詩編『WONDERFUL WONDER WORLD』
隅田 天美
『WONDERFUL WONDER WORLD』
お前と出会って、どれぐらい経つだろう?
(あなたと知りあって、どれぐらいすぎたかしら?)
俺は、ずっと『悲しみ』という名の雨の中にいた。
(私は、ずっと『楽しみ』という日の中にいた)
俺たちは、よく森の中を散策することを楽しみにしていた。
(私たちは、デートするときは森の中を歩いたわね)
まだ、今朝人を殺したばかりの俺にお前は何度も優しく話しかけてくれた。
(あなたは、私の話を黙って優しく聞いてくれた)
ある時、俺は殺気を感じてお前を抱きしめた。
正直、この時ほど失いたくないと思った。
お前の小さな体。
美しい金髪と整った目鼻立ち。
驚くお前の表情。
全てが愛おしい。
(あなたは、突然、私を抱きしめたわ。
この時ほど、驚いたことはなかった。
私を守ってくれる大きな体と大きな手。
真面目で優しい青い目。
今にも泣きだしそうな一瞬の表情。
全てが愛おしい)
俺は無力だ。
(あなたは、とても強いわ)
ちっぽけな
俺がいなくても自然は美しく巡る。
(あなたは、どんな困難にも立ち向かえる強い人。
あなたがいないと自然なんて意味がない)
俺がいない世界こそ
(あなたがいる世界こそ)
「素晴らしき不思議な世界」
(WONDERFUL WONDER WORLD)
詩編『WONDERFUL WONDER WORLD』 隅田 天美 @sumida-amami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます