第21話 ハルーメンのふえふき

 東京都のある未来都市で、ネズミが大量発生したことがありました。

 ネズミ達は家具をかじったり、食料を食い荒らしたり、ロボットの耳を食べてしまったり、町の住民を悩ましていました。

 ある日、見知らぬ男がやってきて、

「お望みならネズミを一掃しましょう。その代わり、相応の報酬をいただきます」

 と、かなりの大金を提示してきました。

 けれど、住民とロボットはもうネズミにうんざりしていたので、成功報酬でと、男の申し出に飛びつきました。

 男は笛を取り出し、それを吹き始めました。すると、その音に引き寄せられる様にネズミが現れ、山に帰って行きました。

 しかし、住民と体が青くなったロボットは、男の提示した報酬を払える財産は無く、値切ろうとしました。

 男は激怒し、再び笛を吹き始めました。

 すると、家から子供が出てきて山に向かって歩き出しました。

 住民と体の青いネコ型ロボットは、男に謝り、労働で報酬を支払うとの契約をしました。

 男が笛をやめると、子供達は家に戻って行きました。

 セワシという男は、ネコ型ロボットに過去に行って、自分のおじいちゃんの子供の頃の世話をするように命じました。

 青い体のネコ型ロボットは、そこから40年ものの間、子供の世話をし続けています。


 めでたし、めでたし

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社会の荒波に揉まれた結果、ひねくれた社会人が昔話を今風に書き直したらこうなった T-たっくん @T-takkun

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