第4話 銀髪オッドアイ
世は戦の世から幾つもの時を巡り百年経ったときだった
小さな集落の赤紙赤眼以外の者が1人産まれた
其れは赤紙赤眼から産まれた銀髪でオッドアイだった
銀髪で黄色と緑の瞳を持つ者
赤髪赤眼の皆はその銀髪のオッドアイを忌み嫌い、虐げた
そして、その銀髪のオッドアイが成長に連れ人々はその銀髪オッドアイの子を神への贄に出した
百年に生まれたつ忌みしご
其れは彼女が始めだった
「大丈夫、私は神様のご飯になるだけ」
彼女は小さく笑いながらそう言ったそうです
彼女には大切にしてくれる方も居なければ親ですら、彼女に見向きも致しません
其れもそうでしょう、赤から別の色が出て来てしまえばそれは気味が悪いと皆口を揃えて言うのですから
例えそれが思って無くとも周りに合わせて言ってしまうのはどの時代でも同じでしょう
彼女は贄になってから1ヶ月、2ヶ月、さて、何ヶ月経ったのだろうか
彼女は亡くなる間ずっとずっと孤独と空腹に耐えて行きました
ですが、それは長く続かない
彼女は孤独と餓死によって亡くなりました
それは神の供物とし捧げられ孤独と空腹と戦い、愛されずに亡くなったのです
_誰も彼女を愛さない
誰も彼女を見向きもしない
だが彼女は誰よりも皆を愛そうとした_
さぁ、次はどの赤髪赤眼の子でしう
人は皆、平等では無い
例え彼女がどれだけの人を愛そうとしても彼女は誰からも見向きもされなかった
さぁ、今回は少し暗いお話ですね
次はどの様に___
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