第2話「冷静になれ。可能性は無限大だ!」
状況確認!
……目が見えない。
……おけ~おけ~! 赤ちゃんは視力が弱いからな!
……体が動かない。
……え、なんか足元押さえつけられてるような……。
てか直立状態じゃね? 幼児虐待?
いや! 生まれた直後に立ち上がる!
おお!
神の子!!
天上天下唯我独尊!
…………。
……。
ああ。知ってるよ。
俺、人間に生まれなかった……。
……え?なんでわかったかって?
・体が動かない
・口がない
・呼吸が口ではない
・いつまで待っても目が空かない
・そもそも目がない
・足元から栄養分が行き渡る感覚がいい感じ
・たまに感じる光が栄養を生んでる感がある
ここまで状況証拠がそろったら人間と違うって嫌でも……。
…………。
……。
……おうけい。
クールになれ俺。
とりあえず現状を整理するんだ俺。
現状1:根を張って地中から養分を吸い上げる。
現状2:直立不動で光からも栄養分を作れる。
…………………木じゃね?
いや! そんなことはない。
きっと違う。
異世界と言えば人間。
いやエルフ。
魔族でもいい。
もういっその事ゴブリンで成り上がりでもいい!
知的生命体であってk……おお、光で満たされる――――。夜は寝る時間じゃ! 二酸化炭素排出じゃ!
…………………やっぱ……木じゃね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます