第21話
21話
<div name>伝わるもの2</div>
???「私の名は八木清香という」
彼女はそう言った
はる「八木、、、???」
八木さんの、、妹さん、、?
はるがそう考えたと見透かしたように
清香「隆文は私の弟だ」
と言う清香
はる「、、、、??」
清香「まぁわからない点たくさんあると思うが一つづつ説明していこうか」
そう言い彼女は話を始める
それは遺産に導かれて、遺産によって囚われた彼女の人生
清香「初めはどこにでもいる普通の暮らしだったんだ、母も父もいて弟がいて、そんなどこにでもある日々だった。。
ある日父が見慣れない球体を持って帰ってきてな、それが遺産だった」
。。。そうなのだ。。いつもそうなのだ
清香「遺産というものはどうやら、使える人間は複数いるのだが、その中でも適応する度合いは個々によって変わるみたいでな、私はそれが高かったみたいだ、そしてその遺産の持つ能力が運悪く。。かな。全てを知ることのできる能力だった
ただの綺麗な球体だと当時は思っていたのだが、遺産を手にした時から度々に能力が発動した、そして適応力が高かった私は後に、未来も知ることができるようになったんだ」
いつもそうなのだ
遺産は
日常を破壊していく
清香「遺産の能力のことも遺産を通して知った、なぜ遺産が生まれたのか、これから先にどうなるのかも
誰かに告げても間に受けることもないだろうし私自体も自分のいない世界のことなんてどうでもいいと当時は思っていたからな、周りにはありきたりなことしか話すことはなかったが
当時話題になってしまってな、未来を見通す巫女とまで呼ばれた。。」
未来を知る
それはどんな気持ちになるのかな
いつも話している友達にも話せずに、一人だけが淡々と知ることになる
それはもう、別の世界にいるような
感覚なのだろうか。。?
清香「当然、奴らにも目をつけられてしまってな、結果私は消された。
能力でかわすこともできたのだがな、消されなきゃ行けなかったんだ」
はる「。。そんな。。」
清香「遺産というのは、太古から残された火みたいなもんなんだ、
小さな火を集め、伝えいつか大火に燃え上がる。
そして、遺産はこれ自体が能力を持つのではなく、個人の力を伸ばすためのブースターのようなものなんだ。
人には皆それぞれに力がある、その力を遺産が引き出して増幅してくれているんだよ」
清香は淡々と告げていく
清香「ここから少し難しくなるかもしれないが。。
争いは太古から続いているんだ、この星の、魂の奪い合いの戦いはな。。」
その後に彼女は
星は器で
器の名は聖杯だと告げた
清香「聖杯の中には魂、命が満たされている、内容量を超えた魂は世界に転生し、また命という道を経て聖杯に還っていく、その命という中で魂の色は黒くも白くもなる、
それの繰り返しがこの世界のシステムなんだ。
そして奴らは白く染まる聖杯を黒く染め上げて星を破壊する、太古からそれは続いている、目的はすべての星の、聖杯の破壊、神に作られた人間の悪意の塊の成れの果て、
神に背く人間の消えない悪意。
それが奴らの正体、太古から生きながらえて今もこの星の魂を黒く染めるために暗躍している」
組織とはなんなのかそれを続いて彼女は告げた
それらも全て遺産を手にして得た知識
清香「そうしていつか奴らに逆らう人間が生まれ集まっていき彼らは戦ったが奴らとの争いは激しく当時のこの星を傷つけすぎてしまうものだった、その争いの結果1つの大陸が沈み、反乱を起こしたメンバーも世界各地に散らばって行き、争いは収束をむかえたようだったが
奴らは生きていた
そしてその代で片付けれないことを察した彼ら反乱を起こした者たちは後世に対抗手段を残していった、それが持ち主の力を引き出す遺産、オーパーツだ」
そうだとしても。。
はる「僕たちの日常を崩す理由がそれだとしても。。
何故いつも通りの日々を崩さなきゃいけないの?
何故僕たちなの?」
耐えていたモノが吹き出る
いつも通りの日常を愛していた
逸がいて、レウスがいて、レキミちゃんがいて、トコトがいて、そんな学生生活、八木さんが、遊離さんがいて
そこには笑顔があって、皆が皆笑っていて
レキミを置いていった風景がフラッシュバックする
はる「。。そんな事誰かにして欲しかった。。私たちは悲しみを背負いたくなんかない。。
いつもと同じ生活をしていつもと同じ皆でわらっていきたいよ、、、」
琴木の顔が浮かぶ
清香「、、ここは魂そのものが会話する場所だから、、
それが未納晴の本音なんだよ
それに私もね同じことを思っていたんだ
なんで自分なのか
自分になぜこんな力を与えるのか
いつも通りには戻れない事
そしてよりにもよってなぜこの力なのかと、悔やんで仕方なかった」
清香はそう告げる、遠くを見るように、悔しそうに、、
清香「少し脱線してしまったが、奴らと戦った彼らは遺産を残しそれと同時にもう一つ残したんだ
それが、遺産の原動力でもある、魂、意思
通常、魂が尽きる、命が消える時、聖杯に還り次の魂へと転生するんだが、遺産に魂を込めれる力があるんだ、
この遺産に私も含めて先人たちの意思、魂が込められて、こうして次の世代に託すシステムなんだよ」
淡々と清香は告げた
はる「、、込められるってそれは転生もできず、生きることもできずただこの中にずっと入れられてるの、?」
清香「そうだ」
苦笑いしながら清香は答えた
清香「私はこの力で全てを見たんだ、もちろんお前たちのいく末も知っている、この先お前たちがどうなるのかも知っている」
はる「清香さんだけが全部わかったの?他の人たちは、、、?」
清香「私だけなんだ、私の適応力は異常に高い、そして
未納晴、お前に私の力の一部を転生させている」
はる「、、、?えっ、、?」
意味がわからなくなった
清香「遺産に魂を入れる前にほんの一部の力を晴に転生させたんだ
そうすることではるに継承させた力で、琴木逸、彼の力も引き出せるようになる、そして奴らに対抗するたった一つの道が開ける
私の力だけでは、、この力の先には到達できない」
はる「???」
清香「、、わからなくてもいいさ、そのために今私が遺産の中にいる」
少し笑いながら清香は言う
清香「、、今(それ)を語ることはできないが、、すべてが分かる力は
先がある、それだけを覚えてたらいいさ、
そして今お前たちがこの力の使い方を求めることも私はしっている
琴木がこの力を(使う)んじゃなく、
未納晴、お前が使うんだ
私と同じ、すべてを知るのはお前なんだよ」
清香はそう告げた
なんでもない日常が大好きだった
毎日、逸がいて
力をくれた
そして遺産が現れ日常は崩れ去り
今唐突に自分はこうしろと告げられた
でも、もし、
なんでもない日常をこの非現実の中で守れるのだとしたら
何も出来なかった私が皆の、そして琴木を救えるのだとしたら
単純な問いかけしかできない私だが
はる「私が、、」
守られてばかりの私だが
はる「皆を、全部の日常を、、」
なんでもない(いつも)を守るために
はる「守ることができるんですか?」
(彼女)は笑顔で答えた
清香「そうするために私がいるんだよ」
優しい表情で清香は答えた
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