実感のある生き方のすすめ

無気力には見えないが、幸せにも見えない人

いつも不安そうに動き、落ち着きがない

これは幸せ強迫症の人。

幸せにならなければと焦っている

これは自分のためのエネルギーがない人で、

自己実現のエネルギーがないとも言える。


元気というのは、落ち着いていて

楽しい毎日を送っている人のことをあらわす

幸せ強迫症の人はやがて燃え尽きる

こういう人は戦いすぎ、自己実現のためでなく

人から賞賛を得るための戦いであり、

人を見返すための戦いであり、不安との戦いに過ぎない。


何がきても怖かった、怯えた。

自己が確立されてないから、

どうでもいいことをどうでも良いと無視できなかった。


彼らには判断力がなかった

無駄なことにエネルギーを使いすぎ動き回りながらも、

心の中に積み重ねられた体験は何もない。

表面上の成果もあまりない

戦いすぎということは、

本来の自分を欺きすぎ、だまされすぎということでもある。


自分のことを考えてくれない人に気に入られようと頑張り、

お尻に火がついた状態で目標もなくただ走り回っている。

表面的にしか人を見ない人は、あいつは元気だという

心を見る人は、あいつは断末魔の苦しみの真最中だという。


燃え尽きた人にはもうエネルギーがない。

追い詰められ、簡単に助かる方法を探し出す

燃え尽きた人は、エネルギーのある人から見ると、

安易に幸せを求めているようである


しかし、安易というのは他者から見て安易ということで、

本人は安易と思ってない。


余裕のある人は、彼らの燃え尽きたときの生活態度を安易と見る

しかし、燃え尽きた本人は、助けてくれと必死なのである。




燃え尽きた人も、

自分に苦しんだ原因があるのだと反省しなくてはならない


燃え尽きた人はなぜ燃え尽きたのか?

それは自分の適正を知らない人だから

自分の限界を知らない人だから

時に変化に対応できない人だから

自分が今まで何をしてきたか知らない人だから

相手を見ない人だから

自分の現実を見ない人だから

最後に気づいて騒ぎ出しても、もう遅い

今まで自分におきたことを「なぜ?」と考えろ!

燃え尽きた人は、

こうすればいいんだよと人から言われてそうして生きてきた


人は自分の意志に基づいたことで幸せになれる

小さな幸せを得る

そんな小さな幸せが積み重なって大きな幸せになる

社会的に大成功するのが大きな幸せではない




幸せになりたいというのが正常。

幸せにならなければならないと思うのが神経症の人

もっと幸せになりたいと思う人は心に葛藤がある人

本当の幸せを知っていれば、もっととは思わない

幸せ強迫症の人は何をしたいの?

と聞かれたら、何をしたいのか答えられない。

今まで与えられたものでしか生きてこなかった。

自分で選んだものは何もないから…

そして愛を知らないから自分を認めてもらうことが何よりも嬉しい。

そして、心理的におかしくなってしまう。



今の自分なりの幸せを受け入れ、満足して生きるための心構え

これは小さな幸せに満足しろと聞こえるが、そうではない

世の中にはいろいろな幸せがある

安らぐ幸せ、休む幸せ、出世する幸せ、勝つ幸せ、財産を築く幸せ


しかし、幸せ強迫症の人はひとつの種類の幸せしか知らない

一個のショートケーキを食べてお腹いっぱいなのに、

もっと食べなくてはと百個食べて胃を壊すような人。

ケーキを食べて満足すれば、次の幸せに目が行くのに…



幸せ強迫症の人は、自分が何を欲しいのか、

自分は何が好きなのかもわかっていないから

人の影響ばかり受けることになる。


饅頭がおいしいと人が言えば、自分も饅頭がおいしいと思い、

自分が鰯を食べていれば、何で俺だけ鰯なんだと不満になる。

自分は鰯が好きなのか、饅頭が好きなのかがわかっていない。

お饅頭を食べていても、おすしが食べられなかったと嘆き、

すしを食べても二つしか食べれなかったと嘆く


最後にはうなぎとラーメンを一緒に食べて味がわからなくなる

こうやって欲張るのが一番のストレスの原因



実感のない生き方をしていると

何かをしている時も、充実感・躍動感・心の感動が得られない。

何をしていても、そのプロセスが自己不在。


劣等感というのはその人の事実がどうなっているかではなく、

心の問題、あなたの勘違い。

劣等感の原因となった言葉は、

その人が自分の弱点を隠すため、守るために言った言葉。

あなたの心を傷つけた言葉は、

多くの場合はあなたに言ってることではない。

だから、事実をどんなに変えても劣等感は解消できない。

心の成長、パーソナリティの成熟の問題。


そして、それは人間関係がうまくいかない原因でもある

劣等感が強いと人を愛することもできないのに

他人からの愛情を要求したがり、それに満足できない。

好きなことも見つからないから好きなこともできない。

つまり、自己実現ができない。


劣等感が強いままで良いから、勇気を持って

何とか自己実現への一歩を踏み出すことができれば、

状況は少しづつ変わる。

 

 


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