第16話
16話
<div name>動詞</div>
暗い部屋でキーボードを叩く音が響く
遠く離れた同士の為に自分の知識を総動員する
調べるべきものは現実味のない
途方も無いモノ
世界のオーパーツ、(遺産)について
それに秘められた力をどう解放するのか
どこから調べるべきかも分からないが、どこかに糸口はあるはず
D「遺産を掲げて叫べば解放されるとか、、、ないよなぁ、、」
思いついたことを呟いてみる
あるいは左胸に手を当て何かを捧げるとか
変な人面の卵に何か捧げるとか
いや、、、捧げてどうするんだよ
呟きながらネットの海を走り
一つ気になるモノを見つける
幻の古代の金属ヒヒイロカネの謎に迫る
伝承や、伝説、又は都市伝説を知らべていたら見つけて
妙に引っかかる
ファンタジーのゲームをしていればどこかで聞いたことあるだろう
オリハルコン、ミスリル、アダマンタイト、
ゲーム内で使われる坊武器の有名素材である
以外と現代にも実際にある金属もあるし
色々な呼び方があったりとなかなか男ゴコロをくすぐる話である
普段なら目にもしないサイトであるが
今は情報がすこしでもほしいので色々見て回ることにしたが
金より軽く、ダイヤ今度より硬い、錆びることがない、高い熱伝導率がある、太陽のように輝く、触ると冷たい、磁気を受け付けない
と言った特徴で、なくなった古代大陸で使われていた金属だとされている
琴木氏の持つ遺産に似ているかもしれないなと感じ
Dはこのヒヒイロカネで調べてみることにする
以外と日本で存在する?みたいで色々と記事が出てくるがその中でも一つ
どこかの掲示板での一文が目につく
「八木清香の持つ玉はヒヒイロカネで、聖剣をつくる巫女が八木な件」
「八木たんかわいいよはぁはぁ」
「八木の予言当たりすぎてまじ巫女」
「現代の巫女、、萌えます」
「清香たん、、、、、ふぅ、、、、」
変態どもばかりであるチクショウ
いずれも10年ほど前の板で
当時から世界は変態ばかりなことがわかる
むしろ、古参オタクどもなんてもっとマニアックな存在で
オタクってだけで叩かれた時代なワケ
話が逸れた、、、、
しかしだ、、
八木清香って、、、
個人を調べてみると
八木慶長の娘で、弟が
八木隆文っ、、、、
これはヒットしたかも、、
八木清香は黒髪ショートの美少女で当時某掲示板、オカルトスレで人気があったらしく
巫女様キターーーーー
だの騒がれていたようす
未来予知を当てることで有名になり当時メディアを騒がせたが突然失踪した
未来予知の当たる確率は100%で、災害、芸能関係等多岐にわたり予知をし
全てを的中させた
容姿も可愛らしくそれも相まって某掲示板に書かれていた様子である
そして清香がいつも手にしていたお守りのような球体がヒヒイロカネで作られてると噂があったらしいが
この球体こそ、琴木の持つ遺産そのものである
清香タンは遺産を自由に起動していて予知していた
しかし今は全くの行方不明であるが
八木隆文って、、琴木氏の仲間だよね、、、?
何かを知っているのだろうか?
父、八木慶長は存命しており、芸能関係での大手事務所の社長である
こっちも何か知っていそうだが、、、
D「これ、ギャルゲーの選択肢だよね、、」
どちらか選べばバッドエンドな予感がひしひしと感じる
とりあえずDは考えるのをやめた
D「、、とりあえず琴木氏に、八木さんにきいてもらおうか、、」
簡単な方の選択肢を取ることにした
おそらく慶長の方を調べるとすれば少々強引にいかねばならないだろうし、、、
とりあえず、状況を琴木氏にメールし、細かい詳細を調べて行こうかな
しかしだ、気になることがある
電脳の海を駆け回ることはいいんだが
組織がそれを感ずかないものなのかなと思おう
海都氏が狙われ、琴木氏は今はノーマークのようだけども
先日の(車)による襲撃
だんだんと琴木氏マークされてない?
と思うんだよな
当然、回線を使ったネットも監視される危険はあるし、このやり取りも見られている可能性もある
足のつかないようにするのはいいが
組織の盲点の通信できる手段はないものか
D「あ、あったかも」
ふと閃く
自身で開発していた独自サーバーを使ったネットワークRPGでのメッセージ機能である
ログインもちょこちょこ入らなければいけない仕様にしてあるし
スマホへのメッセージ通知機能もあるから
こっちのほうが組織の盲点になりそう
とりあえずここら辺で一度休憩を取ることにした
聞いている限り色々と矛盾するところ、疑問に思うことがあるが当面は
離れた距離にいる琴木氏のサポートをどうするか
調べたことを提供することぐらいになるのだが、、
八木慶長か、、、、
時間のある時に少ししらべてみようか
とある家屋の秘密の通路の先にある、隔離された暗い部屋で
巨体はまたキーボードを叩く
ゲームで知り合っただけの仲間のために
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます