とんでもねぇ。待ってたんだ。こういうのを。

チート持ちの歴史改変もの、特になろうなどで描かれる作品ではとても短絡的、かつ思慮の浅いものが多く、作中の歴史改変については非常に現実的とはいえず、読者側からすると疑問を持つことも多い。本作は圧倒的史実知識に基づく説得力が魅力の一つと言って良い。主人公は知識、身体(?)チート持ちでありながら時折見える人間らしさ、狂気が混在しており、彼の心情ひとつとっても面白いことこの上ない。また、主人公、当時の時代の第三者、そして未来(現代)三つの視点から描かれているのも良い。長編歴史物は読んでいくうちに情報の整理が難しくなり、だんだん読むのが億劫になることはよくあるのだが、様々な視点から見ること、そして後世からの推測による俯瞰的考察によりそれを克服している。完結はおそらくまだ先なれど、もし日本の歴史改変を探しているのならぜひ一度は読んで頂きたい一品である。

P.S. 作者様に置かれましてはゆっくりで構いませんので完結まで頑張ってくださいませ。更新心よりお待ちしております。

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BIG Seven