アイデアの溜まり場

世界創成記 －前にも書いた創作神話の残りカス－

第一章　：　第一節　世界創成についての伝承・伝説

第一話　世界創成

この世界が生まれるずっとずっと昔、創成神シャーネゼリアス　によって爪で陸地を、一滴の涙で海を、そして五体の神が作られた。

一つ目は命の神　パンシャンダルク

二つ目は感情の神　ラライタタナ

三つ目は知識・理性の神　モルセイウス

四つ目は摂理・均衡の神　メルタシーア

五つ目は法典の神　ジクロガナス

これらを作り終えると、シャーネゼリアスは衰弱により息を引き取った。

生まれたばかりの五体の神たちにはものを司ることはあっても彼らに教えを説くものがいなかったため力をうまく使えないでいた。

五体は話し合った結果、彼らの力がどのように働きどのような結果をもたらすのかを知るために陸地にデコイを作ることにした。

早速地上にシャーネゼリアスの死体を用意した。

メルタシーアはパンシャンダルクにデコイの材料を教え、パンシャンダルクが作ったデコイにラライタタナとモルセイウスがそれぞれの力を授けた。

メルシアータは力を授かったデコイの調整を行い、デコイを男女に分けた。

ジクロガナスはそのデコイを神たちの規律に定義するために「人間」と名付けた。

その後、五体は作られた人間の男女の行動を観察しては力の配分を微調整した。