第2話 2016年6月29日

雨の色は何色か?


何色でもいいとぼくは思う。


部室に遅れてきたのが、どうやらまだ矢矧(やはぎ)しか居なかった。

まあ、そのうち人が来るとは思う。

俺は、無言で所定の位置であるパイプ椅子に腰かけた。

そして、バッグの中から昨日、読んでいた人間失格を無言で読み始めた。


矢矧は、ぼくに気づいるので特に何も言う事もないのだろう。

今日の朝刊を読んでいた。


今日も特に何もなさそうな気がしたので、文芸部らしく小説を読みふけることにしよう。

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