第23話
23話
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遊離が案内する(場所)に進む一同、
狂気に襲われた疲労からか
その団体の中に一人いない事に全員が気付かなかった
姿が見えない者の名は
レウス
狂気からの逃走を始めた時に一人先に逃げていた
そして踵を返し一同が逃げ終わってから
狂気の後を追っていた
これは彼の独断であり、暴走であるが
レウス「。。拙者が、奴の居場所を突き止めるっっ!」
いつも守ってくれたレキミ、琴木を思い浮かべてレウスは走った
そうここは秋葉原奴がどこに行くかは分からないが
レウス「ここは拙者の街っ!!オタクネットのカードをセットするっ!!」
オタクネット=レウスのみが使用、レウスのみが行動範囲をサポート、秋葉の街全の裏道、面の道を支配する
彼は誰よりもオタクだった
幾たびの戦場(コミケ)にて腐敗
である
そして引き返し狂気を見つけ尾行を開始する時にレウスのみがスマホにメールが入る
レウス「。。ま、まさかっ機関の。。。!」
フェニックスの名を持つような人を思い出すが
D'(はじめまして、Dと言います、琴木氏から(色々と話し)を聞いてます。
琴木君とはネット上だけでの繋がりですが彼とはよく一緒に戦った仲間であり、親友です。
彼が困る出来事に対して私は全力でサポートさせていただこうと思い。
彼の仲間達全てのスマホへアクセスさせていただいてます。
私の(力)はハッキングすること
今のレウス君の状況も確認させてもらってます
(奴)を追うのでしょう?
お力添えしようと思い連絡取らせてもらいました、この街全ての交通機関を支配します)
メールに目を通してから視線を上げて先にある道を見ると
全ての信号機が青になっている
レウス「マジで。。。」
D'(行きましょうw)
即席だがコンビ結成の瞬間だった
狂気は琴木宅での争いから琴木達を追いに行く事をしなかった
遊離が見せた奴の遺産へのアクセスがショックだったのかその場で立ち尽くしブツブツといろんなことをつぶやき歩いてその場を移動していた
尾行などというものが得意なわけでもないがDのサポートもあり、付かず離れず気付かれない距離で後をつけていくレウス
尾行を始める前に琴木に一通メールを送る
レウス(拙者は奴を追い奴らの居場所を突き止めて参る、連絡するが遅れる場合があると思うのでその時は位置情報共有アプリで拙者を追ってほしい)
まだ返信はないが今は狂気のアジトを突き止める事に専念する
奴はそんな早くもないペースで歩いていき人混みに入っていく
人に紛れ探しにくいが。。
レウス「引っかかったなっ。。秋葉の街は我が固有結界っ!疾風のぬるぽハルトの名を持って168の同士がこの街全てを支配しているゥゥゥゥ!!!」
一人謎のテンションで聞こえないように静かに呟く
訳すると、仲間が沢山いるから人混みに紛れても見つけられる状態なんだぜへへへ
だけなのだがこれは彼の力である
一方Dはレウスを秋葉の街を移すカメラ全てを使いながら見ていた
やっていることはまぁシャレにならない作業ではあるが遠距離である以上はとりあえずは信号機の操作ぐらいに絞られる
ただし、大規模にハッキングをかけるこの手段もあまり上手ではない事もDには分かっていた
奴ら組織は全てを支配する側の団体である
足のつかないようにはしているが操作をしているDの居場所がいつ特定されるかも分かりはしない
あまり大きく出たくもなかったのだが。。
狂気を追うレウスが大通りを離れ人の少ない方へと進んでいき
小さいビルの中に店があるような怪しい雰囲気の道へと進んでいき
看板もなくただ入り口が開いているビルへ入っていく狂気
レウス「あそこの中にはいる。。のでござるか。。」
少しビビる
オタクネットには現在進行系で全員と連絡取れるようにしているのでこのビルについての同士が調べた情報が上がってくる
見逃さないように遠くから監視し
狂気が地下へのエレベーターに乗るのを確認した
オタクネットで上がったビル全体の見取り図を見ると、建物は五階立てB1階はあるみたいで地下階は空室が3つとトイレ、共用通路といったものになっている
レウス「狭すぎると尾行がバレてしまうでござる。。。」
ビル全体通してそんなに大きい建物ではなく空きビルで人気は全くない
色々思考するも尾行はここまでかと諦めかけたその時
Dからメールが来る
D(地下街のB室に入っていったのを確認した、ビルの管理?の監視カメラで今見ていた、部屋の中までは分からないがここから先は入らない方がいいかもしれないよ、今襲われたらひとたまりもないし奴らの本拠地?があったとして君一人では太刀打ちできないだろう)
レウス(しかし。。その部屋がアジトなら良いが。。アジトかただいるだけなのかの確認だけでもしないとこの尾行は無意味になるでござる)
そう返信し、追加でメールを送る
レウス(拙者はあの部屋の中を確認するでござる、D殿は拙者のスマホのカメラ撮影してるデータをリアルタイムで琴木氏に送ってほしいでござる、Wifiにつなげておくので)
D(それは可能だけども、危険しかないぞ?無謀すぎる)
レウス(馬鹿でもいいでござる、拙者はただ)
いじめられている時に助けてくれたレキミ
いつも強くて最強で、お兄ちゃんのように接してくれていた
いつも一緒に居て、自分のオタクな性質にも一緒に付き合ってくれた琴木、はる、レキミの3人を思い浮かべて
レウス(推している3人のために全てを賭けるだけでござるよ)
友達なのかもしれない、親友なのかもしれない
けれど彼はこう解釈した
レウス(推し事は辛いでござるな)
彼の最高位の敬意だった
軽蔑せずにいつも笑顔でいてくれたあの場所をあの3人を
そしていつもと変わらないあの日々を
想い
レウスは進んだ人気のないビル内へ
スマホをで道を撮りながらリアルタイムでDがデータを抜いていく
D(無理するなよ)
ビル内に入り地下への移動手段がエレベーターと非常用の封鎖された階段のみだった
あかりは消えそうで清掃が行き届いてるような気配もなく
階段で降りたとしてもドアが閉まっているだろうしエレベーターで降りる事にした
ボタンを押し1階に上がるってきたエレベーターに乗る
緊張が走るがエレベーターでは何もなく
無事B1にたどり着く、そして奴が入ったB室を見つけた
ドアからのぞけないか音を立てずに調べてみたがのぞくところは見つからずにゆっくりとドアを開ける決意を決めた。。。
ドアノブをゆっくり少しづつ握り、部屋内の物音に耳を澄ませて
音無く左へとドアノブをゆっくり回す
音を立てないように且つ部屋内での音に耳を立てて
ようやくドアノブを回しきり少しづつドアを引いて隙間からスマホと目視で覗いてみると
部屋内に大きな穴が開いていた
例えようのない(穴)
オタクネットからのビルの見取り図にはこんなものはない
穴からは階段があり更に下へと進んでいけるようだった
レウス「。。、なんでござるかこれ。。」
あまりにも露骨に、部屋内に大きく口を開く穴、コンクリートは削られ家具ごとぶち破ったように、大人の男性が数人は肩並べて通れるぐらいの穴である
レウス「奴らのアジト。。?」
穴に驚愕したレウスが知らないうちにドアを少しづつ開いていき
絶望が 聞こえた
???「この部屋のぉ僕以外の生物を除外しろ!決定だっ!」
レウスのドアから部屋に侵入した部分、手と足が消し飛んだ
レウス「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
落ちるスマホ、足をなくし倒れるレウス
狂気「。。部屋内から廊下へ範囲を拡大することを決定するこの階全てが領域である」
淡々と言い放ち奴の範囲がB1全体に及んでいく
身動きの取れないレウスが頭に浮かべたのは決定した死
だが、彼は這いずりながら狂気に向かった
レウス「。。。、最後まで諦めないっ。。!大切なものを(俺が)守る!
絶望なんてする必要はないっ!!」
自身のスマホに手を伸ばし掴み、いつでも送れるようにしておいたデータを送信する
居場所と今までのやりとり、情報はオタクネットを通して琴木に送信された
そして動画のデータはDに送られ、この位置は琴木に送られた
レウス「負けるかぁぁぁぁあ!」
手にしたスマホを狂気に向けて投げ放ち
狂気に当たったスマホは床へと落ちて
狂気「範囲内僕以外の生物を削除しろ、決定だ」
次の瞬間に
後に残ったのは割れたスマホだけだった
スマホには琴木、はる、レキミとお揃いのストラップが付いていた
モニタが広がる部屋で、Dはレウスのスマホに向けてウイルスを作動させていた、指定したデータを抽出し残る全てをクラッシュさせていく
そして、琴木に一通メールを添えてデータを送信した
D(レウス君と奴らのアジトを特定したそのデータを全て送るよ、当然奴らのアジトだから危険がたくさんだ、十分に用意してくれ、僕からのサポートはどうやらここまでのようだ、無茶をするレウス君に惹かれてしまってね、僕も無茶をしてしまったよ、最後にこうしてゆっくりとメールを送れて良かった。
君としたゲームは楽しかったね、またいつかいつもと同じようにプレイしよう
そういえば知ってる新しいゲームの話さ、VRとMMO足した奴が出る噂
また一緒に戦おう
ありがとう親友)
送信し、自宅のPC全てのデータを痕跡残さずクラッシュさせていく
直後隠し部屋からのドアが開かれ
銃弾の嵐がばら撒かれ
破壊されたモニターには血しぶきが散っていた
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