第6話 未来を見え、能力の強いあの子
「分かりきってた事なので別に構いませんよ」
そう笑いながら彼女は笑った
百年経った時代、と或る集落に産まれた赤髪赤目の子が居りました
彼女は、未来が見えて居たのです
「赤子は女子ですよ」
そう彼女が云う
産まれた子供は、本当に女子でした
彼女が10も満たさない時、彼女に弟が出来ました
赤子がお腹の中に居る時、彼女は、言いました
「この子は、私達と違う色をした髪と瞳」
その一言で周りの人は動揺しました
忌みの子だと、分ってしまったのです
それと同様彼女には強い能力が有ると発覚しました
彼女は、物を浮かせたり植物を一瞬で実らせたり等出来る様な力を持ってました
ビリッ、そう彼女が紙を破る、彼女が行動した事が書かれたものだった
彼女が10になった時です
村の一致で彼女は、"贄"と選ばれました
彼女は、親から沢山のペンと紙を貰い未来の事、百年後の未来の事を書き綴りました
「百年後の未来なんて分からないでしょう?」
そう親に問われれば
「私の子孫になる子はこれを読みこれの通りにするでしょう」
そう答える"読めるのは私の子孫、然して人ならぬ者だけです"そう言い書き綴るのを辞めません
「御免ね、御免ね」
そう泣く親を見ながら彼女は微笑み
「分かりきってた事なので別に構いませんよ」
そう彼女は笑った
"神様、神様"そう村の人達は云うのを見ながら彼女は目を伏せ微笑みを1つ落としました
"赤髪赤目族以外、この村の人達は皆居なくなる"
そう閉められた戸の向こうで彼女はそう思い口を歪めて笑ったのです
閉まった戸の下からは様々な草木が生え出す
"贄"としての役割を彼女は果たそうとします
数ヶ月以上経った頃でしょうか
彼女は、孤独死、餓死をしました
彼女の周りに咲く華は綺麗に咲いてました
彼女の頭の上に合った紙には、殴り書きで書かれたの様な文字で"花咲"と書かれてました
それは何かの予知なのでしょうか
周りの皆は分かりませんでした
この数日後に彼女の弟が村の半分を滅ぼすのを知らぬまま
血族、赤髪赤眼________ 花咲罪歌(森月) @morituki_saika
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