第2話【ここでもフルスイング】
両の手の木(物理的な意味)できのこ達を退けると走って少女に追い付く
ミフィレン「ちょっと貴女!、なんでさっき囲まれてたの?」
少女「わー!ブロッコリーお化けだ!」
そういって、少女はもっていた鞄でミフィレンの顔をフルスイングで叩いた
ドーンと鈍い音が森中に響き渡り、木々がざわめいた
顔面にクリティカルヒットすると3回ほど地面に叩かれ茂みに飛ばされた。
少女「あれ…?さっきの女の子!?」
一体どれくらい気絶したただろう目覚めると目の前には赤い集団がたくさんいた
ミフィレン「えっと…ここは?」
赤い集団の奥から車椅子に乗った初老の男がやってきた
村長「うちの孫がどうも失礼しました。助けてくださったのにお礼も言えず申し訳ないのお」
ミフィレン「いえいえ、私こそ驚かしてごめんなさいね。ただきのこ達に襲われたたみたいなので、居ても立ってもいられなくて。」
村長「なんと?あの傭兵集団きのこをお主のような幼子が1人で?」
ミフィレン「実は私……」
ここで前の世界の話、魔法が使え、今は旅をしていることを洗いざらい話した
村長「ふむふむ、では貴女はまだこの世界に来たばかりであると?」
ミフィレン「はい…いったいあのきのこ達は……というかこの世界はなんですか?野菜が畑で野菜を作ったり、ブロッコリーの森や家はレンコンやピーマンでできているしベットはたまねぎだし」
顔中トマトだらけのミフィレンはまっすぐ村長を見つめた
村長「うーむ、そちらの世界では分からぬが、ここはベジタブル王国これがここでは当たり前なのじゃ」
ミフィレン「あのきのこ達はいったい何者なんですか?」
村長「彼らは、ここら一体を統治している鍋奉行一味の傭兵集団きのこ達であの森には食料をこの村でも定期的にやってきては作物や働ける若者を奴隷としてさらっていくのじゃ」
赤い集団の中に一際小さい少女が泣きそうな顔で言った
少女「先程は、どうも失礼しました!私助けられたのにびっくりして…」
ミフィレン「いててて、大丈夫大丈夫!私昔から頑丈みたいだから!」
屈託のない笑顔でそう言うと勢いよく起きた、衝撃で顔のトマトがボトボトと床に落ちた
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