時は加速する

 齢をとったせいだろうか。一年一年を短く感じる。

 今も窓の外を見よ。広葉樹が一瞬で赤く色づき、枯れて、散る。

 自身の髪には白髪が増え始め、みるみる内に白く染まった。


 ん? んんん?


 時計を見上げる。

 針がぐるぐると回転していた。


「本当に加速してる!?」


 その日、地球上で、時を加速する能力者が誕生した。

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