和睦の修繕

美作為朝

和睦の修繕

 あたりは土地の低さと海の近さ、河口、明けきらぬ梅雨のせいで沼地のようにドロドロになっていた。

 十一歳のまだ前髪も落としきらない千熊丸は老臣の桑名政晴くわなまさはるを引き連れ本願寺の一向一揆衆の黒鷲砦に向かっていた。

 千熊丸は一歩踏み出した。足元がぬるっとしたので泥の溜まりにハマったと思ったら、大きな血溜まりだった。しかもその横には白目を見開いたままその血溜まりを作った本人が虫の息で唸っていた。

 三好のものとも胴丸だけつけた一揆衆とも見分けがつかなかった。

 血溜まりは踏みだした右足の足袋を履いた草履を浸し直垂の脛にまで達していた。


「若、見てはなりませぬ」


 桑名政晴はすかさずそう言ったが、千熊丸は老臣のほうを振り返らず只ひたすら歩を進めていた。

 汚れずにこの戦場を歩ききるのは土台無理な話しだった。心を挫かずにして歩くことも無理だった。

 十歩もゆかずして、両足は直垂の膝頭あたりまで血か泥だか分からぬ汚れでぐしょぐしょになった。

 一向宗との戦いは千熊丸の亡くなった父親の元長の代から続いていた。

 足元の直垂に染められた三好家の大紋、三階菱に五つ釘抜は既に赤黒く汚れていた。

 死んですぐの死体はまだ良かった。朽ち果て髑髏や骨になっている死体もまだましだった。ひどいのは死にきれず、千熊丸の足にすがってくる重症の雑兵たちだった。


「若様ぁ」


 と虫の息で呼びかけてくるものさえ居た。

 千熊丸は蹴り上げるようにして足軽の力弱い手や腕を払い歩き続けた。

 この血と泥の地獄のような低地の間を武将、互いの兵が幾度血や臓物を吹き出しながら行き来したことか、阿波に退いていた千熊丸は知りようがなかった。

 怖いとか、汚れるとか、汚いとか言ってられなかった。黒鷲砦にたどり着き和睦を成就させねば、この戦いは永遠に終わらないのだ。 

 足元はドロドロに汚れていたが、頭にかぶっている引き立て烏帽子だけは奇妙にピカピカで新品のままだった。

 運べない重症の雑兵やその死体は黒鷲砦に近づけば近づくほど多くなった。

 通常、城や砦の近くでは重傷者は無論、遺体までも運び、遺骸は焼いた。敵も味方もない腐った死体は疫病の原因と成るからだ。

 黒鷲砦ではそんな余裕はないらしい。

 砦の小さな大手門の上部から大声が飛んできた。


「止まれ、誰だ!」


 黒鷲砦の大手門は戦場に負けず同じぐらいドロドロに汚れていた。これは余裕の有無のせいではない。火矢を防ぐために門に砦の壁に泥を毎日塗り込んでいるのだ。


「三好千熊丸に、家臣の桑名政晴だぁ」


 千熊丸は大声で答えたが、砦の張り出し櫓に立つ雑兵はしつこく問いかけた。


「こっちを向け、ガキ。しっかと確かめねばならぬわ」


 一揆衆の衆目の連中が千熊丸の顔を知っている筈もなかったが、千熊丸は烏帽子を抑えつつ表を上げた。

 張り出し櫓には墨染の僧服を着た坊主が一人と後はボロボロの胴丸を着た弓を持った雑兵が数人居た。

 ジメジメとした梅雨の湿気のせいで汗が烏帽子から滴り落ちる。

 千熊丸は一瞬視線の先にあるものを見て、喉の低い奥が一瞬えずいた。

 槍の穂先にザンバラにした髪の毛を結わえた生首が櫓にかけてあった。血の気を失った生首だったが、よわいたった十一の千熊丸にも見覚えのある首だった。

 三好家の家臣、竹田二郎義尚たけだじろうよしなおだった。まだ幼い千熊丸に剣の稽古をつけてくれた若武者である。

 千熊丸は吐きそうになったが、吐くものなど五臓六腑になかった。緊張のあまり昨夜は眠れず朝餉も食べられなかったからだ。

 

「がはははは、、、、三好の若様は生首は、はじめてだとよ」


 かがみ込んだ千熊丸を見て、砦の連中がみな笑っている。


「若殿、、」


 桑名政晴が思わず、駆け寄り介添をする。


「大事ない」


 千熊丸が一唾吐いてから答える。


「約定どおりだな、入れ、三好のボンボン」


 黒鷲砦の大手門がぎーっと嫌な音を立てて開いた。 


 黒鷲砦の中に入っても高い足場の武者溜りの雑兵は矢をつがえギリギリと引き絞り千熊丸と桑名政晴を狙ったままだ。

 途端、両脇から槍の穂先を突きつけられた。


「なんの真似じゃ?」


 桑名政晴が驚き声を上げたが、槍の穂先は一向に下がらなかった。


「じじぃは、ここまでだ、ガキも得物をなにかもっとらんか、確かめろ」


 坊主頭が伸び切った、つんつん頭の僧服の若い男がどこからかやってきて言った。

 この僧侶の名は顕如けんにょという。

 千熊丸は身に寸鉄も帯びていなかった。まだ剣術の稽古も充分でなく、まだ馬もポクポクの人の歩み程度で早駆けすらしたことがなかった。 


「ちょっと待て、条件が違うであろう」


 桑名政晴は、肩衣に袴姿で大小の刀を持っていたが槍の穂先を向けられては動けない。


「何も持っていません」

「おう、ガキだけ、汎如はんにょ様のところに通せ」

「はっ」

「若殿」

「構わぬ、政晴はここにて待っておれ」

「しかし、、、」


 千熊丸は二人の兵に促されるままにすたすたと砦の中に進んでいった。

 砦の中は、外とあまり変わらなかった。泥がないだけといったていである。

 そして、いろんな匂いがした。血の匂い。膿の匂い。沸き立つ粥の匂い。汗の匂い。そして屎尿の匂い。

 それより一向宗の門徒たちの敵意に満ちた視線が痛いほどである。

 千熊丸にこそかけないものの、汚らわしいものでも見たようにツバを地面に吐くものやわざとつぶてを千熊丸の歩く先に投げつけるものも居る。 

 砦の中には、飯炊きと従軍僧、武者だけが居る三好の砦と違い、ありとあらゆる世代と性別の人間が居た。衣装もバラバラである。

 老婆に、ガリガリに痩せた腰の曲がった老人。乳飲み子を抱えた胸元のはだけた女性。千熊丸と歳の変わらぬ子供。一見は農民に見える屈強そうな壮年の男性。自治意識の高い町民や農民。そして本来なら三好衆に居そうな俸禄の高い方に就くだけの陣借りの傭兵。

 意外だったのは僧侶が思ったより少ないこと。

 全国の浄土宗の宗派から兵量を運び込み支援されているというのは嘘なのだろうか?。

 そして、負傷しているもの、茣蓙ござ一枚を敷いて寝ているもの、食事を取っているものそれらも雑多の極みだった。

 砦の中の状態は、はっきり言って三好の砦よりこちらのほうが数倍悪い。

 三好の方では、土台を作り一段上げた上で板の間を作っていたが、この黒鷲砦では地面に直に板を敷きそこに座り寝たりしていた。

 板も、砦の外とほぼ同じ、泥と血で赤黒く汚れていた。

 すべてが混沌とし、すべてがごちゃごちゃになっていた。


「おい、こっちだ」


 千熊丸が案内された場所は陣幕も台もなかった。

 一人の屈強そうな大男の僧侶が板の上にあぐらをかいて座っていた。

 汎如である。

 酒の匂いが若干する。それとほんのかすかな女の白粉おしろいの匂いと。

 僧侶は先程の僧侶と違い、頭だけは青々と綺麗に剃り上げていた。しかし、胸元は梅雨の暑さのせいか大きくはだけ、胸元の筋肉が隆々と盛り上がっていた。鎧は着ていない。

 そして墨染の僧服。あぐらの脇には大きな薙刀が刃を千熊丸の方に向けて置いてあった。

 繭は太く、鼻もでかい。えらも大きく張り、僧侶というより出家した武将そのままである。

 そして汎如の後ろにも何百人もの門徒宗が居た。揃って敵意の視線を千熊丸に送っている。


「馬子にも衣装とはこのことだな、え?」


 汎如が言った。


「そこに座れ」


 汎如の前にこれまたなにの汚れで汚れているのかわからない汚れきった板が一枚敷いてあった。

 千熊丸が躊躇していると、すかさず声が飛んできた。


「衣装の心配より命の心配をしたほうがいいんじゃないか?」

「がははははは、、、、、、」


 おもねるように周りの一揆衆が笑った。

 千熊丸は座った。


「俺が、この黒鷲砦と南北両脇の鱗爪うろこづめ砦と、なんだ?お前らが難渋坂なんじゅうざかと呼んでおる、蛇腹じゃばら砦を任されている、戦頭いくさがしらの汎如だ」


 汎如が名乗ると門徒宗はしーんと静まり返った。


「それがしは三好元長みよしもとながが嫡男、三好千熊丸みよしせんくままると申す者なり」


 そう言うと、千熊丸はあぐらをかいたまま板に両手を付き、頭を下げ一礼した。

 武家の礼儀である。


「見ろ、三好の若様が頭を下げたぞ、え?」


 どっと周囲の門徒宗に笑いが広がる。

 千熊丸は大人の目と少し違ったまだ子供の何を考えているかわからない澄んだ目で汎如を見つめ続けている。

 静かだが、千熊丸も敵意を持った目で元如を見ている。

 しばらく間があったが、汎如がそれをやぶった。


「三好のガキは恐れ入って、口が効けなくなったとみえる、え?」


 そろって門徒衆から失望のこもった失笑の混じった相槌がぼそぼそ聞こえる。

 静かに小さく一息付いてから、千熊丸が小さい声だがしっかりと言い放った。


「どうやって、その方の非礼を咎めるか考えていたところだ」

「なにぃ、三好の今度の跡取りは口の減らねえ、ガキだ。そうだろう、みんな」

「はい、戦頭いくさがしら上人しょうにん様」


 門徒宗の誰かが答えた。


「まず、この千熊丸のことをガキと呼ぶのをやめろ、この坊主!」


 千熊丸の声は大きかった。

 汎如の顔色が少し変わった。やや引き締まったとも言える。

 千熊丸は続ける。


「それに、事前に躱した約定違反だらけだ。今この場でこの席を断っても十二分だ」

「丸腰のたった十一のガキが生きてこの砦を出られるかどうかも、怪しんもんだ。そうだろう、みんな」

「寸鉄帯びずに敵の砦に臨む段階でもう命などとうに捨てているわ」


 場が一瞬で静まった。

 しかし汎如の表情がまた少し緩む。


「千熊丸殿よ、お前が死んだら当主が亡くなったばかりの三好家はパーだろ、それを見越して細川晴元のクソ野郎はお前を寄越したんだろ?違うのか」

「違うな」

「なにぃ」

「末子より長子のほうが替えが効く。武芸がさっぱりな俺などより鬼のような弟の千満丸のほうがよっぽどこの乱世、三好一党にとって役に立つ」

「貴様ーっ」

「この千熊丸は三寸の舌で生きる」

「ならば、この場で殺してやろうか、この舌先だけのガキ!。お前の親父がこの畿内の南で果てたのはいつだ?去年のことであろう。この汎如が追い詰めて自刃に追い込んだかもしれんぞ元長は悔しさのあまり自分の臓物を天井に投げつけたと聞くぞ。同じ目に合わしてやろうか」


 汎如の凄みと三好元長の壮絶な最後に場は再び静まり返る。


「命が惜しくば、そっちのほうこそやめておけ、元如上人、もしこの千熊丸が一刻して三好の陣屋に戻らねば三好勢総出の総掛かりがかかる手はずになっておる」

「はん??」


 汎如の表情が又変わった。

 汎如は薙刀を足蹴にし代わりに言った。


「和議に来たんじゃないのか、もうごちゃごちゃ屁理屈をやり合うのは面倒だ。さっさと条件を言え」

「そっちから先に言え、こっちの条件はあんた元如上人の命に関わるかもしれんぞ」

「はぁ?何を言っとるんだお前は?相変わらず口の減らねえガキだ。我ら一向宗の条件は至極簡単だ。この石山周辺から細川家が引き下がること。ただそれだけだ。親切にも言ってやってるんだ在所の京の近辺からこの畿内の南の石山までは遠かろう。代わりに西でも東にでも攻め下れ」

「そんなもの、最初の約定で決まっているとおりではないか」


 汎如が驚きの表情を浮かべる。


「細川家は引くのか?」

「引く」


 どよめきが周囲の門徒宗に走る。負傷しているものまで上体を起こし始める。

 元如が大きく笑みを浮かべそうなったとき、千熊丸は喋りだした。


「細川家は引くが、三好一党は引かぬ。この石山は阿波からすれば紀伊水道の対岸にあたる。つまり出口を塞がれたままで阿波から出られんということになる。細川家は知らんがそれは三好一党にとっては大いに困る」

「何を言っっとるんだ、お前ら三好家は細川家の与力衆であろう」

「今まではそうだったが、もう違う」

「ああ、イライラしてきた、有る事無い事くっちゃべりやがって、そっちの条件を早く言え」

「この千熊丸が一言、門徒宗に物申すこと。ただそれだけだ」

「ただ、それだけぇか?」


 汎如が繰り返した。


「そうだ」

「もうべらべら大声で喋りあってるのに一言も二言もなかろう。勝手にやれ」


 もう一も二もなく千熊丸は立ち上がっていた。ぐずぐずしていると石山一円に布陣している三好衆の総掛かりかはじまってしまう。今まで在所の阿波に引き退いて育っており家臣と馴染みでない千熊丸は石山に出張ってる三好衆によって一緒に斬り殺されるやもしれない。


「一向宗の門徒宗にこの三好千熊丸が一言物申す!」


 汎如ほどの大声ではないがよく通るしっかりした声だった。


「その方らに過酷な生を強いて死地に追い込んでいるのは、これら一向宗の坊主どもである」


 と言って、大きく汎如を指さした。 

 汎如が座ったままだがずっこけて大きく肘を付いた。

 場は更に静まり返る。


「南無阿弥陀仏と唱え仏敵と戦って死ねば死後の浄土を約束しておるのだろうが、その浄土を誰が見たのだ。又、仏敵とか決めつけた一党が地獄に落ちることもない。ただ死ななばそれまでである。その証左にこの世で生を受けた折に地獄や浄土を見たことを覚えておるものがいるのか!。そこのおまえ覚えておるのか、浄土を知っておるのか?」

 

 千熊丸は一人の賢そうな町民風の男に指差し問いただした。

 

「お前は?」

「お前はどうか?」

「その方は?」

「そこの女姓にょしょうは如何か?」


 千熊丸は次々と賢そうな老若男女だけを狙いすまし指刺していく。しっかりとした自分の考えを持ちえそうな門徒宗だけを。


「さぞかし立派な神仏なら死後でなく、この苦しみに満ち襤褸の如く乱れた現世でもっとも憐れな人々を救ってみせよ。それが救済ではないのか」


 最後の質問は戦頭いくさがしらの汎如だけでなく、墨染の僧服を来ている僧侶たちを指さして問いただしていた。


「どうした?問答こそ仏法の法の一つではないのか?我が問いにお答えられよ」


 僧侶たちはあっけにとらわれているが、門徒宗はざわつき出した。

 千熊丸の言葉はまだ続く。


「三好一党は、この現世で、この石山の衆人を全員をお救い申す。この三好元長が嫡子、千熊丸がこの名と名誉にかけてお約束致す。浄土ではないかもしれぬがこの砦での戦に満ちた生活よりましな生活をお約束し申す。三好一党は阿波の土地に石山の衆全員の喰えるだけの土地をお渡しすることを約束する。軍役はその土地が責められた時と三好家が亡びんが窮地のときのみ発生しないことも約束いたす」


 千熊丸は一拍置いた。急に重大な決断はできないものである。


「てめえ、なにをさっきからダラダラくっちゃべってやがるんだぁ」


 汎如がやや立ちなおり言った、


「これが、三好一党の和議の条件である。我らとともに生き、より良き生を得られよ。死なばそれまでなのは、皆々本心では分かっておられよう」

「あんたを信じて良いのか」


 門徒宗の誰かが小さい声だが言った。


「三好一党が約束を違えたときは、この十一になっても刀を扱いかねておるこの千熊丸の胸をすきくわで突かれよ、一切刃向かいいたさぬ」


 ずっこけた汎如が立ち直っていた。


「おい誰か、この三好のクソガキを黙らせろ、とにかく切り捨てろ!ええい、なにが三好衆の総掛かりだぁ」


 千熊丸に一番近い位置に居たのは汎如自身である。

 汎如は足元の薙刀を拾い上げた。慣れた手付きですばやく持ち替え千熊丸の胴を貫こうとした瞬間。

 

 ずどっとなにか音がした。

 もう一回音がした、ずどっと。

 二本の槍が汎如に背後から突き刺さっていた。

 汎如は、そのまんまうつ伏せでぶっ倒れた。綺麗に青々と剃られた頭は丁度千熊丸の赤黒く汚れた直垂の足元にあった。


「三好の若様、こいつは酒も喰らえば嫌がる門徒宗の女も手篭めにする生臭坊主です。隣の南の鱗爪うろこづめ砦と北の蛇腹じゃばら砦に人をやってもよろしいでしょうか」


 千熊丸は黙って頷いた。


 

 数寸もせず、二本の槍持ちに拘束されている桑名政晴のところに千熊丸が砦にこもった全門徒宗を連れて現れた。

 そこには顕如も居た。顕如はただ、人の多さと人の心変わりに恐れおののき動けずに居た。

 千熊丸は顕如に一瞥も与えずただ通り過ぎた。


 千熊丸は石山の全門徒宗を連れて、三好衆の砦へ帰っていった。

 三好の総掛かりなど真っ赤なウソである。



 千熊丸は後に三好長慶みよしながよしと名乗ることになる。


 織田信長が天下を取ったというならば、三好長慶は室町将軍を追い出し畿内全域を勢力下に入れ、信長より二十年近く前に天下をとっていたことに成る。

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