第5話

5話

<div name>(D)</div>


(報酬はギルド戦の泥装備でヨロ)


あいつは言っていた


奴の本名はわからない、Dと読んでいる

ネトゲをやるときいつも一緒にしているリアルを超えた親友というか

古参からの仲間である

リアルでは仕事を色々請け負っているらしく一度詳しく話して見たことがあるのだが、一言でいうと(ハッキング)系らしく


かなりの腕があるらしい


今回の海都の消失事件で借りれたスマホのロック解除を今回頼んだが、丁度手が空いてるらしくすぐに取り掛かってくれるとのこと、

郵送でおくったので日数はかかるが、あれから数日、もうそろそろ解除できたかなと考えていると

(k氏頼まれてた物解除完了したよ)

と返信が来た

(まとめて今回の件に該当しそうなデータを送付したから)


返答し、データに目を通す


1件のメッセージが目に入る


見たこともないアドレスからのメール


(窓の外から見ている)


琴木「、、、何ぞこれ、、、」


ゾッとする


(やばそうなことなってないこれ)


Dが心境読んだのかメッセージしてくる


これを送られた海都のことである、怯えたわけではなくいきなり窓開けたりしただろう


(窓を自分から開けて、メールの差出人にさらわれた?)


(そうだろうね、聞いてる状況だとそれしかないだろうね)


やっぱり危険な感じだな、、、、


(警察にまかしたほうがよくね?)


(そう思うんだけども、、なんか妙なんだよ)


(妙とは?)


(自分もそう思っていたが、過去の同様の事件も全てが中途半端でそのまま放置なんだよな)


(こっちでもそれは思ったが、、危険な匂いしかしないぞこれは)


そう、過去の事件も今回も、ほとんどなにもしないままなのだ


できない部分もあるが捜査らしいこともなく

現場を調べることもない

警察組織は何をしているのか


(ともかく、今海都のいそうな場所とかのデータとかあればまたおくってほしい)


(わかったが無理するなよ、後だいたいのデータは抜いたし、スマホは返しておく、また何かあったらなんでも言ってくれ)


そう話し通信を終える


少しつかれたのでベットにもどり寝っ転がると枕元に転がる

(球体)


転がってきたのか元に戻そうと手に掴むと突然(起動)する


(システム復帰、現バッテリーは10%、基本システム節電モードで起動します)


琴木「な、なんだ、、?」


球体が(起動)し、脳内にイメージが湧いてくる


(これはなんだ、、、、?)


自分は宙に浮かび、目の前には海都がいた


琴木「!」


海都は配信が途切れたスマホを拾いにいき画面を覗き込む


驚いたようにスマホをベットに放り投げ窓を睨みつけすぐさま開けはなつと


女が入り込み抵抗する海都を掻い潜り手元の何かを海都に差し出し


海都は崩れ去った


崩れた海都を担ぎ上げ窓からそのまま去り


後にはスマホだけが残された


琴木「これは、、海都の消えたとき、、か?」


求めていた情報、、?夢なのかわからないが

海都は連れ去られたようである



考えていると次第にいしきが遠くなり



自室に戻った


(バッテリー不足しています、休眠モードに移行します)


琴木「おい、、!」


球体(、、、)


呼びかけてみるも反応しない


女にさらわれた、、?


さっきのイメージは鮮明に残っているが、実際に起きた事、、なのか?


夢に見えたイメージはなんなのかわからないがリアルすぎる、、


とりあえず手元に残る球体を叩いてみるが反応しない


が、可能性としては、海都は攫われたってパターンが濃厚か


考えてもわからないことは置いておいて状況をまとめる


イメージで見た女の顔を思い浮かべる


きつい目のショートの赤髪


琴木「こいつが見つかれば早いんだけどな、、、」


そう呟き琴木は目を閉じた





<div class>情報戦</div>


はる「つまりとことは攫われたんじゃないかってこと、、、?」


あれから調べてわかってきた事をはるに説明する


琴木「その可能性が一番高い、、かな、くわしくはまだわからんが」


はる「、、」


黙ってしまうはる


うーん、、、気まずいなぁ、、、


あれから一眠りしてはるに一度ななしておこうと呼んで話したのだがまずかったかもしれん、、、


はる「助けに行こう!」


いきなり立ち上がる


琴木「お、おう、、、」


勢いに飲まれた


琴木「しかし、どこにいるかはまだわかっていないし、犯人の女も全くわからん」


はる「女ってのはわかってるの?」


変に鋭いやつである


琴木「多分、、、」


ついでに見たイメージのことも説明しておく


はる「??」


よくわからないよなぁ、、、、


琴木「俺もよくわからんのだが,前にもらった球体あるだろ?あれがたまに動く時があるんだよ、その時決まって何かのイメージが見えるんだが、、今回は海都がさらわれたときのことが見えたんだ」


はる「ころころのぱわー、、、」


しきりに感心したように球体をもてあそぶ


自分でもなにを言ってるかよくわからないが説明はこれでいいだろう


琴木「ともかく、ここからはその女探しかなぁ、、」


余計に難しくなってきた気がする


はる「さらに難航だねぇ、、」


意見が合う


はる「前の探偵っぽい人とかに聞いてみるとかはどうだろう?」


そう言われて以前あった八木という名の人物を思い出す

八木さんにあった時探偵っぽいとかはいっていたが


琴木「探偵なのか?あの人、、」


根拠0すぎないか、、、?


はる「うんー、、きっと探偵だようん」


自身満々なのはなぜだろう、、


ともかくないよりはマシかと連絡とってみることにする


以前もらったメモには電話番号とアドレスが書いてあったので


琴木「メールにしよう」


コミュ障炸裂させる


はる「電話のほうがはやくない、、?」


琴木「まぁ、、なんか色々とさ、、」


色々なのである


早速メールを送ろうとするが

どうしたものか、、、、、


考えるの面倒なので


(以前あった琴木です、貴方は探偵ですか?)



ダイレクトに行く作戦にした

すぐ返事は返ってきて

(こんにちは、日曜にあった琴木君だったね覚えてるよ、いきなりどうしたの(笑))

(今実は色々調べてる事件があってもしかして探偵みたいな仕事とか言ってたのを思い出したので)

(まぁ、、仕事上そうだとはあまり肯定できないけどね、会って詳しく話きこうか?)


ビンゴである


肯定できないとか言ってるがちょこちょこアピールしてるよな、、


琴木「今から会いに行くことになった」


はる「!!」


球体転がしてたはるがびっくりする

暇だったらしい


琴木「ともかく行ってみるか」


身支度を整え落ち合う場所の秋葉へと向かう


場所に選んだのは喫茶店だった

八木は先にテーブルに座りブラックを飲んでいた


琴木「お待たせしました」


八木「やぁ、こんにちわ」

とりあえず挨拶を交わし席に着く、はるは隣に座る(ついてきた)


八木「ちょうど仕事が落ち着いていてね、今なら相談に乗れることなら乗ってあげれるけども」

琴木「ありがとうございます」


いきなりの本題ではあるが話が早くて良い

あまり見知らぬ人に話すものでもないとは思うが、、

はるが大丈夫!としきりに話を押してくるので

ざっと説明した


八木「、、つまり、その海都さんをさらった女の人を探したいと、、?」


琴木「はい、、」

はる「はい、、」

はるもついてくる


八木「そうだねぇ、、、あまりにも話が広すぎて今のままだと難しいかな」


琴木「やっぱりそうですよね」


八木「何か特徴とか、、」


そういわれ少し悩んでいると(球体)が起動する


一瞬だけ沸くイメージ


unit


海都のファン




????


現実に戻り

琴木「unitと海都のファンです」


八木「?どうしたの?」


琴木「なんか今そうわかったんです、、」


はる「ころころ?」

琴木「あぁ、、今見えた」

八木「それがさっき言ってた(何か)なんだね?」


八木は何か考えたような仕草を見せて


八木「正直、根拠が薄すぎるね、ただの思い付きには過ぎないから、それに振り回されても真実は見つからないとは思う」


まったくその通りである


八木「けど、こっちのおってる事件も正直行き詰っていてね、、藁にもすがりたい状況なんだよ」


八木は少し遠くを見つめてからこちらを見る


八木「こちらの探し物も手伝ってくれるなら、その女探し受けてもいいよ」


琴木「探し物。。ですか?」


八木「うん、僕の先輩にあたる人なんだけどね、海都酸と同じでいきなり消えたんだ、この携帯だけ残してね」

そう言い懐からガラケーを取り出す


八木「その人をひとまず追っているんだよ、感だけど海都さんの件とつながりがあるような気がしてね、内容も似ているし」


琴木「できることなら手伝いますが、なにもできないかもしれませんよ?」

実際、こちらは学生である、できることとできないことがある


八木「かまわないよ、その思い付きみたいなものがヒントになると思うんだよね、これは僕の(思い付き)だけど」


琴木「わかりました、ではお願いします」


八木「了解、一度こちらで調べてみるからまた何かわかれば連絡するよ」


そう言い挨拶をかわし別れ、自室へ戻ることにした


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