3. けん けん ぱー

 ちいさな足が、地面をぴょんぴょんと蹴っていく。


 地面に描いたまる、その真ん中へ片足で着地する。あっちへ行き、こっちへ行き。

 動きにあわせて、肩まで伸びた髪が流れた。ワンピースがふわりと揺れる。


 行き終わったら必ず、うしろを振り返った。そして──…ニコッ。だれか、友達と遊んでいるんだろうか。


 すこし、して……小石が動き、まるの中にはスニーカーの擦れ跡。しかし、少女のうしろには、だれも居ない。


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