〝妄想執行人〟フォギア・ハロルド

男装の麗人。「霧島ハル」と名乗りアキバ街で司祭を務めているが、実は現世人。〝選定者〟三船甚太の能力によって現世人の来訪が不可能なアキバ街の中において、唯一彼の目を掻い潜って潜入している。

5大王国の有名人達が仲良くなった時のことを妄想してつぶやき出す変人だが、アキバ街の人々には案外慕われている。

その正体は五大国のうち1国の政治家で、自分と魔法対象者の性別を入れ替える特殊な魔法を使いこなし、情報を集めて政の中心で暗躍していた。ほかにも特殊な魔法をいくつか使えるらしい。

〝咆哮する不定形〟野上一介

のがみいちすけ。元々変装のプロで、老若男女に化ける若き探偵だった。異世界でもその能力は遺憾無く発揮されていたが、ある時フォギアに性別を取り替えられ女性化してしまう。男性に戻るためフォギアを追っていた。感情が高ぶった状態で大声で叫ぶと、その叫び声が具現化。殺したいと思えば鋭く、助けたいと思えば柔らかい塊が口から飛び出す。

〝結界少女〟山田花代

異世界陣営最大植民地、「アキバ街」を守る少女。アキバ街が現世人に見つからないのは、彼女の結界の力による。ただし、彼女の結界は「外から結界の中を守り隠す」事しか出来ないため、彼女が現世人に見つかれば、アキバ街は滅びることになると言っても過言ではない。女になる前の野上と親しくしており、彼の行方不明の知らせを聞いてから、落ち着かない日々を過ごしている。