「ねぇねぇ、梅組のマモルくんて、カッコいいよね」

「そう？　わたしは松組のスグルくんが好き」

「えー？　ダサいじゃん」

「マモルくんのほうがダサいじゃん」

「失礼ね。スグルくんのほうがダサいわよ」

「マモルのほうがダサいって言ってんの」

「じゃ、多数決で決めようよ」

「ええ、いいわよ」

「梶（かじ）さんは、だれがカッコいいと思う？」

「うむ……、め……組の……マ――」

「ほら、みなさいよ。やっぱ梅組のマモルくんじゃん。２対１でわたしの勝ち」

「ちょっと。マモルくんじゃないわよっ」

「えっ！　じゃ、だれ？」

「……め組のマトイ持ちが好きなのっ！」

「おしゃれ～」

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