第3話 離れていく?

 ゴールデンウィークの直前、瑠果くんから、メッセージがついた。

『親と大ゲンカした』

 瑠果くんからのメッセージは、結構深刻な内容だったけど……どう話をしたらいいのかな?

『進路のこと?』

『うん。やっぱり、イタリアに帰ってこいだと。そっちの勉強もしないといけないから。大変』

 瑠果くんとの会話は途切れた。

 最近、よくあることだし、向こうも忙しいのかもしれないね。

 でも、少しだけ、怖くなっていた。

 瑠果くんとの間に距離が少しずつ離れていることを。

 かなり不安な気持ちになってきた。

 わたしはそんなことよりも、自分の勉強に集中しないといけないのに、なかなか手につかないままだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る