう。

そしたらまた帰りにここに寄ろう。


明日はあの店員さんにあたりますようにっ




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