第123話 スキルツリーその2


 まあいい、次だ。


 【身体強化(参)】をコンプリートしたからか、スキルツリーが伸びて【精神力】のところに【上位属性耐性】というものが現れた。

 これは不死なる高導師リッチーとの戦いで上位属性攻撃に晒されたせいもあるのかな。


 開いてみる。



【上位属性耐性】

       【聖】0 (MAX10)

       【光】0 (MAX10)

       【闇】0 (MAX10)

       【混沌】0 (MAX10)

       【即死】0 (MAX10)


 適性の方には現れなかった【聖】が追加され、5つの上位属性が並んでいる。

 攻撃に聖属性がないということは、〈深淵の破戒僧アポステートオブジアビス〉はやっぱり闇寄りの職業なんだな。


「これは欲しいな」


 取らないものがそのまま僕の弱点になるから、とれるだけとってしまったほうがいい。


 そういやアラ―ビスは勇者の特性で当初から【即死回避】を獲得していると言っていた。

 一般人がこれを手に入れるとすれば、ここまで成長しないと無理なわけだし、やっぱり扱いが雲泥の差だよな。


 さて、今回特に伸ばしたいスキルは魔力と知性のところの項目だ。

 まず魔力。


 【魔力】

    【悪魔言語詠唱】5 (MAX10)

    【詠唱短縮】0 (MAX10)

    【上位元素適性】

       【光】0 (MAX10)

       【闇】0 (MAX10)

       【混沌】5 (MAX10)

       【即死】0 (MAX10)


 【悪魔言語詠唱】は5しかとっていなかったけど、いいことだらけだった。

 MAXまでとれば、魔法の効果も増大するのかもしれない。


 煉獄の巫女アシュタルテとの疎通も良くなるかもしれないし、言うことを聞きづらい気高き蠅の王バアル・ゼブブなんかも、もっと従順になるかもしれない。


 そういや、新しい仲間も加わったしね。

 彼女もうまく使役できるよう、このスキルは伸ばしておこう。


 【詠唱短縮】もとっておこう。

 下僕たちを呼ぶ詠唱はホント長いからな。


 詠唱は速いにこしたことがない。


 【上位元素適性】はどうしようかな。

 全部はいらないけど、少し伸ばしておこうかな。


 あ、そうだ。

 ポイントも余裕があるし、詠唱に関連して、知性の項目も伸ばしておこう。

 今の【知性】の項目はこんな感じだ。



【知性】

    【総合知性】71 (MAX100)

    【言語知性】

       【言語理解】6 (MAX10)

       【言語出力】6 (MAX10)

     【記憶力】5 (MAX10)

    【異種族言語理解】

       【天使言語】0 (MAX10)

       【悪魔言語】10 (MAX10)



 【総合知性】を伸ばしておくと配下が作れるようになるようだった。

 今後スキルツリーも伸びるかもしれないので加算しよう。


 【言語知性】も重要だ。


 配下と会話のやりとりをする際、ところどころ意味が理解できない表現があったりする。

 これはおそらく【言語知性】が足りないせいなんだろう。


 というわけで、ポイントを振ってみたスキルツリーが、これだ。



【生命力】


    【身体強化(壱)】 1ポイントアンロック

        【筋力+10%】1 (MAX1)

        【生命力+10%】1 (MAX1)

        【敏捷+10%】1 (MAX1)

        【魔力+10%】1 (MAX1)

        【防御力+10%】1 (MAX1)

        【盾防御+10%】1 (MAX1)

    【身体強化(弐)】 2ポイントアンロック

        【キャンセル】1 (MAX1)

    【身体強化(参)】 3ポイントアンロック

        【筋力+100%】1 (MAX1)

        【生命力+100%】1 (MAX1)

        【敏捷+100%】1 (MAX1)

        【魔力+100%】1 (MAX1)

        【防御力+100%】1 (MAX1)

        【盾防御+100%】1 (MAX1)



  【魔力】

    【悪魔言語詠唱】10 (MAX10)

    【詠唱短縮】10 (MAX10)

    【上位元素適性】

       【光】5 (MAX10)

       【闇】5 (MAX10)

       【混沌】5 (MAX10)

       【即死】0 (MAX10)

    【憤怒の石板】  3ポイントアンロック

       【悪魔の追撃】1 (MAX1)

       【悪魔の追撃2】1 (MAX1)

       【回復追撃】1 (MAX1)


  【筋力】

    【凶人化】

       【凶酔の剣】0 (MAX3) 

   【超越攻撃】  

       【斬鉄】0 (MAX3)

       【粉砕】3 (MAX3)


  【敏捷性】

       【二段ジャンプ】0 (MAX3)

       【残像】3 (MAX3)

       【縮地】3 (MAX3)


  【精神力】

       【魅力】6 (MAX10)

       【王者のカリスマ】0 (MAX10)

       【上位属性耐性】

           【聖】8 (MAX10)

           【光】8 (MAX10)

           【闇】8 (MAX10)

           【混沌】8 (MAX10)

           【即死】8 (MAX10)


  【身体感覚】

    【感覚】

       【視覚】9 (MAX10)

       【聴覚】9 (MAX10)

       【嗅覚】9 (MAX10)

       【味覚】2 (MAX10)

       【触覚】3 (MAX10)

       【第六感】5 (MAX10)

       【第七感】5 (MAX10)


 【知性】

    【総合知性】90 (MAX100)

    【言語知性】

       【言語理解】10 (MAX10)

       【言語出力】10 (MAX10)

     【記憶力】7 (MAX10)

    【異種族言語理解】

       【天使言語】0 (MAX10)

       【悪魔言語】10 (MAX10)


  【特殊】 1ポイントアンロック

    【変幻】

       【カラス化】0 (MAX3)

       【異人化】3 (MAX3)

       【不死者化】0 (MAX3)

       【煙幕】1 (MAX1)

    【過去への訪問】 一度のみ

    【配下作成】

       【魔の従者】5 (MAX10)

       【不死の従者】0 (MAX10)



「余裕でポイント余ると思ってたんだけどなー」


 はぁー、とため息をつく。


 あんなにたくさんあったのに、ポイントを振ってみると、簡単に無くなってしまった。

 【二段ジャンプ】とか、【凶酔の剣】とかも取ってみたかったんだけどな……。


 でも念願だった【魔の従者】に5ポイント振ってみたぞ。

 これで僕も下僕を召喚できるはずだ。


「それにしても」


 相変わらず【過去への訪問】は使う目的がいまいちわからないな。


 一度きりだし、使ってしまうのももったいないしな……。

 どうしてこんなスキルが手に入っているのかも疑問で仕方がない。


 しかもポイントを振らずに、最初から使える状態になっているところも特殊だ。


「なんなんだろうな、これ……おっ?」



 〈回復魔法ヒールLv7〉を覚えました〉


 〈回復魔法ヒールLv8〉を覚えました〉


 〈〈状態異常回復キュア・ステートLv5〉を覚えました〉


 〈〈症状緩和Lv1〉を覚えました〉


 〈〈症状緩和Lv2〉を覚えました〉


 〈疼痛転移ペイントランスファーLv1〉を覚えました〉


 〈【幽々たる結界】Lv5を覚えました〉


 〈領域回復魔法エリアヒールLv3〉を覚えました〉


 〈疾病退散Lv4〉を覚えました〉


 〈条件つき喪失部位回復Lv2〉を覚えました〉


 〈【闇の掌打Lv6】を覚えました〉


 〈【妖魔退散Lv3】を覚えました〉


 〈【魔法崩壊マナディスインテグレート】を覚えました〉


 〈【アイテムボックス拡張Lv4】を覚えました〉


 〈【アイテムボックス内時間遅延Lv4】を覚えました〉



 大量ポイントを配分したからか、軒並み魔法が伸びた。

 新しい魔法も手に入ったぞ。


 〈症状緩和〉か。

 治癒できない病の人なんかに使うのかな。


 説明を調べると、どうやら眠れない人なんかにも有効らしい。


 〈疼痛転移ペイントランスファー〉で痛みも誰かに移せるらしい。

 あれだ、いたいのいたいの飛んでけ―ってヤツか。


 本当に飛んでいくとか、ちょっとシュールだけどな。


 そして新しい魔法、〈 魔法崩壊マナディスインテグレート 〉。

 どうやら相手の成立済みの魔法を壊す魔法らしい。


 本来、魔法は完成する前なら、誰でも詠唱に介入して中断させることができる。

 しかし成立してしまった魔法に関してはどうしようもなく、抵抗するしかない。


 この〈 魔法崩壊マナディスインテグレート 〉は魔法成立後であっても、魔法自体を歪めて台無しにしてしまう『異端の神々ジ・ヘレティックス』のオリジナル魔法らしい。


 使う機会を探してみよう。


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