第12話 2章突入編 1
???「おい、そろそろ起きんかい」
俺は何かに呼ばれたようだ。
???「おいっ」
なんなんだよもう って思いながら目を開ける。
そこは、見たことない世界だった。
世界と言っていいのかわからない。 ただただ白い世界が広がっているようだった。
そこに1人と言っていいだろうか?
人間のような何かが存在した。
「おー、やっと起きたか わしの事は見えるか?」
聞かれたので大人しく
「一応見えます、えっとここはどこですか?」
「ここか? 生死の狭間と言った所かのぉ。 すまぬがお主はもう既に死んでおる。 全く気づかなかったようじゃがあの時飲酒運転していた車に突っ込まれ即死だったそうじゃ」
妙に納得してしまった自分がいる。
「かっ加奈は?」
やっと思考が追いついてきて聞く
「お主の隣におったおなごか? ちょいと待っとれ」
人間のような何かがよくわからない呪文を唱えると、眩しい光が差し足元に加奈が出てきた。すぐに生きていない事は分かった。
「こやつも生きているとも死んでいるとも言えない状態じゃ。 夢を見ているとでも思ってくれ」
自分もほぼ死んでいるので悲しみは少ない。 ただもう少しだけ早く歩み寄って行けば良かったと思った。
「お主に与えられた選択肢は2つじゃ 1つはこの加奈と言ったか。 こやつと一緒に天国へ行くか、2人で異世界へ転生するかじゃ。 すまんがもう元の世界へは戻れん。 遺体は埋葬されたようじゃ」
すぐ異世界転生と言おうとしたが、よく考える。 しかし目の前のやつに思考を読まれたようだ。
「そうじゃな。 加奈も別世界へ転生させる事はそう難しい事ではない、しかし元を辿ればこやつのわがままが死を招いたと言っても過言ではない。 その時ちゃんとお前が支えてやらんとならんぞ。 精神とは脆いゆえに優しい心の持ち主じゃ、自分を責めてしまうじゃろう」
十分理解した。 俺も多少友達やら家族やらがいて 悲しいことがない事は無いが加奈が一緒に居れば大丈夫だろう。
「わかりました、異世界へ飛ばして下さい」
「わかった、じゃあ次は異世界について話しておくとするか」
少し長くなったので2つに分けます
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