第2話 冒険の舞台を作りたい。
「はぁ、はぁ、どうしてこうなったんだろ?」
険しい道なき山を登り、肩で息をしながらマルナはぼやく。
今いるのはルーク王国と隣国ゼスティスの境目にある火山、クローリア火山。遥か昔、火口にはドラゴンが棲んでいたという伝説もあるが、現在は休火山であり、噴火の兆候はない。火山の周囲には深い樹海も広がっており、好き好んで近づくものはほとんどいない。
現在、ルーク王国とゼスティスは敵対関係にあり、小競り合いが頻繁に行われているのだが、少し前、ルーク軍がゼスティス軍に奇襲しようと、迂回路として樹海を選んだそうだ。しかし、樹海の中で迷いに迷ったルーク軍は、奇襲どころか救助を待つ破目に陥った。
それほどまでに樹海は厄介な上に、クローリア火山の登頂も楽ではない。ただただ、ごつごつした岩肌が多く、歩くのに苦労させられる。昔の噴石か、人の何倍もあるような岩がゴロゴロ転がっており、その岩陰から魔物でも出るんじゃないかという恐怖もある。
そんな中を、ジェイドは軽々と進んでいっていた。樹海も迷うことなく、山の不安定な足場も気にした素振りすらない。
「マスター。ここに何かあるんですか? もう、岩しかないでしょ、こんなとこ。形の面白い岩でも探します?」
マルナが呼びかけると、ジェイドは振り向いて足を止める。少し休憩する時間できると、彼女は少しホッとする。
「別に何かがあるわけではないな。むしろ、作りに行くって感じだ」
「作りにですか……」
マルナはジェイドが言っていたことを思い出す。
冒険者ギルドを盛り上げるために、英雄を作る。そして英雄を生み出すためにはその舞台を用意する必要がある、と。
それがジェイドの目的だ。
その為に、どうしてこんなところに来たのかがわからない。
「というか、マスターってすごいですね。私、獣人族だから身体能力にはかなり自信があったんですけど、なんかマスター見ていると自信がなくなるレベルですよ。というか、マスターがピンピンし過ぎてて引くレベル」
マルナは汗だくになり、肩で息をしながらやっと追いかけているのに、ジェイドは息一つ乱さず、汗すらかいていないように見える。基本的な身体能力は人族よりも獣人族のほうが高いと言われているのにだ。
ジェイドは軽く肩をすくめる。
「強さには自信があるからな」
「……なら、マスターが冒険者になればいいのでは? なんか、すごい活躍しそうですよ。というか、英雄とか普通になれそう」
「確かに俺なら大抵のことはできるだろう。英雄にだってなれるだろうさ。だが、できることを当然のようにしたって、それは冒険ではないだろう? だから俺は冒険者にはなれないのさ」
「はぁ、そうなんですか?」
マルナはよくわからないというような返事をした。
「まぁ、俺は自分がやるよりも人の冒険を聞くほうが好きなんだよ」
「結局それなんですね」
「まぁな。そんな酔狂でもなければ、冒険者ギルドなんて作らんさ。さて、もうひと踏ん張りで火口だ。頑張れマルナ」
「……はい。というか、物凄い頑張りたくないです」
マルナは少しうんざりした気持ちで呟いた。
英雄を作るというジェイドのやることに興味を持ち、付いていくと言ったのは彼女自身ではあるけれど、正直後悔していた。
火口の縁へと辿り着いた。
休火山になって相当な時間が経っているのだろう。特別暖かいとかそういうものは感じなかった。むしろ、岩がゴロゴロしているだけのただの窪地である。もちろん、伝説のドラゴンも見当たらない。
「さて、少し細工をしてくるから、ここで待っていてくれ」
「待っているのは大歓迎なんですけど、細工ってなんですか?」
「ああ。眠っている火山を活性化させてやるのさ」
ジェイドはそう言って、火口の真ん中へと降りていく。マルナは理解していないようだったけれど、それも構わない。彼の中には明確な考えがあるのだから。
火口の深いところに降りたジェイドは地面に触れる。
噴火したのは随分と昔で、マグマの気配は地面の奥底だ。しかし、魔力で奥深くを探れば、確かにマグマがあるのがわかる。
刺激するように魔力を送る。刺激しすぎて大噴火されても困るので慎重に行う。しばらくすると火山が活動し始めるのを感じた。
「よし、このくらいだろう」
ジェイドは頷き、火口の縁へと戻る。
「何をしていたんですか?」
「ああ、魔力を使って火山を活性化させたんだよ。もうすぐマグマが噴出してくるはずだから気を付けろ」
「……魔力。魔法触媒の類は使ってませんでしたよね? というかマスターは、……魔族なんですか?」
マルナが緊張したように聞いてくる。
「ああ、そうだ」
魔力を持つ生き物は魔物だけである。そのため、人が魔法を使おうとすると、魔石などの魔力を蓄えた触媒が必要になってくる。しかし、魔族であるジェイドには、それが必要ないのだ。
「……魔族」
「マルナは魔族が恐ろしいか?」
ジェイドの問いに、彼女は考え込む。
この問いは、ジェイドにとっても賭けのようなものだった。魔族であることを、人界に来てから話したのは初めてである。遥か昔の魔王の伝承により、それだけ人界において、魔族は忌み嫌われているのだ。
隠し通すことだってできたけれど、これは一つの実験だ。
ジェイドとしては、マルナにはそれなりに恩を売っているつもりではある。それでも魔族であるということから、忌み嫌われてしまうのだろうか?
この答え次第で、自身が魔族であることをどれだけ隠していくかを決めようと考えていた。
「……違うと言ったら嘘になるかもしれません。というか、私たちが知る魔族は、物語に出てくる、人界の征服を目論む魔王と、その配下たちのことですから。……人々を苦しめるイメージしかないですし」
「そうかもな。だが、少なくとも俺は、人界の征服なんて目論んではいないよ。俺はただ、冒険者ギルドを発展させたいだけだ」
「何故、冒険者ギルドにそこまでこだわるのですか?」
「人の冒険譚を聞くのが好きだからさ。彼らはいくつもの壁にぶつかりながら、その壁を乗り越えようと力を尽くす。その姿はとても、輝いて見える。俺にはないものだからな。だから、その姿を見るためならば、俺はいくらでも冒険者に協力してやるのさ」
「……マスターはぶれないですね」
「くはは、これでも長生きしているからな。年寄りは頑固なのさ」
そう言って苦笑するジェイドを見て、マルナの肩の力が抜ける。そして彼女はジェイドとの出会いを思い出す。
マルナの家はとても貧しかった。
獣人族に対する差別は地方ほど根強く、人族の村に住まうことはできないことが多い。
マルナの父は、獣人族の中でも学者肌で通った優秀な人物だった。だが、嫉妬と差別により冤罪をかけられ王都を追われた過去がある。その為、人族の村で住むことは特に難しかった。
彼らは、村から少し離れた荒れた土地で暮らしていた。畑を耕せど、荒れた土地には多くの収穫は見込めず、狩りをしに行くにも遠出が必要な不便な土地。
マルナの両親と彼女を含む四人の兄弟は必至で働いていた。
村に行って畑を手伝っては、日銭や食料を貰い、狩りで得た動物の皮などをなめして、たまに来る行商人に売っていた。それでも貯えなどできず、家族が生きていくのがやっとであった。
父は子供たちがいつか王都に行くことを夢見て、様々なことを教えてくれた。そしてマルナは。そんな父の思いを叶えたくて、都に行くことを決意しする。王都で上手く仕事を見つければ、家族への仕送りだってできるかもしれないと思ったのだ。
しかし、母には反対された。
父を追い出した王都である。そこで受けた人族の悪辣な差別に、一番憤慨し傷ついていたのは、その時、父を助けることのできなかった母だったのかもしれない。
それでも彼女の決意は固く、家出同然に飛び出して行った。
父から聞いていた王都。そこには差別の恐ろしさもあったが、それ以上に可能性があるように思えたからだ。
王都への旅は辛いものだった。
貯えの少ない家からは、僅かな食糧と着替え、路銀も取るに足らないものしか持ち出せなかった。川の水や食べられる草を食べて飢えを凌ぎ、そうして何とか辿り着いた王都。
しかし王都の物価は高く、何とか節約し続けた路銀ですら、一泊どころか一食がやっとの始末。
住み込み賄い付きで働ける場所はないかと探すものの、みすぼらしい獣人族なんて断られてしまう。もちろん、マルナは対策をしなかったわけではない。少しでも小綺麗になろうと、川で旅の汚れをぬぐい、旅先では大事にしまっておいた自分の持つ、一番上等な服を着て仕事を探していた。しかし、そうしても王都では、マルナの恰好はみすぼらしく見えてしまったのだ。
王都といえど、すべてが健全に栄えているわけでもない。
物乞いを見た。体を売る女を見た。泥棒を働く子供たちを見た。
そのどれかが、明日の自分のように思えてならなかった。
王都には、なんだかんだと可能性があると思っていた。
しかし、現実は母の言う通りだった。
みすぼらしい獣人族など、人族が中心の国で、まともに働けるわけがないのだと。
王都にたどり着いたとき、その華やかな街並みに、マルナの目には希望にあふれているように見えた。けれど僅か数日で、自分には場違いだと思い知らされ、その目には、孤独と絶望だけが映っていた。
「……私は何のために、王都に来たんだろう」
そう自問自答のように呟くと、涙が溢れそうになった。ここで泣いたら、本当に負けてしまう。そう思って彼女は必死でこらえようとするが、溢れ出した涙は止まらない。そして、止まらないとわかると、こらえる気持ちすら折れてしまい、声をあげて泣き出した。
そんな時だった。
「……人の店の前で泣かれても困るんだけどな。どうしたよ? そんなに泣いて。力になれることなら力になるぞ?」
そう言って話しかけてきてくれたのは、冒険者ギルドから出てきたジェイドだったのだ。
「……確かに魔族は怖いです。でも私は、マスターに救われました。マスターが働かせてくれたおかげで町で暮らせて、家族への仕送りもできています。だから私はマスターを、そう、ジェイドさんを怖いだなんて思いたくないです」
思いたくない。それは魔族という恐怖と嫌悪を飲み込み切れたわけでもないが、それでもジェイドのことを認めたいと思っているということだ。
完全な否定でもなく完全な肯定でもない。しかし、真剣に考えたからこその答えなのだと思う。
「……そうか」
ジェイドは頷きながら、マルナの言葉に嘘がないことを確認していた。彼は心までは読めないが、それでもどのような感情を抱いているのかを見通すことができる。そして今、彼女にあるのは誠実さだ。
マルナは本当のことを言っている。そして、そのことが、思った以上に嬉しかったことに戸惑った。
今まで魔族であるジェイドにとって、認められてきたのはその魔力である。しかし、マルナは魔族だと知っても、それ以外のことで認めてくれようとしているのだ。
そう仕向けていたとはいえ、ジェイドにとって初めてのことだったのだ。
「残念ながら、俺は自分を善人だとも思っていない。目的のためなら悪事だって働くだろう。それが魔族だからな。……だが少なくとも、マルナを不幸にしようとは思っていない。それだけは信じてくれていい」
「……マスター、ありがとうございます」
マルナから感じる信頼の色。
「ただ、俺がそうしたいだけだ。……さて、少し話しすぎた。準備をしなきゃな」
ジェイドは照れ隠しのように、火山の火口に視線を向ける。マグマが近づいているのだろう。気温が上がり始めている。
魔力を解放し、ジェイドの魔法によって生み出された光の紋様が火口の中心をドーム状に囲む。
「マルナはここにドラゴンがいたという伝説を知っているか?」
「はい。とても有名ですからね。遥か昔、クローリア火山にはドラゴンが棲み、金銀財宝を守っていたって」
「そうだな」
「近隣の村や町はドラゴンに怯え、一人の若者がそのドラゴンを倒した時には英雄扱いされたみたいですね。そして、手に入れた財宝で、その若者はルーク王国を作ったとか。よくある建国伝説です。……隣国ゼスティスでも同じ伝説があって、倒したのはゼスティスの建国王だってことになってます」
「くはは、そうみたいだね。まぁ、その伝説が真実かは、結局のところわからないけれど、確かなことがある」
「確かなことですか?」
「ああ。クローリア火山のドラゴンを倒せば、英雄になれるのさ」
「……そうかもしれませんが、そのドラゴンがいませんよ」
「ああ。だから作るのさ」
ジェイドがそういうと同時に、地面からゴボゴボとマグマが溢れていく。そして、それを待ち構えていたように魔力の紋様が、マグマを囲んでいった。
マグマはゆっくりと火口に広がりながら、光の紋様に囲まれた一部のマグマは盛り上がり、形作られていく。
「……嫌な予感しかしないんですけど」
見ている間に、マグマは伝説に聞くドラゴンの形に変わっていく。
「多少の危険はあるだろうな。まぁ、村や町には被害が及ばないようにするさ」
「はぁ」
「……しかし、脅威と思わせなくてもいけないからな。……そうだな。ルークとゼスティスが小競り合いを起こしている平原。あそこを狩場として設定しよう。そうすれば、被害は兵士か傭兵になるからな。まぁ、人同士戦って死ぬのも、ドラゴンに襲われて死ぬのも同じだろう」
ドラゴンの形をしていようがマグマでしかなかったそれは、どんどんと生き物らしくなっていっていく。
「それって、間接的にマスターが殺してません?」
少しは自覚があったのだろう。マルナの問いに、ジェイドは顔をそらす。
「……大事の前の小事さ」
「それで誤魔化せます?」
ジェイドの様子がおかしくて、マルナはくすくすと笑う。
「……まぁ、ルークもゼスティスも、ドラゴンの脅威を感じれば平原に派兵できなくなるだろう。つまり、ドラゴンが退治されるまで小競り合いも起きず、結果的には死人も減るんじゃないか?」
「そういうものですかね」
「……というか、これからやることの性で人が死ぬのは事実だし、マルナに止められると思ったんだが、そんなことないんだな?」
「まぁ、私だって別に、誰もを助けたいと思う善人ではありませんからね。私が大切にしているもの。それが傷つけれないのなら、私はどこで人が死のうと興味はありません。……そしてマスターは、私を不幸にしないと約束してくれましたから」
そう言ってからかうように、にっこり笑うマルナ。それでも、マルナの信頼は本物だった。
「……そうだな」
ジェイドは少しこそばゆい気持ちになる。信頼されているというのが、どうも馴染めなくて、気恥ずかしい。
魔族だったころに部下もいた。しかし、部下からは忠誠を誓われていたが、心から信頼されていたわけではない。力によって支配していただけなのだ。信頼もあったのかもしれないが、それ以上の恐怖が部下にはあった。
「それにしても、本当にドラゴンになりましたね」
マルナは感心したように呟く。
マグマによって形作られたドラゴンは赤く、その姿は既に生き物であった。大きな四足のトカゲのような体を頑強そうな鱗が覆い、頭には鋭い角、背には皮膜のある大きな羽がある。まさにうわさに聞くドラゴンの姿だ。元がマグマだなんて思えない。
「ああ、そうだな。まぁ、ただ姿を似せただけの偽物でしかないけどな。偽りのドラゴン、偽りの命。まさにドラゴンもどき。デミ・ドラゴンってところかな?」
「では、デミドラですね」
「くはは、なんで略すのさ。まぁ、いいけどな。それでもそれなりに強い。エルダードラゴンやエンシェントドラゴンには流石に及ばないが、そこらのドラゴンの強さと遜色ないだろう」
そう言ってジェイドは、懐から青紫色にぼんやりと光る石を取り出す。
「それって魔石ですか?」
「ああ、そうだ。これを埋め込むことで、作り物のドラゴンに命を吹き込む。……っと、その前に金銀財宝も準備しないとな」
「え? そんなのも用意するんですか?」
「ああ。折角ドラゴンを倒すんだ。報酬も用意してやらないと、冒険者としての旨味を感じきれないだろう?」
ジェイドはマグマに飲み込まれないような高さに洞窟を作る。そして、傍目からは空中に浮かぶ黒い球体の転異門も魔法で生み出した。その転移門の先はどこかの宝物殿なのだろうか? そこから様々な宝物を取り出し、ジェイドは洞窟の中に収めていく。
「……それってどこから出しているんですか?」
「魔界にある俺の家からだな」
「そんなに財産があるのなら、そのお金を使って冒険者を大々的に募集すればいいのではないですか?」
「それで動いてくれるやつは、ただの報酬目的の傭兵と変わらない。自分から何かを探すってことをしてはくれないだろう。それに、それだけの財宝を出す俺は、何者だ? って詮索も始まるしな。それは面倒だ」
「ああ、確かにそうかもしれませんね」
財宝を持っているとわかれば、様々な人が寄ってくるだろう。しかもそれは、善人よりも悪人のほうが多い。財宝を狙う者や利用しようとする者の中で、魔族であることもバレてしまうかもしれない。それは、ジェイドの望むところではない。
「まぁ、こんなところだろう」
ジェイドは満足そうにうなずく。
正に絵にかいたような、山のように積まれた金銀財宝。宝石の原石からしっかりと宝飾の施された装飾品、魔法の武具などもある。マルナはそれをじっと見つめる。
「……少し貰って行ってもいいですか?」
「……マルナ?」
「わかってますわかってます。自分がどれだけ意地汚いこと言っているかを! ですが、これだけあるんですもん。ちょっと欲しくなったって、仕方ないじゃないですか!」
「……はぁ、さっきも言ったが、急に大金を持ったって怪しまれて詮索されるのがオチだぞ」
「うぅ、わかってますよー」
「……まぁ、これだけで我慢しとけ」
ジェイドは苦笑しながら、小さな宝石の埋め込まれた指輪を投げ渡す。
「……いいんですか?」
「宝石自体は小さいが、強い魔法が施されている。売ればそれなりになるだろうさ」
「……あ、ありがとうございます」
マルナは嬉しそうに、その指輪を見つめる。
「さて、準備もできたことだし、ドラゴン、……デミドラか。デミドラを動かすぞ」
そういうと、握っていた魔石を軽く放る。すると魔石は宙を飛び、デミドラの胸へと吸い込まれていく。そして埋め込まれた辺りから徐々にドクドクと脈打ち、その鼓動は全身に伝わっていく。
巨体がのそりと動き出した。財宝の置かれた洞窟に向かって。
「うわぁ、う、動き出しましたよ」
「ああ。上手く行った。これで冒険の舞台は出来上がったな」
ジェイドは満足そうにうなずいた。
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