第11話 化粧したのでフト見違える 雪の朝(あした)の梅の花
明治大学日本拳法部の研究 その2
2018年 第63回全日本学生拳法選手権大会の開会式。
新兵器の双眼鏡を初めて使う時です。
先ず、前年の優勝校明治大学の入場。
自分の大学でさえ誰が誰なのか知らないのですから、他の学校のことなんてわかりません。まあ、先頭に立つのがキャプテンなんだろう、くらいです。
この何日か前、「拳法と愉快な仲間たち 明治大学体育会拳法部のブログ」を書かれた方は、健気(謙虚)な方で、 「一番愉快な」ご自分の写真がありませんでした。
https://ameblo.jp/meiji-kempo/entry-12414938927.html
倍率8倍の双眼鏡ですから、化粧までは見えませんが髪型くらいならわかる。
そして、そのお姿を見た時、私はこの女性(の髪型)を連想したのです。
板額御前
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E9%A1%8D%E5%BE%A1%E5%89%8D
『吾妻鏡』では、「女性の身たりと雖も、百発百中の芸殆ど父兄に越ゆるなり。人挙て奇特を謂う。この合戦の日殊に兵略を施す。童形の如く上髪せしめ腹巻を着し矢倉の上に居て、襲い到るの輩を射る。 中たるの者死なずと云うこと莫し」と。
ところが、試合が終わると、いつものというか、以前この大学のブログの集合写真なんかで見る髪型に戻っている。
この人はこうして変化を楽しんでいるのでしょう。
その点、男なんて坊主かスポーツ刈り、リーゼントや(かつての日大のような)パンチパーマという一本槍・一本立て。
一日の中で髪のスタイルを変えて楽しむなんていう、器用なマネはできません。
真剣勝負のなかにあって、この余裕、遊び心。
この方のたぐいまれなる個性なのか、この大学のいい意味での大企業力(組織力の強さ)の表れなのか。
2018年12月18日
平栗雅人
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