第3章終了時点 『白い烏』編



雪葉ゆきは



年齢:18歳

身長:165cm

体重:51kg

血液型:なし

誕生日:12月29日

ランク:上級

魔法:六華生成

種族:雪女

属性:氷

人間性:0

髪/目:白髪のおかっぱ/水色の瞳

イメージカラー:白、水色


 京都府に拠点を置く魔法少女部隊『白い烏』のリーダーにして、氷属性最強の地位を意味する『白天』の称号を持つ魔法少女。雪を象った耳飾りを付けて着物を着ている。


 一人称は「私」。無表情で口調も無愛想気味。女口調を入り交えて話す。素の口調は京都弁であり、気の許した相手にだけ素面で話す。一見冷たい印象を受けるが、非常に情に厚く面倒見の良い人物。その為仲間からの信頼は厚い。実は口調が安定していないのは標準語に慣れていないためである。


『亜人』と呼ばれる人型の魔獣の一人。彼女の場合は氷を司る『雪女』の一族。元々雪女は残忍に人間を食い殺す種族であり、雪葉も食人衝動が本能に刻まれているが人工的に作られた合成肉を食べることで本能を抑えている。

 ちなみに雪女であるためか、体温が人間の平熱よりもかなり低くひんやりとしている。そのせいか暑さには弱いらしい。

 

 現在センカと交際している。彼女の前ではいつもの堅物が崩れ剣技を自慢げに話したり、京都弁が出てしまったり、怪我を負わせたことに怒りを覚え八つ当たりをしたりとかなり感情的になりやすい。


 実はバイセクシャルであり、魔法少女になる前は男性と交際していた経験がある。人間関係に関しては割とオープンな性格であり、その点がセンカにとって悩みの種である。「『砂』は将来有望だから色々教えたい」という謎の野望を持つ。


 

 魔法は『六華生成りっかせいせい』。氷属性で、特定の武器を持たない。

 氷雪をその場で生み出し、自在に造形させる魔法。一瞬にして周囲の温度を低下させ猛吹雪を呼び起こすことも可能。雪葉は主にこの魔法を用いて武器を生み出している。


 主力技

・『冰刀ひょうとう』:氷の刀を生み出し斬りつける。

・『冰矢ひょうや』:氷の矢を生み出し射出する。

・『冰鎌ひょうれん』:氷の鎌を生み出し切り裂く。

・『冰砲ひょうほう』:氷のバズーカを生み出し撃ち放つ。






たちばな 鮮花せんか



年齢:17歳

身長:167cm

体重:61kg

血液型:A型

誕生日:2月3日

ランク:中級

魔法:なし

種族:鬼

属性:なし

人間性:0

髪/目:桜色のおかっぱ/桜色の瞳

イメージカラー:桜色


 『白い烏』のメンバー。通称『センカ』。桜色の着物を着ている。


 一人称は「あたし」。特に特出した個性を持たない平凡な性格の少女だが、詮索されることを嫌い、自身を卑下する癖がある。


『鬼』の一族。鬼はティアマトが生み出すよりも前に存在していた『亜人』であり、人間から派生した種族である。そのため食人衝動を持たないが、非常にプライドが高く実力主義であるために人間から嫌われ、人里から離れた秘境で独自の社会を築いていた。人間の伝説に残る鬼の悪行は『鬼らしくない』ために集落から嫌われ、自ら罪に走った鬼たちである。

 鬼は額に角を持ち、この角が魔力を蓄える器官である。角があれば強力な魔法や身体を強化して怪力を発揮することが出来るが、角を失ってしまえば魔力を溜め込めず人間と変わらない非力な鬼になってしまう。そうした鬼は『角無し』と称され、生まれつき角が欠けていた場合『忌み子』として軽蔑されることになる。


 センカは生まれつき角が欠けていたため『忌み子』として生まれ、母からは憎悪され『千禍』と名付けられ集落ではいじめを受けていた。さらに不幸なことにセンカは魔力を一切持たない体質であったため、いじめは苛烈することになり自らの境遇に耐えきれず、八歳のときに集落を抜け出すことを決意する。その先でたちばな海琴みことという女性に拾われ『鮮花』という新たな名前を受け家族として暮らしていくことになる。だがその五年後、学校から帰宅した時に魔獣に襲われミコトが命を落としてしまう。自身も魔獣に反撃しようとするも敵わず負傷するが雪葉に助けられる。その後、八咫烏から望みを聞かれ、「魔法が使えなくても魔法少女になれますか」と問い、彼の「奇跡は起こるものではなく起こすもの」という返事を聞いて魔法少女になることを決意し、『白い烏』に加入した。


 魔法少女に強い憧れがあり、幼い頃は魔法少女の特集番組や雑誌をよく眺めていた。その強い憧れへの反動と過去から魔法が使えない体質に酷くコンプレックスを抱いており、指摘されると激しく動揺してしまう。


 現在雪葉と交際している。日頃から家でデートしている。自分の前だけに見せる素の彼女の姿を知っていることに優越感を抱いているが、雪葉本人は素の姿を見せることに抵抗がないため、やきもちをを焼くことがしょっちゅうある。


 ドラゴン討伐作戦ではユイハと交戦し、自身の体質を見破れながらも勝利するが魔獣化が進行した彼女に深手を負わされてしまう。そのため、作戦では治療に専念し参加できなかったが現在は回復し、完全に復帰した模様。


 白兵戦における戦闘能力では『白い烏』の中でもトップクラス。魔法を一切使えないため、魔力を宿した刀で魔獣を倒している。魔法に匹敵するほどの卓越した剣術を持ち、人間の目では追いつけないほどに素早く、時には空間を超越し、金属を容易く斬り裂くほどの斬撃を放つことが出来る。特に居合術を極めており、刀を抜く動作が見えたときには既に斬撃が振るわれ鞘に収められているため、相手からは時間差の攻撃や居合の動作をフェイントにした遠距離魔法などと勘違いされることもある。

 なお、あくまでも剣術のみで実現させている能力であり、決して鬼の力や刀に込められた魔力によって発動しているわけではない。


 主力技

・『ぜつ』:超高速の居合術。その場で抜刀し、斬り裂き、納刀するというだけのシンプルな技だが、あまりにも素早いが故に次元が斬り裂かれ、時間と空間にズレが生じ、一歩遅れて斬撃が届く技となっている。一太刀受けた相手は気付けぬまま絶命するため、センカはこの技を『必殺』としている。ただし弱点として距離は一歩分までしか届かないために至近距離で放たなければならず、少しの妨害で簡単に狙いが外れてしまうため不意打ちとしてしか使えない。






すな



年齢:13歳

身長:138cm

体重:33kg

血液型:なし

誕生日:3月30日

ランク:低級

魔法:黄塵万丈

種族:砂撒狸

属性:土、風

人間性:0

髪/目:黄土色の髪/黄土色の瞳

イメージカラー:黄土色


 『白い烏』のメンバー。目の下に濃いクマがある。「本名が可愛くない」という理由で、魔法少女名として『砂』を名乗っている。

 

 一人称は「わし」で老人じみた古臭い口調で話す。狡猾な性格でいたずら好きだが、怒られるとしおらしくなるなど小物っぽい一面がありどこか憎めない。


すなまきだぬき』という狸の姿をした魔獣の一族。いわゆる『砂かけ婆』の正体である。砂撒狸はティアマトが生み出すよりも前に存在していた魔獣のため、食人衝動を持たない。また人間に対してはいたずらをするだけの温厚な魔獣である。なぜ『砂』が人間の姿をしているのかは本人すらも分からない様子。魔獣ではない狸も含めて彼らと会話することが可能であり、彼女が育った狸の群れでは揃いも揃って高齢ばかりであったため、このような口調が移ってしまったらしい。


 戦闘能力はそれほど高くはなく普段は危険度の低い魔獣を狩っているため、ドラゴン討伐作戦に抜擢されてかなり怯えていた。だが咄嗟の状況では頭の回転が早く、ユイハと交戦した際も怒りで我を忘れる演技をして時間を稼ぐなど子供じみた作戦を立てながらも機転を利かせる才能がある。


 ビクビクちゃんの素顔を見て以来彼女に惚れ込んでいるらしく彼女のためにお土産を買ってあげたり、自分以上に怖がりな彼女を率先して引っ張っていこうと努力している。



 魔法は『黄塵万丈こうじんばんじょう』。土属性と微力な風属性を持つ。自身が操る砂を武器にしており、その砂を持ち運ぶための瓢箪ひょうたんを持ち歩いている。

 黄塵万丈とは風に巻き上げられた砂塵を意味し、文字通り風を起こして砂を操る魔法である。本人曰く「世界の中でも一番荒くて痛い砂」を使っているらしく、殺傷能力はそれなりに高い。とはいえ、年齢・実戦経験が共に浅く決定打になれるほどの威力を引き出せないため、魔法少女としてのクラスは低級に位置されている。


 主力技

・『千刃せんじんるい』:ばら撒いた砂に突風を乗せて高速で相手に叩きつける技。千刃の名の通り、体のあちこちを切り裂く。

・『れき』:旋風で大量の砂をかき集め一つの塊にして相手に投げつける技。真空波に質量の詰まった砂が叩き込まれるため、威力は大きいが『砂』は扱いきれていないようで照準の精度が低い。






ビクビクちゃん



年齢:13歳

身長:143cm

体重:37kg

血液型:なし

誕生日:9月12日

ランク:低級

魔法:不明

種族:ジャック・オー・ランタン(幽鬼)

属性:火

人間性:0

髪/目:紺藍色の髪/赤

イメージカラー:紺藍色


 『白い烏』のメンバー。瞳が見える位置に穴が空いた紙袋を被り、紺藍色の着物を着た少女。本名を知られることを恐れ、『ビクビクちゃん』と呼ばれるようにしている。ちなみに紺藍色の髪を持ち、顔は絶世の美少女らしい。


 一人称は「わたし」。対人恐怖症かつ極度の恥ずかしがり屋で自分の顔が見られていることを意識してしまうとフリーズしてしまうため、紙袋を被っている。また、同様に自分の声が聞かれるのも恥ずかしいためホワイトボードで筆談している。どんな状況でも声を聞かせたくないらしく、驚いたときすら『!?!?!?』と感嘆符でホワイトボードに書く。


 イギリスに伝わる妖怪『ジャック・オー・ランタン』の一人。厳密に言うとジャック・オー・ランタンや鬼火などで知られる怪火型の魔獣は『幽鬼』という種であり、全て同じ存在である。京都出身である彼女がジャック・オー・ランタンであることに拘っているのは扱う魔法に関わりがあるかららしい。幽鬼は人間を焼き殺し食べる種族であり、ビクビクちゃんも食人衝動を抱えているが人工的に作られた合成肉を食べることで本能を抑えている。


 戦闘能力は高く、その幼い体躯に見合わない程の怪力を持っている。また生命力も高く、大量に出血しても余裕で動ける。幽鬼の本能を持つためか彼女が放つ殺気は尋常ではなく、ユイハすら身を竦ませるほど。


『白い烏』のメンバーには心から信頼を寄せているらしく、アジトでは素顔も平気で見せる。だが今だに声を発するのは恥ずかしいらしく、筆談までしかできない。特によくしてくれる『砂』とは一緒に遊ぶほど仲が良いが、『狸の肉は美味しい』という情報から『砂』の味に少し興味があるなど、互いに抱いている好意が微妙にずれている。


 火属性に適正があり、鬼火のような性質の魔法を操る。武器はチェンソー。






八咫烏やたがらす



年齢:不明

身長:192cm

体重:78kg

血液型:不明

誕生日:不明

髪/目:白の長髪/緑色の瞳

イメージカラー:灰白色


『白い烏』の指揮官。『連盟』の一員。


 一人称は「我」。「……」と少し間をおいてから話す癖がある。


 白いペストマスクに白い羽毛があしらわれた白衣を着た如何にも怪しげな風貌の男。見た目と言動こそ怖いが良識人であり、『白い烏』のメンバーを手厚く保護している。


 全ての魔獣が人間を襲っているのではなく、人間と何一つ変わらない魔獣が迫害されていることに嘆いており、どうにか彼ら彼女らを救えないかと考えた末『亜人』のみで構成された魔法少女部隊を作ることを考案した。当初は『連盟』から多くの反対が上がったが、彼とローゼン、そして咲良とミズキが説得に加わり、シャーロット総司令官は肯定的であったため『白い烏』が結成されるに至ったという。


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