第4話【利害の一致】


職人のおじさんは、触れたもの全てをタピオカに出来るらしい。


その能力が発言したのは、奥さんが妊娠したときと同時期であり、最初はコップや日用品をタピオカにして、ジョーク感覚で笑っていたって言ってた。


極めつけは出産の立ち会いで我が子を抱こうとして、驚愕した。

触れたも瞬間【3250g】の巨大なタピオカになったらしい。


今では、我が子であるタピオカに惜しみ無い愛情を持って育ててるんだって。

人生何があるか分からないね


話を戻すとそういった特異体質のおじさんが私に触れて彼氏の大好きなタピオカにしてくれるんだって。


「君に覚悟はあるかい?タピオカとして生き、その本質である食されて幕が閉じるんだよ?」


カフェに響くほどの声量で言ってやった


「おじさんの手で私に触ってください」ってね。


周りの会社員が珈琲吹いてたよ

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