純情よ、
わたしは昔、気持ちを閉じ込める場所がそこにあると聞いた。記憶の欠片として残っている。
わたしたちの2つ目の心の臓はきっと優しくなんてなかった。それを知っているのは君とわたしだけ。
正しさを追い求め続けるわたしは処刑寸前だったのかもしれない。
目の前で柔らかなピンクが揺れていたこと、
この持て余してしまった感情について、
決して忘れないと君に誓って欲しかった。
そして許したいと懇願したかった。
これはただの薄っぺらい純情だ。
笑ってしまいたいほどに焦がれている。
ピンクは徐々に白くなっていき、
気付いた時にはもう透明になっていた。
もうわたしたちには見えない純情を愛してくれないか。
なんて可哀想なんだ、と消えそうな声を上げて。
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