お天気的 99th Box
梦現慧琉
第一話「物言う自由」
どうも、僕の名前は曇雨雪晴(くもさめ ゆきはる)。
某社の割と新入な社員で、いたって普通な好青年……という設定の、登場人物兼語り部。つまりこれは、いわゆるひとつのフィクション小説だ。いや、小説と呼ぶのも恥ずかしいくらいの、根も葉もなければ茎も花もない、由無し事の塊のような、誰かの暇つぶしにすらならないような文章だ。
そこの所を踏まえた上で、何とはなしにお読み下さいませ。
―――― ―――― ――――
真っ暗。
日はすっかり落ちてしまい、おまけに天候は曇り。人工の灯り達が健気に頑張ってくれていなかったら、この街は現在完全な闇に包まれきってしまってる事だと思う。そんな夜の中、僕は会社でカリカリと職務をこなしていた。……残業といってしまえば身も蓋もないのだけれど、しかし。籠の中の小鳥よろしく自由を奪われ仕事をしなくてはならないというこの状況そのものが、僕の気分を外のように暗澹とさせている直接の原因ではない。
一体何故、こんなに周りにくどい書き方をするのか?
それは、次の事実を自覚するのに心の準備が必要だったからだ。
僕は一人で残業しているわけじゃなくて、隣にこの人が居る……という事。一人きりではなくて、この人と二人きり。それはもしかしたら、灯りの無い夜の闇よりも深刻な事態かもしれない。……僕にとっては。
白さんと初めに言葉を交わしたのは、一ヶ月前。会社に入って間もない頃で、仕事についての質問をしようと思って隣の席に座っていた彼女に声を掛けたのが最初だった。
そのときから、僕はこの人が苦手なんだ。
――溜息。
「すみません、質問なのですけれど……」
会社が始まってから、わからない事だらけだ。簡単な事でも行き詰まるのは日常茶飯事。だけど、これ以上ここで悩み込み一人立ち往生しているわけにはいかない。初歩的な問題ではあるけど、僕はとうとう先輩のお力を拝借する事を決心して、隣に座っている彼女へと声を掛けた。聞くは一時の恥で聞かないのはなんとやら。
名前は……と、首からかけている社員証で確認する。
葛折白――つづらおり つくも。
変な名前だ。読み仮名が書いていなかったら、読み方がわからなかったに違いない。「白」で「つくも」……?
いや、それは置いておいて。とりあえず用を済ませなくては。
「えっと……葛折、さん」
彼女の艶やかな黒髪が揺れ、整った顔がこちらを向いた。秀麗な眉。目がやや釣り目で、クールビューティ表現すべきところだろうか。僕は少し、たじろいでしまった。……いや、その美しさのせいじゃなくって、彼女が明らかに僕のことを睨んでいたからだ。何か邪魔してしまったのだろうか?
「名字で呼ぶとはよそよそしいな」
と、一言。彼女は口を開いて言った。
怒ってはいないみたいだが……それは名前で呼べということだろうか。
読み方は、「つくも」……。「つくも」さんか。
「……それでは、つ、白さん」
「名前で呼ぶとはなれなれしいね」
即答にも近い返答だった。
っていうか、だったらどうしろと。
「フルネームでお呼びますか?」
「そんなことは言っていない」
ならば残された道は……。
「ニックネームでお呼びしましょう……か?」
「そんなことも言っていない」
「じゃ……なんてお呼びすれば良いんですか?」
「『白さん』、で結構だよ」
……おい。
「さっき、『なれなれしい』とか言ったじゃないですか……」
「つまり、お互い仲良くなれ親しんでゆこうという意味だよ、曇雨雪晴君。どよんとしていて湿っぽそうな名前だね」
……何なんだ、この人は! 喧嘩でも売っているんだろうか? ……いやしかしもしかしたらこれは、先輩社員から新入社員への、何かの試練なのかもしれない。だとしたら、ここはちょっと賢く返しておくべきかもしれない。
「最後に『晴』れてるから良いんです」
「成る程。うまい事をいうねぇ」
ふむ、と彼女は微笑んで頷く。よし、少し見返してやった気分だ。
「で、私に何の用かな、てるてる君?」
「ああ、そうでした……って、その呼称は一体……?」
「フルネームで呼んだら言い返されたので、ニックネームを付けてみたんだけど?」
「……止めてください……」
そんな吊るされそうなニックネームは絶対嫌だ。
僕は早まって大きな過ちを侵してしまったのではないか。この人に声をかけるというのは、この問題を保留する事よりもずっと間違いだったのではないか。そんな自問自答に陥るのに、そう時間はかからなかった。
――溜息。
思い出したくもない事を思い出してしまった。さらに気分は落ち込むばかり、だ。
「……どうした、てるてる君? まるで葬式の時みたいな顔をして」
来た。
白さんとの対話を前にして、僕は身を引き締める。
「いえ、全然まったく何でもありません。それよりてるてる君は止めてください」
「そういえば、このニックネームはお気に召さないのだったねぇ。でも、君の気分は少し晴れたみたいだけれど」
背筋を伸ばした僕を見て、白さんは言う。当然、僕の気分は晴れるどころではない。
「まぁ、きっと仕事の量が多くてウンザリしてるんだね。どれ……気分転換に何か話してあげようか」
結構です。……と断るのは簡単だけど、きっと断ったら、面倒な掛け合いに突入する事請け合いだ。そして自慢じゃないけど僕は白さんとの口喧嘩で勝つ自信は、これっぽっちも持ち合わせていない。どうせ相手をする事になるのなら、大人しくしておいた方が身のためだというのが、ここ一ヶ月の間に出した結論だった。
「へぇ、どんなお話なんですか?」
「うん……『葬式』で、十年ほど前に私の母が亡くなったときの事を思い出してね」
あの。かえって気分が重くなる話題だと思うのですが。
「その母の葬式に、私はピンクのドレスを着ていこうと思ったんだ」
…………。
盛大に突っ込みたくなる衝動を、必死で抑えこむ。
Be cool.
「……、一体全体、どうしてそんな事を思ったんですか?」
「母は突然事故で亡くなって、あまりに衝撃的だったからだよ」
「…………はい?」
「だから、『ショッキング』ピンクのドレスを着ていこうと思ったんだよ。……雪晴君?」
僕は机に突っ伏してしまっていた。身の引き締め方が足りなかったみたいだ。
「雪晴君、冗談だよ」
「冗談なんですか……、良かったです」
「ああ、三割くらい冗談だ。安心してくれ」
七割安心できません。
「いや、母は生前、私にピンクの服を着せては『良く似合う』『可愛い』などと喜んでいたんだよ。だから、彼女が見たかったであろう素敵なピンクのドレスで、葬式に出ようと思ったのさ」
「はあ……。白さんにピンク、似合うんですか?」
どちらかというと黒いイメージなんだけれど。それは、先入観だろうか。
「さぁ? 『似合う』と言われていたからには似合うんじゃないのかな。……しかし、父親やその他親戚には猛反対されてしまってね」
「当然です。ご親戚は常識人みたいで助かりました」
「私が常識人ではないような言い方は止めてくれないかな。だが何故? それは私個人の『自由』ではないか、と私は負けじと反論した」
「少しは素直に生きてみましょうよ。だって葬式には黒い喪服を着ていくのが……、日本の昔からの慣習であり暗黙の了解じゃないですか」
「慣習? 『個人』を唱い『自由』を叫び『民主』を示す現代社会において、そんな事をいうのかい? ついでに補足すれば、死者の服や喪服といえば昔は白かったんだよ。私の名前のようにね。喪服が黒くなったのは、西洋文化が流入した影響だ。ほら、『慣習に捕らわれず新しく生きろ』と学校の先生も仰っているよ」
「そんな先生知りません。『他の人の迷惑になるような事はやめよう』とも、その先生から習いませんでしたか?」
「ほほぅ、迷惑?」
まるで嘲笑うように白さんは言う。悪役憎まれ役をやらせたらさぞかし似合う事だろうと、僕は思う。
「それでは聞こう。一体何が迷惑になるというんだ? 葬式へピンク色のドレスで着飾って参列するというその行為が、一体誰にどんな風に迷惑になるのか、無知で愚鈍な私に一つお教え願えないかなぁ?」
この人は何を言っているんだろう? そんな事も本当にわからないのだろうか? そんな事。考える事もないような、『そんな事』、なのに。
「ほら、そんな奇抜な事をしてしまったら、周りの人にどう思われるかわかりませんし」
周りの人が君の事をどう考えるかなんて関係ない。君は君だ。君の思うとおり、『自由』にやりなよ。それが、『個性』だ。皆違うのは当然なんだよ。……とか何とか、いつかのドラマでは言っていたような気もする。
「ええと、白さんはどう思われても平気かもしれませんが、お父様やご親戚の方々は白さんの格好のせいで恥ずかしい思いをするかもしれませんし」
何で他人の事で自分が恥じる事があるのか。そんな話も何処かで聞いたような。
「ちゃんとした教養がないとか思われたら……ほら、嫌でしょう?」
にやりと。白さんは口を開く。
「そんなの、私の『自由』ではないかな? 私はどうとも思わないし、父親も私の親戚も、私の事と自分をそこまで関連付けて考えるほど間抜けで傲慢な思考はしていない。そんな事よりも、私は私『個人』の考え抜いた結果として、そのやり方で母を精一杯弔ってやろうと思ったのだけど」
「…………」
おかしいな……『自由』『個人』。
そんな言葉を並べられた瞬間、こんな反論は意味をなさなくなるような……、気がする。
「……いや、でもほら、変な風に思われてしまったら、その後の人間関係がうまく行かなくなるかもしれませんし……。その噂が広まったりとかしたら現実的に何かビジネス的な問題に繋がるかも……」
「ふぅん。母親の葬式という時に君は、現実的な利益損害の事を考えるのか。懸命な思考かもしれないけれど、その考え方はあの時の私の純粋に感情的で人間的な意見を踏みにじる事になるかもしれないよね」
「……………………」
間違っている。それは確かなのに。……いや、確かなのか? 間違った行為なのだろうか、それは?
いたちごっこ的な思考に嵌り、どんどんわからなくなっていく僕に、白さんは苦笑して言う。
「……なんてね。冗談だと忠告しなかったかな? そんなに深刻に考えないでくれよ」
「そ……う、ですか」
「うん、出だしの時点で明らかにこの行為は間違っているからね」
彼女はきっぱりさっぱり断言した。
断言された。
「何故なら、それはそういう儀式であって、そうしない事にはそれはその儀式でないという事になるからね」
「あの……僕の脳内が沸騰しそうな勢いの説明なのですけれど。せめて沸騰石くらい入れて緩和してもらわないと、突沸を起こしかねません」
「成る程、確かに混乱しているみたいだね。いつになく気の効いたセンスの切れる台詞だ。らしくない。……わかった、わかりやすく言おう」
「はぁ。お願いします」
さり気なく堂々と失礼千万な事を言われたような気がしないでもない。
「つまり葬式というのは、慣習上しきたり上、あるいはもしかしたら宗教上の約束事として、黒い喪服で参列する儀式だ。その条件……《ルール》を満たさずにその儀式……《ゲーム》を行おうとして、しかも『個人の自由だ』等とほざくのは、サッカーにおいて手を使っておきながら、『個人の自由だ』と主張するのと同じくらいに意味を成さない。と、そういう事だ」
「なる、ほど。わかったような、わからないような」
ルールを守らない限り、そのゲームは成り立たない……と言う事だろうか。例え慣習上のものであっても、暗黙の了解とも言える約束事を守らない限り、その葬式は葬式ではない、と。
……というか、葬式をサッカーに例えるだなんて不謹慎な感性だと思う。
「まぁ、若気の至りというやつで、私の意見は見当違いも甚だしく、履き違えも良いところだったわけだ」
「そうですか」
ふーむ。そんなものなのだろうか。
と。
手がすっかり止まってしまっている事に気付き、僕は仕事を再開する。会社員は仕事がお仕事。必殺仕事人……というか必死、仕事人。このままでは帰れない。
「さて、雪晴君」
「はい、仕事に戻りますか。確かに気分転換にはなりましたしね。転換する方向がもう少し前向きだったら良かったとは思いますが、ありがとう御座いました」
「『自由』とは何だと思う?」
「…………」
まだ話は続くんか。
「ここからが本題だよ」
しかもいままでのは前振りかい。
「……映画館へ行って席へ座って、しばらく観賞していたら突然終わってしまって、おかしいなと思ったら実は他の映画の宣伝・予告編だったりとか、これからやっと本編なのかよと突っ込みたくなる事とか、ありますよね」
「ないよ」
「あるんです」
「ふぅん。で?」
「そういう時、そのまま席を立って映画館から出て行きたくなったりしませんか」
「しない」
「するんです」
「で?」
「……、……。いぇ、なんでもありません」
むしろ自由を僕に下さい。とは言わなかった。言いたかった。
「『自由』とは、好き勝手やって良いという事かな?」
溜息をつく僕などお構いなしに、白さんは話を続ける。
「……いや、違うでしょう。そうだとしたら、自由なんて無秩序と犯罪の種にしかなりませんよ」
「実際世の中、無秩序と犯罪が咲き乱れる庭園みたいなものだけどね。では、どう思う?」
「うーん……選択肢がある、選択できる事……かな」
我々は選択しなければならない。サルトルの言葉だっけ?
「成る程。選択しようとすると、必然的に思考と責任が伴うからね」
「『自己責任』ですね。よく聞く言葉ですが」
「そう、『責任を持って何かする際に、邪魔をされることがない』というのが、よくきく『自由』の意味だ」
何だかそう言われてしまうと、普段の僕の行動全てに責任が付きまとう事を再認識させられるようで、少し気が重い。自由は、重い、か。
「より簡単にすれば、『自分のせいにしか出来ない』という事こそ『自由』だろうねぇ」
「自分のせい、ですか」
「自分のせい、だ。社会的にも、現実的にも、そして感情的にも。自分のせいにせざるを得ない。それ以外は決して許されない。そういう事」
彼女は淡々と告げる。
「そこで私は考える。つまり『自由』という言葉は、自己弁解には使うことが出来ない」
「言い訳には使えないって事ですか?」
「うん。その行動の結果、何をいわれようともされようとも――それがどんなに理不尽で、どんなに不条理で、どんな言いがかりだったとしても――反論してはいけない。反抗してはいけない。受け止めなければいけない。予めのその覚悟こそが、自由」
「…………」
「『自由』を振りかざす限り、『自由』で言い訳は出来ない。『俺の自由だろ?』なんて話はまかり通らない。それを理解して承諾して初めて主張できる、『主張できない権利』」
それこそが、『自由』。
白さんはそう言いきった。
「そこまで突き詰めなくても良いと思いますけれど……」
「まぁ、一つの意見。一つの思想だから、君がそう思う必要もないし気にする事もない。どうするかは、君の自由だ。なんてね」
「……ですね」
そう言われてしまっては、反対意見も賛成意見も出し様がない。仕方がないので仕事に打ち込む。黙々と手を動かす。もくもく。
「しかし、もしそうだとしたら凄く寂しいと思わないかい?」
「寂しい?」
「ああ、寂しい。自由の結果が全て自分に返ってくるのだとしたら、世界なんてまるで関係ない。自分は自分で、他人は他人でしかなく、その間には越える事の出来ない高い壁、深い溝があるのだから……どうやったって独りぼっちだ」
「……成る程」
「現代社会がどうしてこんなにも寂しいのか。それは自由だから……なのかもしれないね」
「そうかも、しれませんね」
……何だか、夜にこんな話をしていると、本当に寂しくなってしまいそうだ。白さんは一体何を思ってこんな話をするのだろう? ただの暇潰しだろうか?
否、僕は現在暇じゃないのに。
「……ところで白さん、何でこんな話をわざわざしたんですか? どう考えても気分転換のためにするような話じゃないですよ」
「え、そうかな?」
意外そうな顔をする白さん。
……意外なのかよ。本当に暇潰しなのかよ。
という顔を僕はしてしまったらしい。それを見て彼女は付け加えた。
「いや、実はね……今度知り合いが誕生日を迎えるんだ」
「それと今の話と一体どんな関係が……」
「その子は、私の母の従姉の夫の姉の娘の娘さんなのだが、今小学四年生なんだ」
「随分遠いですね……」
「家は近いんだ。だからちょうど良い機会だと思って、彼女へ『自由』についての話をしてあげようと思ったんだよ。そのためのリハーサルみたいなものだ」
「リハーサルって……あんな話を小学四年生の女の子にするつもりですか。何がちょうど良いんですか」
「聡明な子だから、話は通じると思うけれどね。何がちょうど良いかは、少し考えればわかるよ」
と、ウィンク。されてしまった。考えろって意味だろう。
うーん…………。小学四年生のお誕生日って事は、六歳で小学校入学だから……十歳の誕生日か。あ……十……。じゅう。じゆう。自由…………。
「……、………………」
「……どうした雪晴君、机に頭を打ち付けたりして。コーヒーがこぼれてしまうよ?」
「いぇ…………脱力してしまっただけです……」
あんたの頭蓋骨の中に入っているのは駄洒落脳か。そうなのか。
「まぁ、そういうわけだ。こちらも君と話していて参考になったよ。ありがとう」
「それは幸いです……」
どうにかそう返答して、僕はコーヒーを飲み干し、机の上を片付け始める。やれやれというか、やっとというか……仕事が終わったのだった。
……あれ。
そういえば白さんはずっと話していたみたいだけれど、仕事はどうなったのかな?
隣を向くと、白さんが驚いたような顔をしていた。
「……まさか、仕事が終わってしまったのか?」
「何言ってるんですか……。終わらなかったら帰れないじゃないですか」
「それは真実だ……」
「……まさか、仕事してなかったんですか?」
あ、目線を逸らしやがった。
……勤勉さの勝利。最後に笑うのは亀なのだよ、白兎君。
僕は気持ち良く伸びをする。
「それでは、僕は帰りますので……お仕事、頑張ってくださいね」
「雪晴君。現代社会の寂しさから私を救ってあげようという紳士的精神は持ち合わせていないのかな? このオフィスで物理的精神的に独りとは、相当寂しいと思うのだけれど……」
「仕事を黙々とするのも、僕と話して仕事をしないのも、白さんの自由で選択肢はあったはずです。今更その覚悟がなかっただなんて、駄目ですよ」
そう言って僕は、部屋の扉を閉じた。
ぱたむ。
部屋の中から何か叫ぶ声が聞こえてくるが、気にしない。気にしない。
次の出勤日の朝の事が怖くなったけれども、気にしない。気にしない。
「ふぅ……」
外の空気は肌寒く、歩いている人もあまりいない。
自分は一人、オンリーワン……つまりそれは独りという事。自由という事は寂しい事。本当にそうなのだろうか。本当はそうなのかもしれない。
でも、何にしたって何をするのも、僕の自由なら……久しぶりに今日は、お酒でも飲んでみるかな。結局は、今日の次に明日がくると。そんな現実。
空を見上げてみれば、曇空は晴れて、珍しく星が綺麗に見えたのだった。
「物言う自由」・完
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