先輩

「よっ、七草ななくさ!」

『人をお粥みたいに言わないでください』

「俺は好きだぜ?七草粥」

『あたしは七草さえぐさです』


いつものように通学路で

いつものようにからかわれる。


「例のミステリーもう読んだ?」

『読みましたよ。まさか犯人が幼馴染みの妹だとは思いませんでした』


そうだろ?とドヤ顔をされる。

そんなに嫌じゃないのが不思議だ。


「俺はトリックもわかったけどな」


さすがはミステリー大好きな先輩


「俺に解けない謎はない」


なら、私のこの気持ちも解いて欲しい

早くしないと迷宮入りしちゃいますよ?

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