その他
進歩のない落書き帳 (詩的ななにか)
とある文房具屋さんには、試し書きの落書き帳がある。
通りすがりの人々が、ペンのタッチを確かめるためにかく。
しかし多くの人が書くのは、つまらない線やひらがな一文字。
でもそれはしょうがない。だって店の一角にあるただの落書き帳なのだから。
それでも面白いことに、ごく稀に素晴らしい絵が残っていることがある。
誰が描いたのかはわからないが、周りのもじゃもじゃした線や文字の中でひときわ光る何かを醸し出している絵。
こんなところにどうしてこんな絵を描いたのだろうかと疑問に思うほど上手な絵。
そんな作品には他の試し書きをした人たちは線や文字を被せたりはしない。
落書き帳を開いた人は皆一瞬で絵のすばらしさを感じ取り
「これは汚してはいけない物なのだ」と感じ取るの。
しかし、その絵には進歩がない。
だってただの落書き帳なのだから。
店員がその作者を突き止めてわざわざ絵を描かせるあるのだろうか。
普通ならないだろう。
でもこの御時世、何があるかわからないので可能性は必ずゼロではない。
しかしその絵の作者は絵描きであるとは限らない。
学生かも知れないし、サラリーマンかもしれない。
絵描きならキャンパスに、漫画家なら原稿に、アニメーターなら絵コンテに描く。
これを読んだ方はお気づきだろうか。この内容、何かに似ていないだろうか。
そして、あなた方が取るべき行動とは何だろうか。
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