アルベドの婚活潜入日誌
きりんじ
アルベドと婚活
アルベドは、現在人間の婚活会場に参加していた。
(アインズ様のお願いがなきゃ、こんな汚らしい下等生物の婚活とやらには参加しなかったのに!!!)
____先日、アインズ・ウール・ゴウンはアルベドとデミウルゴスと会議をしていた。
「私は人間の恋愛感情を利用して何かできないかと考えている。デミウルゴス!人間の恋愛感情を調べるのに最適の場所は無いか!!!」
アインズは尋ねた。
「アインズ様、最近人間は(婚活)という事をしているそうです。まず不特定多数の男女で集まり恋愛について情報交換をしているとのことです。そちらはいかがでしょうか?」
デミウルゴスは、自分が知っている情報の中で最適の答えを導き出した。
「うむ、婚活か・・・なんだかトンカツを思い出し・・・・ん、ゴホン!婚活という事は誰かを送り込まないといけないな・・・誰が適任だろうか・・」
危うく美味しいお肉の話をしそうになったアインズは、再度デミウルゴスに聞く。
「人間の世界の話でしたら、ツアレやナーベラル、シャルティア、ソリュシャンなどはいかがでしょうか?」
デミウルゴスは人間界で活動したことがある複数人を提案した。
「デミウルゴスよ、その提案はありがたいのだが・・・」
アインズは丁寧に全員却下の理由を話し始めた。
まず、ツアレは人間の男性が苦手であるから却下だ。何かあったときにまた襲われては困るからな・・・。
次にナーベラルは、任務は遂行できそうだし人気も出そうだが却下だ。まず人間の名前が覚えられないし、人間=虫ケラだとしか認識しないだろう。
そしてシャルティアは、う~ん人間の事は美味しい食べ物として好きだと思うのだが・・・なんか違うな・・・趣味が・・うん・・・却下だ。
最後に、ソリュシャンは人間の名前も覚えられるし、きちんと対応できて最適だが今回は人間を襲うのが目的ではないので却下だ」
(いや~怖くて全部説明しちゃったよ~今回は静かに進めたいからデミウルゴスに人選を任せて大事にはしたくないからな・・・)
「素晴らしい!アインズ様!ナザリック地下大墳墓内の皆の事情まで考えていらっしゃるなんて、さすが慈悲深きお方だ!!アインズ様の事ですから、きっと適任者はすでにお決まりになっているのですよね!!!」
デミウルゴスがいつものようにアインズを褒め称えた。
(えええええええええええ!適任者なんて決めてないよ~~~~!!!!)
「もちろんだ。適任者は決まっている・・・」
アインズの発言に、アルベドとデミウルゴスは耳を澄ませる。
(あああああどうしよう~~~!ここは自棄だ!あの人物ならきっと・・・)
アインズは内心とても慌てていた。
「今回、婚活に行ってもらうのは・・・・アルベドだ!」
「私が人間のところへ偵察ですか・・・?」
「そ、そうだ。一番信頼しているアルベドに行って調査をしてもらいたい。そして素晴らしい調査結果を期待してるぞ!!!任せたぞ!!!!意味は分かるよな!!」
アインズは勢いで話して、勢いで話を終わらせたのだった。
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