　一人になっても前に進む。

　自分だけでも飛び立てると言ってくれた、あの人のため。

　今は見えない人の影が、今でもこの背中を押し続けている。

　くびきは解かれ、新たな地平へ挑む。

　まだ誰も行ったことのない場所を目指し、自由に翼を羽ばたかせるのだ。

　青く広がる空はどこまでも澄み渡る。

　清々しい爽やかさの中で、ほんのりとした切なさがにじむ。

　心によぎったのはほんの少しの郷愁と感傷。

　きっと私は、あなたの消えた空を追いかけている。

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