第8話

8話

 <div name>チーム</div>


海都を見つけ、一度情報の整理も含め

日を改め琴木家に集まることにした

問題の海都は家に戻り母に無事を伝えたいが

ひとまず琴木の家で滞在することにした


今の状況だとまた危険になる可能性も考えた


先にはるに伝えると安堵を浮かべ、一緒に泊まると言い出し

琴木宅で夜を過ごした


そして日が変わり

主要メンバーを集めた


琴木

はる

八木

遊離

海都

レウス

レミキ


である、

ネット上で助けになってくれるDとは後ほどまとめをメールすることにしておく


琴木「というわけで、海都は見つかったけど、あまり大げさに見つかったと言いふらせない状況だと思う、、学校にも、親御さんにもまだ話してはいない、遊離さんへの協力もあるし、ひとまず皆にまとめて話しておこうと思って集まってもらったんだ」


正直どう動けば良いか分からないのもある


八木「海都ちゃんに関してはここで身を隠す方がいいとは思う、レイヤーの活動も控えなきゃいけないとは思うが、、」


琴木「いつまで隠れなきゃいけないかは分からない、、ですよね」


八木「、、そうだ、危険が過ぎるのがいつなのかまったく分からない」


遊離「組織が狙うのは遺産と遺産の起動だから、それの対象から海都さんが外れれば」


八木「ひとまず、それで海都ちゃんの危険を外せるとして、遺産の起動を琴木くんができると組織にしれれば次は琴木くんが狙われる」


遊離「そうだな、その時にどう我々が動くかが問題だな」


はる「unitって人達が襲いに来る?のかなぁ」


遊離「恐らくはそうなるとは思うが、、いつ来るのか、どう来るのかが分からない以上、今のままじゃ防ぐのは難しいな、、」


なかなか手詰まりである


琴木「、、しかし、そこまではわかった訳だから、次を考えればいいさ」


ものは考えようである


不安に思っても仕方なく、よい考えも埋もれるもんだと思う


琴木「それに、まだ遺産に対して分からないことが多過ぎる、バッテリーの魂の話、どういう性能なのかもよく分からないまんまだし、組織を相手に遺産だけが切り札なのだから、もう少し情報が欲しいなぁとは思う」


八木「なら、チームごとに分かれて活動するのがよいかもしれないね」


八木さんが唐突に提案する


八木「琴木くん遊離、僕、海都ちゃんの4人で調べるチーム、顔の割れにくい他の皆の行動するチームに分けて」


はる「とことは私と行動しよ!」


いきなり言い出すはる


八木「顔が割れてるんだから危険の可能性あるだろう、、」


はる「目立たなくしたら大丈夫だよ!」


遊離「基本は家にいる事にしておけばいいんじゃないかな、今現在は海都は私のunitが拘束し抹消したって事で話は進んでるから、今はもう組織は探してないはずだ」


琴木「海都ははるについててくれた方がいいと思う、何か会った時に戦う能力のあるのは大きい」


海都「自分もはるのそばだと動きやすいかな、、」


八木「なら、琴木くん、遊離、僕で調べていこう、ほかのメンバーには動いてもらうことがあれば連絡して動いてもらう感じで、僕は顔もバレてはいないし、仕事上、行動しずらい時があるが、行動メンバーにも入るから」


思い出したことがある


琴木「レウスは、手伝う流れになってるんだが大丈夫なのか?」



レウス「拙者の力が必要であればいつでも力になるでござる」


琴木「頼れるぜアンタ」


レウス「琴木殿と拙者の仲でござろう」


アレな奴だがほんといいやつである

レイヤーの海都に付きまといたいだけな気もするが


琴木「ひとまず何かあればここに集合で、何かあればまた連絡する、ひとまずこれで解散にしよう」


少し疲れてきたのもある


海都「私はしばらくここに置かせてもらうぞ琴木」


はる「私もここにいるー!」


遊離「自分もここにいさせてもらう、空いてる部屋勝手に使わせてもらうぞ」


もう何が何やら、、、


レミキ「俺もここにいるぅー」


琴木「お前は帰れ」


レミキは寂しそうに去っていった




レウス「。。。琴木氏、、ムフフな良い写真あれば買いますぞ」


琴木「お前も帰れ」


レウスはなぜか満足そうに帰っていった


八木「じゃあ琴木くん、何かあればまた連絡するよ、僕も仕事があるからこれで失礼するね」


琴木「はる、家の中の事は任せていいか?色々教えてやってくれ」


はる「了解だよ!」


元気満々である

こんな時に何から何まで知ってる幼馴染がいると心強い

海都がいて嬉しそうにしているはるを見て

少しでも良い事あったかなと思う


はる「じゃあ遊離さんとトコトの部屋案内するね」


二人を連れて行くはるを見送り


PCデスクに向かい、大体の流れをDに報告することにした



すぐ返信が来て


(では当面は、遺産の事、それに関わる魂の事を調べるでいいかな?)


(あぁ、こちらも調べては行くけどもDの力が必要になりそうだ)


(わかったよブラザーいつもすまない)


(報酬はいつもので頼む)


こちらもすっと動いてくれて助かる


少し一息ついたかと大きく伸びをする


とりあえず自分が調べる事は


(遺産)について集中しようかと思う


今手元にある遺産のほかにもあるのかなと思う


いくつかあれば戦力も強化できるんではないかと、、、

どんなことが出来るのか分からないが戦力は多い方がいい


琴木「どこから調べる。。かな。。」


遺産をとりあえず検索してみる



(遺産(いさん)とは、


死後に遺(のこ)した財産[1]。人が死亡時に所有していた財産[1]。所有権や債権だけでなく、負債も含む[1]。

(比喩)先人たちが遺した有形・無形のものごと[1]。「文化遺産」「世界遺産」など。先人たちが遺した悪しきものごとは「負の遺産」などと形容することがある。)


琴木「先人たちが遺したもの。。。か」


つまり誰かがこの球体を保有していたって事である


それを代々?受け継いだりして今に至る。。。?


琴木「遺産って言葉も幅広いしなぁ。。」


そうなのだ、ただそう呼んでいるだけで個体番号や識別番号と言った限定するものではないからあやふやにしかわからない


どこかにシリアルとかないかとよーく見てみるがツルツルのただの球体


金槌とかでぶち壊して中身出したらひょっとしたらあるのかもしれないが直せる保証は全くない


色々考えていたがまとまらず限界を感じちょっと仮眠とってリラックスしようと決意し


ゲームを始める


休憩も必要である、うん。。



そうしてゲームを終え

ベッドに入り仮眠を取ることにした



これは夢なんだと言う感覚がある

自身は浮遊?していて周りの景色がある


自分がそれを認知できる程度にリアリティのある夢


そしてこの感覚は


琴木「遺産が起動してる。。のか?」


何回があった何かが(分かる)時の感覚である


景色はノイズが走り消えそうになり


辺りが一変する



そこに白衣を着た男性がいた


何かを話している


今は声が聞こえないが

ゆっくりとだんだん音声もクリアに聞こえるようになり


助手?らしき女性の人と話しているようだ


???「。。やはり新たな遺産は見つからないか。。危険ではあるがやはり奴らの行動を先回りして奪うのが確実ではあるか。。。」


???「倭窟博士、それでは組織と敵対してしまいこちらが危険に晒されます、今のままある遺産を調べ、少しづつ他の遺産の回収していくしかないと思いますよ」


倭窟「泉くん。。そうだとは思うが、何人も巻き込まれ、行方不明になる、そんな状況の元凶。。分かってはいるが焦ってしまうよ。。」


窓から外を見つめ


倭窟「先人達が残した遺産、これも後世に何かを残そうと伝えられたものなんだろう、、

私もまたそうするべきなんだろうね。。」


泉「今解決できない問題も、未来できっと解決できるかもしれない、私たちにできることは後世に形で残す事、誰かがきっとまた繋げてくれますよ」


泉が一冊の本を手にそう話す


倭窟「そうだね、この本に私の調べた全てを記す、そして君に預けるよ、

私は調べた内容を発表するつもりだ、

当然広まれば奴らに狙われ消されるだろうが。。その時は君が後世に伝えて欲しい、世界各地を渡り調べた遺産と仕組み、奴らの思想を」


泉「。。。はい。。」



琴木「倭窟。。泉。。この人達を見つければ。。」



そこで意識が目覚める



見慣れたベッドの上

枕元に置いていた(遺産)の光が収まっていく


寝ている間に起動していたみたいで


さっきの(夢)も全部覚えている


寝起きの回らない頭ではあるがPCに向かい倭窟、泉と調べてみると


倭窟洋介博士、古物学、古代学の博士で

その助手、泉洋子


が見つかる、


が、10年ほど前に倭窟博士は学会での世界に眠るオーパーツについてを発表し

そこから行方が分からなくなっている


そうしてラボラトリーは解体、

残された助手が残務を処理していたらしく

結構最近までホームページの更新がされていた


そしてホームページの下部に連絡先が書いてあるが。。


琴木「。。これは。。」


想像させた


そう想像でしかないのだが


奴らは警察組織にも手を回しもみ消せると言っていた


ならばこの連絡先のアドレスと電話番号も当然網の中ではないのか


それとも、もう博士を回収?して組織の目から外れてる?か


少し考えていたが


琴木「コンタクト取るしか道はないか。。」


発信元の足跡痕跡を消して、一通のメールを送る


(自身の仕事で必要になり博士の研究について伺いたい事がある、実際に話聞かせてもらえないか?)


と言った内容にしておいた


これなら見られたとしても普通の話だと組織も思うはず。。


そうしている間にメールの着信音が鳴る


内容は


明後日なら時間が取れる事、指定する場所まで来れるかどうか


と言った内容だった


すぐさま八木さんに連絡し時間を合わせてもらい


返事をした



先の見えない道を歩いて、一筋の光を見つけた

そう琴木は感じていた












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