第36話 誰がための剣3
「落ち着いて! 誘導に従ってください!」
「列を乱さないでください! 急ぐとかえって避難が遅れます!」
「子供や老人、体の弱い方を優先でお願いします!」
エレベーター駅の内外に、避難誘導する声が響く。けれどもその声はほとんど通らない。集まった人々のざわめきは、拡声器を用いた兵士たちの声をかき消すほどに大きい。誰の顔も不安と焦りでいっぱいだ。誰もが殺気立っていて、足を踏んだの踏まないの。そこかしこでどうでもいいような諍いが起こる。この混乱を何とかしろと、兵士に怒鳴り散らす住民の姿もあちこちにあった。
「敵が攻めて来たって本当なのかい?」
袖を引かれて振り返ると、腰の曲がった老婆がすぐ側にいた。
「大丈夫だよおばあちゃん。避難は念のためにやってるだけ」
ハルは老婆を安心させるため、笑みを浮かべてそう言った。
第一種警報が発令された直後、ハルとガロンはすぐに学校へと向かった。非常時には訓練生も軍の指揮下に入らなくてはいけない。教官の指示でアサルトギアを身につけ武装した生徒たちには、避難する住民の警護という任務が与えられた。ハルたちのクラスの持ち場は、エレベーター駅の前の広場だった。
「さ、こっちだよ」
老婆を輸送車の方へと誘導しながら、ハルは同じ任務に就いているガロンの方を見やる。
――話はクソ人形共をぶっ壊してからだ。
その機会はあったはずなのに、ガロンはムラクモの脱走――ハルがその手引きをしたことについて、教官に言わなかった。ハルの言葉が多少なりと響いたのか。あるいは、非常事態に余計な揉め事を起こすべきではないと思っただけなのか。その胸中までは分からない。
そのガロンが突然、身構えた。直後、彼方で黒い煙が上がり、轟音と低い振動が伝わってきた。
『敵が隔壁を突破! 居住区中枢階層へ侵入!』
『直ちに迎撃! リアクターを死守せよ!』
無線に緊迫感のある声が飛び交う。
街中から無数の爆発音が聞こえてきた。ドロイド部隊に続いて、残っていた多脚戦車が地下居住区に進入し、砲撃を開始したのだ。遠くのビルが爆発し、瓦礫を周囲に飛び散らせる。駅周辺の避難民も悲鳴を上げた。
『応援を請う! 至急応援を! うわあっ!』
『この糞人形共が!』
銃声。爆発音。無線越しの絶叫。またも爆発。どんどん近づいてくる。
『敵侵攻は想定以上に早い。この状況では避難は不可能と判断、住民を居住階層に戻してエレベーター駅を死守せよ』
「そんな。籠城してどうなるって言うんです!」
アイリが悲鳴を上げた。ハルも全くの同意見だった。地下居住区の維持管理に必要な施設は、ほとんどが中枢階層に設置されている。それらを放棄して下の居住階層に立てこもったところで、何も好転しない。援軍が来るまでの時間稼ぎにもならないだろう。
だが軍としても他に手などないのだ。元々地下居住区は、ただの避難シェルターを長期滞在できるように改修したものに過ぎない。敵に対しては「見つからないように隠れる」のが一番の対策であり、ならば、見つかった時点で結末は決まったようなものだった。
「来るぞ! 市民は駅舎に押し込め! 総員戦闘用意! 日頃の訓練を思い出せ!」
訓練生たちを指揮しているキリク教官が号令をかけた。
黒煙と銃声。
通りの一つから、守備隊の戦闘車両が猛スピードで下がってくる。屋根に設置された機銃を撃ちまくる。その車両に、飛来した砲弾が直撃、車両は乗員ごと爆散した。吹き飛んだパーツが路面に散乱し、それを踏みつけるようにして、白い仮面を着けたようなドロイドの群れが、駅前広場に進軍する。
「てーっ!」
教官たちが固定機銃を斉射した。生徒たちも物陰からライフルを撃ちまくる。ドロイドの群れが薙ぎ払われ、けれど次から次へと現れる。倒れたドロイドも完全に破壊されていなければ腕を持ち上げ応射してくる。
「うあっ!」
「撃たれた! ちくしょう!」
「ひるむな! 撃ち返せ!」
激しい銃撃戦に訓練生たちが倒れる。
数千発の銃弾が飛び交い、駅前広場をずたずたに引き裂いていく。
互角のように見えた戦況はしかし、次の瞬間には崩れた。
固定機銃の一つが吹き飛んだ。一緒に吹き飛んだ射手には何が起こったのか理解できなかっただろう。彼の命を奪ったのは、ビルの上から投げつけられた巨大な斧だった。
駅前の低いビルの上から、黒いドレスの美少女が、戦場を見下ろしていた。
「ごきげんよう。人間の皆様」
ナーゲルリンクはビルの上から身を投げた。空中でくるりと一回転し、猫のように地面に降り立つ。
「エクスマキナだ! こいつを仕留めれば敵軍は瓦解する! 撃て! 撃て!」
兵士たちが機銃を、迫撃砲を、ライフルを、その場にあったありとあらゆる火器をナーゲルリンクに向けて放った。ドロイド部隊を打ち倒したのと同じかそれ以上の弾丸を叩き込んで、しかしナーゲルリンクには一発も当たりもしない。人間側の攻撃が始まったときにはもう、彼女はその場にはいなかった。音速を超える踏み込みで人間たちの防衛線に突入、回収した斧を縦横に振るって、兵士と兵器の区別もなく、手当たり次第薙ぎ払っていた。
敵の得物は斧一つ。銃の方が射程が長いので一方的に攻撃できるはずが、人間たちは同士討ちを恐れて攻撃ができない。住民たちは逃げ惑い、そこにドロイドたちが攻めかかる。
「ハル! これはまずいよ!」
「言われなくても分かる!」
レキと怒鳴り合いながら、ハルは必死で銃を撃つ。まだ動けているのはハルたちとガロンぐらい。残りの訓練生たちは住民と一緒になって逃げ回っているか、とっくに動かぬ死体になっているか。もはや戦線は崩壊どころか消失したようなものだ。
ナーゲルリンクは既に動きを止めていた。もはや勝負は決したと判断し、つまらなそうな顔で周囲を見回している。と、その顔が不意に喜悦に染まる。
「あらあ? まだまだ踊ってくれそうな子がいるわねえ」
「……っ」
人間よりも人間くさいエクスマキナと目が合って、ハルは鳥肌が立つのを感じた。
エクスマキナは人間の手で生み出された。けれど彼女たちはもう、人間に使われる存在ではない。自分たちが人間の上位にある存在だと認識している。
担いでいた斧を投げ捨て、ナーゲルリンクは地面を蹴る。その踏み込みは十分に手加減されたものだった。けれどもハルにとっては、視認不能な速さだった。
「え」
突然に手からライフルが消えた。弾き飛ばされたのだと気づいたときには、ナーゲルリンクの指先がハルの首に延びていた。恐怖がトリガーとなり、神経加速のレベルを最大まで引き上げる。アサルトギアの反応も限界まで上げる。神経系に後遺症を残しかねない無茶な反応速度で相手の手を払い、反撃しようなどとは欠片も思わなかった。相手の間合いから出なければ百回殺される。仰向けに倒れ込みながら後ろに跳ぶ。ハルは完璧に動いて見せた。が、それでも相手にとっては止まって見えたことだろう。
ナーゲルリンクは肉食獣の笑みを浮かべて踏み込むと、倒れ込むハルの腰に手を伸ばして抱きかかえた。それはちょうど、男女を逆にした社交ダンスの決めポーズに似ていた。今度こそハルの首をひねろうと手を伸ばす。
「くっ」
エクスマキナのたおやかな手がハルの喉に触れ、首をひねろうとしたまさにそのとき、三つのことが同時に起こった。
『じっとしてて』
「ッ!」
無線から聞き慣れた声が聞こえた。ナーゲルリンクが神速で飛び退る。目の前を白光が通過する。支えを失ったハルはその場に尻餅をつきそうになり、持ち前の身体感覚とアサルトギアの力で体勢を立て直して素早く後退する。
「……あ」
ほんの十分前の姿が思い出せないくらいに破壊しつくされた駅前広場。
ドロイドの残骸がバッテリーから火を噴き、殺された人間が体中から血を流して倒れている。
戦闘の熱が空気の対流を生む。地下居住区に焦げ臭い風が吹いている。
その風に吹かれて、短い髪が揺れていた。
初めて会ったときと同じように、彼女は凛と立っていた。
唯一あのときと違うのは、その手に大振りの刀を握っていること。
「ムラクモ!」
ハルがその名を呼ぶと、ムラクモはちらりと視線をこちらに寄越した。そして、
「嘘つき!」
いきなりハルを罵倒した。
「は? 嘘つきって何だよ!?」
「嘘つきだから嘘つきって言ったのよ! なーにが『平和になったらまた会おう』よ。それから一時間もしないうちに殺されかかってるんじゃないわよ馬鹿!」
「それを言うならそっちだってなあ! 感動の別れから一時間もしないうちに戻ってくんなよぶち壊しだろ!」
「そのおかげで助かったんだから感謝しなさい」
「俺の気持ちはどうなるんだって言ってるんだ!」
何でこんなときにこんな言い合いをしているのだろう。真剣さが足りない。けれど、この間合いが気持ちいいとハルは感じた。しみったれたやりとりは自分たちには似合わない。
「ま、話は後でね。とりあえずこいつをぶちのめさないといけないわけだし」
ムラクモは刀を構えた。
対するナーゲルリンクは余裕のポーズでムラクモを観察する。
「……やっと姿を見せてくれましたわね。よかった。全然出てこないから、もうここにはいないのかと心配になっていたところなの」
「はじめまして、って言った方がいいかしら。……お姉さま?」
共に人の手で作られた、同じコンセプトの機体だ。姉妹機という観点で見なせば、ムラクモは末の妹ということになるだろうか。姉と呼ばれてナーゲルリンクは不満そうに鼻を鳴らした。
「東部ではずいぶんと暴れて下さったみたいね。わたくしたちのいない場所ばかり狙って。……雑魚狩り専門の二流兵器を妹に持った覚えはなくてよ」
「あんたが人間いじめてるのよりはマシじゃないかしら? あと、あんまりあたしのこと悪く言わない方がいいわよ。……あんたはそのあたしに負けるんだから。あたしを下げれば下げるほど、あんたの格も下がることになるわ」
「……紛い物【レプリカ】ごときが!」
ナーゲルリンクが吠える。ムラクモが突っ込む。
人ならざる乙女の決闘が始まる。
ムラクモの剣技は人間のそれとは全く違っていた。人格型人工知能と機械の体による人間以上の反応速度、精密動作は、人間には決して不可能な変幻自在の太刀筋を生み出す。上と見れば下、下と見れば左。軌道が途中で曲がるなど造作もない。切っ先が空気を切り裂き甲高い音を立てる。だが対するナーゲルリンクも人間ではない。亜音速の太刀筋を見切り、どころか動きを合わせてムラクモの手首を打ち据える。ムラクモがひるんだその隙にナーゲルリンクは斧を拾った。拾う動作をそのまま横殴りの一撃に転化する。ムラクモが懐に飛び込もうとすると膝を会わせて追い払い、下がったところに頭上から斧を振り下ろす。回避。分厚い斧が縁石ごと地面を割り砕いて周囲に石つぶてを散らす。ここまでわずかに一秒半。ナノマシンで加速された知覚でも追うのがやっとの超高速戦闘が展開される。
二体のエクスマキナの動きはどちらも人間を超越している。けれども人間同士の戦いと同じ要素もあった。得物の大きさである。大きな武器は必ずしも強いわけではない。人間同士でも接近戦では剣よりナイフの方が強い。ナーゲルリンクの得物は長柄で両刃の分厚い斧。大型兵器を叩き壊すのには向いていても、同程度の機動力を持った相手には有効ではない。互いにそれは分かっていて、ナーゲルリンクは間合いを取って必殺の一撃を叩き込もうとする。ムラクモは懐に張り付いて細かく刻もうとする。手数の違いはそのまま牽制の差にもなる。細かな攻撃はナーゲルリンクの動きを封じ、じわりじわりと追い詰めていく。
だが追い詰められてなお、ナーゲルリンクは余裕の表情を崩さない。
「速さはなかなかですわね。でもその棒っ切れで、わたくしの柔肌を切れると思って?」
そう。エクスマキナにはソフトスキン装甲がある。生半な攻撃は一切が通用しない。ムラクモの攻撃は、いくら当てたところで有効打にはならない――とナーゲルリンクは思っている。
「じゃあ試してみようかしらっ!」
ムラクモが背中に隠した刀を袈裟懸けに振り下ろす。ナーゲルリンクは間合いを切ろうとしていたそれまでの行動を突然やめ、ムラクモにぶつかっていった。打点を崩されたことによってムラクモの刀は狙いをはずれ、ナーゲルリンクの左腿をわずかにかすめるだけに終わった。だが、
「っ!」
至近距離でにらみ合う二人。ムラクモの顔には獰猛な笑みが、ナーゲルリンクの顔には驚きと怒りが浮かんでいた。ムラクモの刀がかすめた左の太股、けっして汚されることのないはずのその肌が、浅くはあるが黒く焼き切られていた。
荷電粒子刀〝荒神〟。高エネルギー粒子を局所に留め、そのエネルギーで対象を焼き切る、統合開発局の対エクスマキナ試作兵器である。
「これね、あんたらをぶった切るためだけに開発したんだって。……人間の執念って怖いわよねえ」
「くっ!」
密着したまま、ムラクモは腕をひねってナーゲルリンクを刺そうとした。ナーゲルリンクはムラクモの手首を掴んでそれを防ぐ。単純な力比べは、ムラクモの方に分があった。ナーゲルリンクの右腕は、五十年にわたる人類との戦いの中で疲弊し、往年ほどの出力を出せなくなっていたのだ。ムラクモは勝利を確信して腕に力を込める。だが、
「……甘いですわね」
――被照準警報。
ムラクモはナーゲルリンクを突き飛ばして離脱しようとする。一瞬遅かった。近くにいたドロイドが放ったグレネード弾がムラクモの背中に直撃する。人工知能をエラーが埋め尽くす。
ナーゲルリンクがドロイドに無線でコマンドを飛ばし、攻撃させたのである。
ムラクモは爆炎に包まれて吹き飛んだ。
「ムラクモッ!」
ムラクモは地面を転がり火を消して立ち上がる。服はもちろん、下の肌まで焼けていた。ムラクモにはオリジナルと違ってソフトスキン装甲は使われていない。統合開発局はかの天才の仕事を再現できなかったのだ。
立ち上がったムラクモに、周囲のドロイドたちが攻撃を加え始めた。ムラクモは再びナーゲルリンクの懐に入ろうとするが、射撃に阻まれてうまく行かない。
「クソッ! ムラクモを援護しないと……」
周囲のドロイドたちを排除する――それができなくてもムラクモへの攻撃の邪魔ができればいいのだが、ハルたちも敵に囲まれてそれどころではなかった。残弾も残り少ない。殺された兵士の装備を拾って使っているが、それもいつまで持つことか。と、
「うおおおおお!」
雄叫びと共に突っ込んできたのはガロンだった。両手に持ったライフルでそれぞれ別の敵を打ち倒しながらハルのそばまでやってくる。
「ここは俺が持たせる。お前はムラクモを助けに行け!」
「ガロン。お前……」
「別にあれのことを『人』だと認めたわけじゃねえぞ。最大戦力を失ったら俺たちは負ける。それだけだ。分かったらとっとと行け!」
「助かる!」
ハルはライフルを捨てて走った。たちまちドロイドたちが攻撃を仕掛けてくるが、ガロンやアイリの援護、それに持ち前の身体能力を駆使して攻撃をかいくぐり、射手のいなくなった固定機銃へとたどり着く。
「ムラクモ!」
呼びかける。トリガーを引く。狙うはナーゲルリンクではなく、彼女を守るドロイドたちだ。火線に動きを封じられていたムラクモが再び高速戦闘を開始する。
「小賢しいっ!」
ナーゲルリンクはドロイドたちにコマンドを飛ばしながらムラクモを迎撃する。互いに必殺の一撃を有した二体の戦争人形は瞬時にトップスピードに乗り、暴風を巻き起こしながら切り結ぶ。斬撃が街灯を切り飛ばした。斧の一撃が自動車を鉄くずに変える。ドロイドの残骸をムラクモは目つぶし代わりに蹴り上げる。ナーゲルリンクは意にも介さず斧を振るう。残骸にまぎれていたバッテリーが爆発した。二人はもうそこにはいない。街路を駆け抜けビルの壁面を駆けるムラクモを、大型ドロイドが機関銃で狙っていた。あわや被弾というところでハルの機銃が大型ドロイドを蜂の巣にする。壁を蹴ってムラクモが跳ぶ。
いかなエクスマキナでも、空中では自在に動けない。方向転換したければワイヤーガンをどこかに引っかけるなどして、軌道を変えなくてはいけない。いずれにしても着地点は読める。後はそこに必殺の一撃を叩き込めばいい。ナーゲルリンクはまずムラクモの攻撃を潰すために、周囲のドロイドに迎撃のコマンドを飛ばした。
「っ!」
ムラクモはナーゲルリンクに向かって刀を投げた。神速の一投――だが、見え見えだった。
「奇襲のつもり? あまりにお粗末ですわ」
ナーゲルリンクは投げつけられた刀をひょいと避けて、ムラクモの着地点を見極めるべく斧を構えた。ドロイドたちがムラクモに向かって射撃を開始する。ムラクモがワイヤーガンをビルの壁に打ち込んだ。強引に軌道を変えて射撃から逃れる。
「これで詰みですわね」
「お前がな」
「っ!」
突然、ナーゲルリンクの人工知能をエラーが埋め尽くした。致命的な損傷。何故。見下ろし、彼女は自分の胸に生えた白刃を見た。
「きさ……ま……」
首をねじるように後ろを向く。背後に、荒神を握ったハルが立っていた。
ムラクモは破れかぶれで刀を投げたわけではなかった。ナーゲルリンクの不意を突くために、ハルに武器を渡すために、投げたのだ。その後のワイヤーガンによる機動もただ逃げたわけではなく、ナーゲルリンクの向きを変えて、ハルが背後を取りやすくするための計算された行動だ。
「……人間なんか全く脅威にならないと思ってたんだろ? その傲慢がお前の敗因だ」
ハルが刀を振り抜いた。刃を返して振り下ろす。リアクターのある心臓部を破壊されたナーゲルリンクはその場にどうと倒れた。
一瞬の静寂。
次いで、大歓声が広場を揺るがした。
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