第15話
15話
<div name>空白</div>
笑える瞬間は何度あるのだろう
泣く瞬間は何度あるのだろう
後悔は何度するのだろう
倭窟の研究所からの帰還途中での出来事が過ぎ
街へもどり琴木の家に一度集まった一行は
言葉少なく大部屋で腰掛けていた
琴木、はるがほぼ言葉なく
遊離は八木から状況を聞いていた
帰路途中の出来事が衝撃的で
帰らない仲間レキミの事がどうしても離れない
どうなったのかも分からず
ただ、いつも馬鹿を振る舞い周囲を賑やかにさせる存在だったんだと改めて認識する
泉も言葉少なく、ただ八木と遊離の話に寄り添い、説明していた
海都、レウスは何も話さなくなったはるに寄り添い一緒に沈黙を共有する
琴木は一度Dに報告するするために自室にもどり作業していた
もちろん今回のレキミが戻らない現状で、一番苦しいのは琴木、はるである
賑やかだったチーム
迫る組織と対抗する小さな希望を持ち始めた最中で失う存在
D(そっちの近況はどうだい?しばらくの間インしてないみたいだけど大丈夫?)
琴木(色々バタバタしていてインできてないんだ、以前話していた組織の件なんだけども)
D(何かあったのかい?話きこうか?)
海都の捜索から今までの出来事を説明し、組織から皆が無事に今まで通り入れるように対抗すること、レキミのこと、襲われた(車)のことを相談していた
琴木(あの車は確実に自分たちを襲ってきたんだけども、破壊もできず、遺産の能力もある、実際手がつけれないんだ、もう一度襲われたらどう対抗していいかも分からない)
D(、、、車内で、(決定)する能力とか、、、チートすぎんか、、)
琴木(ほんとそれ、、なんでもありすぎだよねこの設定)
物語そのものにケチつけたくなる
D(しかしそんな奴に狙われてるってことは変わりないし、なんとかしなきゃいけないのは変わりないね)
琴木(こっちの遺産の能力なんかわかるだけなのになぁ、、)
D(そういえば 詳しくは聞いてなかったけど、そんな能力なの?)
そういえば自分の遺産の能力については 話したことなかったと思い返し
改めて説明する
D(、、、(分かる)能力か、、、それってさどこまでが分かるの?)
何度か経験したことを話す
D(なるほど、、、分かるって結構チートかもしれないと思うんだけど)
琴木(分かる範囲と、条件がよく分からないんだよ)
(車)のように言葉を宣言して発動とかであれば分かりやすいんだけども、、
D(今思いついただけで、例えば未来が分かるとか、相手の弱点が分かるとかだけでも活用できそうじゃない?)
いつも唐突に発動するおかげで勝手に降ってくるボーナスみたいなものだとおもいこんでいたが
改めて考えればそうだよな
琴木(そういわれればそうだな、自分で自由に発動できたら結構強そう)
D(、、とりあえずそれを自由に発動できるようにすることが先決かもね、相手も遺産使うんだし、むしろK氏の方が有利かもしれないよ、うまく使えば出会うこと、エンカウントすらことすらなくせるんだから)
琴木(それだな、一度泉さんに聞いてみるよ)
D(うん、こっちでもなにか色々調べてみるよ、また連絡ちょこちょこ頂戴、ギルドは上手いことしておくわ)
琴木(ありがとう、また連絡するわ)
一つ目的ができた
そう、レキミのことも遺産を使えば分かるんじゃないか
きっとレキミは生きている
そう感じて琴木は階下に降りた
広間では、どんよりした雰囲気になっていた
広間に入るなりに
琴木「泉さん、僕の持っている遺産をいつでも使えるようにしたいです
遺産の能力を使えばレキミの生死も分かるはずだし、組織と出会うこともなくせると思うんです」
はる「レキミちゃんのことわかるの?」
琴木「あぁ、この遺産はなんでも分かる能力なんだから、レキミが今どうしてるのかも分かるだろうと思う、それに僕たちがどうしていけばいいかも分かる筈だ、組織がどうしてくるかも事前にわかれば対処もできると思う」
泉「、、たしかにそうですね、琴木くんの言う通り
組織にたいしても有効打になると思いますが、
遺産の発動者については数が少なすぎて検証でききれてないことが多いから
その遺産の発動方法、使い方については、倭窟残した書物にどれだけ書いてるか調べてみて、、ですね」
琴木「それでもお願いしていいですか?」
泉「わかりました、丁度、倭窟の残した書も持ってきていますし、少しこちらにお邪魔して調べてみましょう」
海都「、、私もその作業お手伝いします」
海都が名乗りを上げる
八木「自分も手伝おうか、どちらにしても琴木君の家に集まることになるだろうし、あまり個々で出歩いたりしないほうがよさそうだしね」
そうなんだ、
海都、はる、レウス、八木、遊離、琴木、泉
このメンバーで唯一自由に動いても良さそうなのは遊離のみである
実際、車におそわれたのは遊離以外のメンバーだったし
幸い、琴木の今住んでいる家は過去の事情で、琴木の家ではないため組織も気づきにくいようだし
琴木「そうですね、レウスもなるべくここにいてほしい、あと、遊離さんにお願いしたいことがあります」
遊離「なんだ?」
琴木「あとで言いいますね、遊離さんだけ別行動してもらうことにして、とりあえず、遺産の使い方を調べましょう」
しばらくの行動目的が決まる
琴木「、、大丈夫、きっとレキミは無事だよ、、」
はるに向かい笑ってそう言った
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