第5話 2016年7月12日
「…。」
ぼくは、白紙のWordを前に居た。
「和人君、Wordは自分で打ち込まないと小説はできないよ。」
白石先輩の言葉にふふっ、と矢矧が笑った。
ぼくは、あいもかわらずモニターの前に居た。
「ポケモンGOか。」
「ん、なにか閃いたの?」
「ゲームアプリがプレイヤーを死に誘う…。」
「なんていうか、タイムリーな話だね。私的にはオッケーだけどちょっと暗いかな。矢矧ちゃんはどう?」
「うーん、そうですね。実事件の丸パクリはどうかと思いますね。」
「…。」
どうしたものかな…。
「次は、フランスかな。」
「フランス?」
「フランスかあ~、でもなんで?矢矧ちゃん。」
「あっ…いえ、次はフランス文学でも三谷君に進めようかなって…。」
何をするにも遅すぎて。 葵流星 @AoiRyusei
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