第3章終了時点 『HALF』編

春見はるみ彗那せな



年齢:15歳

身長:159cm

体重:54kg

血液型:A型

誕生日:2月2日

ランク:下級

魔法:災厄

魔女:パンドラ

属性:闇

人間性:0

髪/目:後ろ髪を三つ編みのおさげに束ねた黒髪/黒色の瞳

イメージカラー:白



 本作の主人公。通称『セナ』。


 記憶喪失で、目が覚めた7月15日午後8時以前までの記憶を全て失っている。記憶を失った原因が魔女たちにあるのではないかと推測し、記憶を取り戻すべく『HALF』に加入する。


 一人称は「わたし」。性格はおどおどしていて内気。また臆病者で、恐怖を感じると体が動かなくなる。ただし芯は強く、決心した際の意志は揺るがない。正義感も強く、『ガンドライド』に激しい怒りを覚えたこともある。普段は敬語で話すが、気を許した相手やパンドラには砕けた口調で話せる。

 記憶を失ってから最初に出会った人物がユウのため、最も信頼を寄せている相手であった。魔獣化から人間性を取り戻したユウから「好き」だと告げられ、徐々に彼女を意識するようになる。


 運動神経は悪く、得意なのは逃げ足ぐらい。魔力も非常に乏しいため、戦闘能力は皆無。闇属性に適正があるが所持している魔力自体は皆無であり、普段は全く使えない。また、身体の治癒能力が非常に高く、鼻骨の骨折程度ならわずか数分で治ってしまうほど。ユグドラシルを持ってして「異常」と評されており、自らの体質に疑問を抱くようになる。


 セナの精神世界は一面の青空と反射された水面が水平線の先にまで続くウユニ塩湖のような空間。パンドラ曰く「よほど心が綺麗」な証拠であるらしい。


 ドラゴン討伐作戦で危機に陥り、魔法少女が結晶化するという結末を目にし、さらにユウやヒメコが絶体絶命の危機に瀕する場面に出くわしたことにより、自らも前線に立って戦う決意を固める。


 実は人間性が0であり、その正体は魔獣である模様。だが本人や『HALF』のメンバーはその事実を知っていない。



 パンドラの力を借りて変身できる。変身の呪文は「解錠・パンドラ」。変身コスチュームは白い花嫁姿のようなドレスで髪色が白に瞳の色が金色に変化する。武器は鍵。属性は闇。

 変身するとパンドラと意識が交代する。おもにパンドラが得意としていた魔術、そして触れたものを腐敗させる『黒い靄』などの『災厄』を操る。





※※※※






四十澤あいざわ 優羽ゆう


年齢:16歳

身長:163cm

体重:57kg

血液型:A型

誕生日:4月6日

ランク:中級

第一魔法:青焔

第二魔法:黒い炎

魔獣:燐火

属性:火

人間性:5→2(魔獣化時)→4(現在)

髪/目:ボサボサの黒髪/青色の瞳で三白眼

イメージカラー:青


 本作のヒロイン。通称『ユウ』。

 魔法少女であり、『HALF』の直接戦闘担当。


 一人称は「あたし」。ややぶっきらぼうな性格で言葉遣いも悪いが、根は優しく面倒見の良い人物。他人を放っておけないため、厳しい言葉をかけておきながら甘いところがある。また、無類の可愛いもの好き(特にロリータ)で、ユグドラシルを一目見た際にはキャラが崩壊した。


 運動神経は高く魔力も人並み以上にあり、魔法少女として非常に優秀。大抵の魔獣は一撃で仕留められるほどの実力を持つ。自身に襲いかかる攻撃を察知できる能力があるが本人は無自覚の様子。アリソン曰く、既に実力は準上級程度はある模様。


『ガンドライド』のリーダー、アヤメとは旧知の仲であるらしく、本人曰く「腐れ縁」とのこと。しかし、その関係性を知る者は誰もいない。


 ユウの精神世界は黒い結晶と青い炎で覆われた空間。燐火と名乗る狐面の少女が住んでいる。どうやらユウのトラウマが再現された世界らしい。


 ジュリアの襲撃に逢い交戦する最中に魔獣化が進行。その隙に右腕を斬り落とされてしまう。直後にインシンとセナが同時に現れ、セナを庇う形でインシンの攻撃を受けたことにより意識不明の重体に陥る。精神世界で目覚め、自らの内面に抱える衝動に身を任せた結果、右腕が再生したものの魔獣化が進行し理性を失ってしまう。その際に黒い炎を発現させた。

 セナの呼びかけにより意識を取り戻したものの、魔獣化がきっかけで精神と魔力が不安定になり、変身時に幾度も理性を失いかけるようになる。またその記憶がトラウマになっており、現在は変身することに恐怖を抱いている。



 第一魔法は『青焔』。変身の呪文は「抜刀・燐火」。変身コスチュームは黒いゴシックドレス。武器は刀。属性は火。

 名前の通り、青色の炎を生み出す。自身が燃やしたいと思ったものを燃やすことができるという変わった性質の炎。敵意を抱いているものには無条件で燃える模様。燃えない対象には熱すら発生しない。また、どの部位からでも発現させることが可能で足から爆発的に出力させることで推進力を得て飛び上がることも可能である。


 魔獣化した際に新しく黒い炎が発現した。こちらは対象関係なく燃えるため、周囲の味方すら巻き込んでしまう。また、『魔力を燃やす』という性質がある。黒い炎に焼かれたインシンが魔法を使えなかったのはこのため。






※※※※







瑠璃垣るりがき翡翠ひすい



年齢:18歳

身長:174cm

体重:62kg

血液型:B型

誕生日:10月16日

ランク:中級

魔法:鎌鼬かまいたち

魔術:血印

魔獣:窮奇きゅうき

属性:風

人間性:不明

髪/目:ストレートの緑髪/緑色の右目と金色の左目

イメージカラー:緑


『HALF』のリーダーで最年長。通称『ヒスイ』。


 一人称は「私」。真面目で面倒見の良い性格。初対面のセナも快く受け入れ、記憶喪失と知るやいなや協力しようとするなど優しい心の持ち主。責任感が強く、常にリーダーとしてメンバーをどう導くか考えている。しかし、内心では期待に答えなければというプレッシャーに押されており、精神が非常に不安定である。

 実力は高く一人で数十体の魔獣を狩れるほど。ただし潜在的な能力はユウが上回っており、その可能性を目にして以来彼女に対し強い嫉妬心を抱えるようになっていった。誰よりも力を求めており、魔術『血印』によって肉体が傷付いても得られる力を喜ぶほど力を得ることに執着するようになる。


 ヒスイの精神世界はマーブル模様に混ざり合った極彩色の空間。酷く心が歪んでいるために精神世界も歪んでしまっている。精神が崩壊してからは空間がひび割れ、ドロリとした黒い粘液が垂れるようになった。


 ドラゴン討伐作戦にて『堕落の魔女』リリスと邂逅。頼みであった『血印』すらも効かず彼女に心の侵入を許されてしまう。そのまま過去と内面を暴かれ、周囲は『期待に答えている』という仮初の自分しか見られないことに絶望し、精神が崩壊してしまう。耐えきれなくなったヒスイはリリスに『愛され』、心の全てを明け渡した。


 だが、現実世界に意識が戻ると共に精神の均衡も取り戻された。以降、平然とした様子でいるが、リリスを受け入れた影響か左目が金色に染まり、さらに彼女の幻覚を見るようになる。また、『HALF』のメンバー達と溝が深まり始めている。現在は左目を眼帯で隠し、リリスとの一件は誰にも打ち明けずにいる。



 魔法は『鎌鼬』で、真空波を弾丸に込め触れたものを切り裂かせる。変身の呪文は「装填・窮奇」。変身コスチュームはエメラルドグリーンのサイバースーツにバイザーを身に着けたSFチックな衣装。武器は二丁の光線銃。属性は風。ちなみに窮奇とは鎌鼬かまいたちのことである。また、SFジャンルを好むために変身コスチュームに強く影響している。

 

『血印』と呼ばれる魔術を習得している。自らの身体に傷を付けて血を流し、触媒を掲げて「血印」と口に出すことで発動できる。発動すると触媒を破壊し、その『対価』に応じた範囲までで、自身の望んだ効果を発動させることが可能。

 ただし、この触媒は自身の肉体のみにしか適用されないため、行使するたびに体を損傷させてしまう代償がある。また、扱えなければ触媒となる部位がランダムとなっる上、対価も正しく支払われないことが起きる。そのため運が悪ければ一回の行使で心臓や脳が触媒となり、即死する可能性もある。

 ヒスイはまだ扱いきれていないため、触媒がランダムとなってしまっている。リリスとの邂逅では2回使うだけで右手の指が全て折れ、3回目で左目が潰れる重症を負ってしまった。






※※※※






古神ふるかみ ヒメコ



年齢:11歳

身長:146cm

体重:41kg

血液型:O型

誕生日:12月26日

ランク:下級

魔法:多重属性/氷雷モード(通常時)

魔獣:渾沌

属性:火、水、風、土、雷、氷

人間性:5

髪/目:毛先から紫のグラデーションが掛かった水色のツインのハーフアップ/水色の左目と紫色の右目のオッドアイ

イメージカラー:水色/紫



 魔法少女の一人。通称『ヒメコ』。

『HALF』のアイドル兼サポート担当。


 一人称は「僕」。年頃の女の子らしく、可愛げのある性格で日々自分磨きに貢献している。自称アイドルの通り、ファンサも惜しまない献身的な人物。……だがこれらは全て表の顔であり、実際には口が悪く傍若無人な性格。普段はゲームで罵詈雑言を吐いている。ヒスイを慕っており、彼女に対しては年相応の可愛らしい態度を見せる。心を許した相手には「ちゃん」付で呼ぶ。

 始めはセナを快く思っていなかったが、ドラゴン討伐作戦の件より仲間と認め、積極的に交流を深めるようになる。


 幼い体躯に対して魔法と宿している魔獣があまりにも強力すぎるため、普段は前線に立たずサポート役を担当している。


 ドラゴン討伐作戦にてガンドライドのひばりと邂逅。その最中セナに身を挺して庇われ、その姿に戦うことを決意。初めて自らの意思で変身した。また、その途中で『エインヘリヤル』の一員であったユグドラシルを友達と認める。ヒメコの呼びかけによりユグドラシルの自我を目覚めさせることに成功したが、それがきっかけで彼女は破壊されてしまった。この件が深く心に刻まれ、「友達を守る」という覚悟を固めることになる。


 複数の属性を同時に発現させる『多重属性』という魔法を持つ。変身の呪文は「交差・渾沌」。変身コスチュームはフリフリのアイドル衣装。また、変身すると姿が十五歳程度にまで成長する。武器はヨーヨー。属性は火、水、風、土、雷、氷の6つに対応している。

 通常時は氷と雷を同時に発現させた『氷雷モード』。氷柱を立ててそこに電流を流し込むのが主な戦法。ヒメコの必殺技、通称「アイシクルスパーク」である。

 なお、変身時は急激に体を成長させるため負担が大きく、長時間変身を維持することはできない。また、魔獣化の進行が隣合わせというリスクもある。






※※※※






ユグドラシル


年齢:0歳

身長:15cm

体重:20g

血液型:なし

誕生日:7月28日

ランク:なし

魔法:なし

種族:ゴーレム

属性:土

人間性:なし

髪/目:紺碧のツインテール/緑色の瞳

イメージカラー:紺碧


 魔力を動力源とする人工生命体ゴーレム。『HALF』のマスコット。


 感情表現が乏しく、常に無表情。口調も無機質気味で単語を区切って話す。内面ではかなり感情的らしく、好き嫌いは正直に答える。特にヒメコに対しては好意的である模様。


 かつて『エインヘリヤル』に所属していたユグドラシルの核であった魔石を元に構成されているが、あくまでも以前のユグドラシルを参考に構成されているだけであり、別人である。ただし、魔石の中で感情や価値観が記憶されていたらしく、人格は以前のユグドラシルに近い。その影響か、一人称も『ボク』となっている。


 現在は『完全魔法支配術』も失われている上サイズもかなり縮んでいるため、戦闘は不可能となっている。そのため、『HALF』ではヒメコに代わりサポートを担当することになる。


 ちなみにヒメコの頭の上が一番安心するそうで、普段から乗っている。また、無表情のままではあるが、時々ヒメコの仕草を真似する遊びを覚えた模様。

 






※※※※






入間いるま水稀みずき



年齢:25歳

身長:177cm

体重:72g

血液型:B型

誕生日:7月19日

ランク:引退済(元『青天』)

魔法:泡沫夢幻ほうまつむげん

魔獣:みずち

属性:水

人間性:2

髪/目:毛先が青く染まった黒髪/青色の瞳


 元『青天』の魔法少女。現在は『HALF』に協力している。青い着物を羽織り、煙管を吸っている。

 

 一人称は「私」。クールな性格でやや気怠げな印象を持つ。ただし、感情的になりやすく癪に障ると煙管を噛み砕いたり、幻術を掛けようとする。


 咲良の幼馴染であり、彼女の過去を知る数少ない人物。かつては咲良と共にタッグを組み、魔法少女として活躍していた。『HALF』のメンバー同様彼女に対し絶対の信頼を置いている。


 かつて『青天』として名を馳せたが、その幕切れは左半身の負傷、及び心肺停止という壮絶なものであった。一度は生死を彷徨ったものの、一命を取り留め、ゴーレム技術によって皮膚を再生させ外見の傷は消失している。未だに魔力は健在であり、幻術は自在に操れる。しかし、現在彼女は25歳であり……。


 まるで現実と何ら変わらないほどに強力な幻覚を見せる「泡沫夢幻」という魔法を持つ。また、この幻術を利用して自身の反射光の屈折率を変え、姿を消すことも可能。属性は水。





※※※※






彼岸ひがん 咲良さら




年齢:推定25歳

身長:172cm

体重:63kg

血液型:不明

誕生日:不明

魔法:不明

魔獣:不明

属性:不明

人間性:不明

髪/目:ウルフカットの赤髪/金色の瞳

イメージカラー:血・金



『HALF』の指揮官。セナたちの保護者でもある。


 面倒見が良く、ノリの良い性格でユウたちと間の抜けたやりとりをよくしている。その一方で、不意に意味深な発言をしたり思考の読めない表情を浮かべることがある。また、目は常に笑っていない。


 『魔法連盟』から派遣されてきた研究者であり、魔獣を植え付けて魔法少女にする計画の発案者でもある。実験の被験者となった『HALF』のメンバーたちは悲惨な環境に置かれており、彼女が保護する形で引き取ったため、ユウたちからは厚く信頼されている。


 実は元『赤天』であり、かつてミズキとタッグを組み最強の魔法少女コンビとして活躍していたらしい。しかし、本人にはその記憶は失われている。

 

 5年前に記憶を失っており、その手掛かりを探っている。





※※※※





パンドラ




享年:14歳

身長:159cm(肉体がセナのため)

体重:54kg(肉体がセナのため)

血液型:A型(肉体がセナのため)

誕生日:不明

魔法:災厄

属性:闇

人間性:0

髪/目:白髪/金色の瞳

イメージカラー:白



『災厄の魔女』。かつて世界を大災厄に陥れた張本人……と思われていたが、真実は『新月の魔女』ヘカーテの策略によるのものであった。


 基本的にサバサバした性格で口が悪い。口調と態度こそ年相応の少女そのものだが、魔女であることを思わせるような圧を持った雰囲気を醸し出している。エリスへの執着心が強く、冷静さを欠いてしまう一面がある。


 かつて幼馴染のエリスと共に魔術を学ぶ普通の少女であった。しかし、ヘカーテの策略によりエリスが禁断の箱を開けようとしてしまい、彼女を庇った結果パンドラが箱を開けてしまう。以来パンドラは『災厄の魔女』と認識され世界から憎まれることになってしまった。


 エリスと再会することを約束し、『転生の魔術』を用いて千年近く体を変えて現代まで生き延びてきた。記憶を失う前のセナに望まれ、現在は彼女の中に潜んでいる。


 エリスと再会すべく、そしてヘカーテに復讐すべくセナと契約を結び、『HALF』の一員として行動を起こし始める。


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